真っ白な孔雀サボテンです。
実際の開花を見る事は滅多にありませんが、去年は知人のお宅に8輪も咲いたのを見せて頂きました。
香りも姿も大きさも、本当に女王様のようでした。
お箏には「月下美人」という曲があります。吉崎克彦先生の曲です。
西洋の音階はドレミファソラシまでの7音音階ですが、日本の音楽の音階は5音音階です。
しかし、西洋の7音音階も、半音を足すと、1オクターブ12音です。ピアノの白鍵と黒鍵を足したら12です。
日本の音階も、色々な手法により、12音あります。
以前、奥様がピアノの先生、という方に
「お箏は五つしか音がないんでしょう?」
と言われた事がありました。
そんな事はありません。
日本の音楽の基本の音の並びが五つで構成されているだけで、五つしか音がないなどという事はありません。
ただお箏は弦が13本しかないので、通常3オクターブ位までしか作れません。
それで最近のお箏のアンサンブルは、高音部のお箏、中音部のお箏、低音部の十七弦の3者で、やっと西洋音楽の曲や、今流行りのポップスなどの曲に対応出来るように作られているようです。
お箏1面では無理、オクターブの上下を駆使したら、音としては可能ですが、聞いてておかしいようです。
また日本の古典音楽は、ミファ-シドなど半音が少し狭いです。ファやドなど上の音を低めに取ります。お箏の弦で言えば、一番ノーマルな「平調子」という調弦で、六や九にあたる音です。半音高い音は下の音に寄り添うように存在するのがお箏の音なので、低めに取ります。
なので、チューナーできっちり取った平調子と、半音を低めにに取った平調子で「さくらさくら」を弾き比べたら、明らかに違います。情緒がかなり違います。
日本の音楽の陰旋法、狭い半音は、日本人の心に響く哀愁、情緒のある、何とも言えない美しさがあると思います。
新幹線の勢いで話が明後日に飛びました。
月下美人の作曲者吉崎先生は、この美しい日本の5音音階にこだわりを持ってらっしゃると、何かの印刷物で見た気がします。
なので、吉崎先生の作品は5音音階の調弦法の曲が殆どです。
この月下美人は一時流行し、あちこちでよく聴きました。
今鎮静化しているようなので、かえって久しぶりに聴くと新鮮でした。今日から中学生達が弾き始めましたが、綺麗に弾けるようになってくれたらなと思います。
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