つれづれ(ひとりごと)

様々な出来事を感じたまま綴って大切にしたい

歳出削減

2009年07月10日 | Weblog
歳出削減は善なのかと言う問題投げかけがあった。今回、政府が発表した「骨太の方針」において、社会保障費の削減目標を撤廃したことに絡んでの発言である。今の人口構成において、社会保障の対象となる人数が増えている。これを今の水準で行うには無理があることは分かっている。経費削減とは言っても給付すべき人の人数を減らす算段がないと削減は成り立たないのである。当然、財政健全化の考えから言って見直しをすることになる。そうすると相対的に薄めるのか、受給対象を絞るのかという、選択肢が少ないものになる。歳出削減だけではどうにもならない状況において歳入を増やす、すなわち増税という選択肢が議論されなければおかしい。トータル的な議論として収支で議論なされず、支出のみを減らす、確かに無駄使いを見いだし減らすことには意義がある。しかし、何が無駄であるのかの議論がない。国レベルの予算すべてを無駄と言えば財源は出る、しかし、新たに投入することそのものは無駄ではないのか、と言った議論がなされていない。国民に社会保障の一定水準について、理解を得て、足りなければ収入を増やす増税議論をすべきではないか。八方美人はダメ、今まで八方美人を行ってきたところはもっとダメ。