桜さくらに歌われて/お箏三弦日記

皆さまこんにちは。しがない箏三弦の師匠のブログでございます。どうぞごゆっくりおくつろぎ下さい。

全国小中学生箏曲コンクール

2019-05-16 13:52:39 | 日記
またコンクールの季節が来ました。
その案内が届き始めました。
もうそんな季節なんです。

去年久しぶりに参加しようと思いましたが、母の終末と重なり、断念しました。

もうあれから一年経つのですね。月日の経つのは早いです。

今年も出る子がいないので、行くにしても見学だけですが、岡山の高校生コンクールの方に行こうかと思っています。
以前は岡山の高校生コンクールは毎年見学に行きました。見ごたえがあるから勉強になります。

福山コンクールも15~6年前頃は毎年行きました。朝9時頃到着し、車を降りると、駐車場の蝉の声がけたたましく、あの蝉の声を聞くと、
「ああ、コンクールに来たな。」
と思い、

帰りはそのけたたましい蝉の声に、今度は
「ああ夏が終わった。」
と思って帰ったものでした。

宇部にも毎年行きました。昔は宇部じゃなく、楠町という所で開催されていました。
楠のコンクールはハートがあり、殺気立った福山とはカラーが違うので、
『こうであるべきよね…』
など思いながら、会場スタッフに感謝しながら帰りました。

福山では、入賞しなかった子のお母さんが、子供のお箏で顔を隠しながら走って帰っていました。
『何やってんのよ。何しに来たのこの人。』
と、他人事ながらすごく嫌な気持ちがしたものでした。

でもそのくらい福山のコンクールは生きるか死ぬかのような雰囲気があり、参加した子供も、思うように弾けなかった、と悔し大泣きしている姿も会場あちこちにありました。
まあその位じゃないといけないのでしょう。

昔話をし始めたら年を取った証拠かと思いましすが(笑)、

昔はうちの社中もよく弾く子が割にいました。コンクールには、3人連れて行っても5人連れて行っても、たいてい全員入賞していました。だからうちは のべ ですが、1位も複数いるし、2位~8位は50人位います。1人がいくつもタイトル持ってましたから。のべ です。

今はあの頃には及びませんが、私自身が
『そこまでしなくてもいいじゃない。』
と思うようになったから、それでだと思います。昔は子供達が弾けないと腹が立っていました。ご想像通りの稽古で、だから皆よく弾きました。子供らも、意地も性根もありました。私のミニみたいな、孫悟空の頭の毛から出たミニみたいなのだったかと思います。(爆)
入門1年で「アイヌの子~」とか弾いていました。それもいい加減なアイヌの子ではありません。うちはアイヌの子で受験した弟子が満点頂いた事もありますし。

そんな私と社中でしたが、
今は私もそんなにガミガミ怒りもしないから、だから上昇がゆるやかです。そんなものです。どっちがいいのかはわかりませんが。(笑)

福山のあの蝉の声、岡山の身が搾られるような空気感、

懐かしいですね。その渦中にいたのですものね。
懐かしいです。

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