湯治。
2005年08月08日 | 旅
昨日と今日で、修善寺はあせび野に行ってきた。
予約を入れたのは4月。辿り着くまで長い道のりだった。
昨年から「伊豆市」となった修善寺は、入社時の研修で2ヶ月間の合宿をした町だ。
駅前は3年前と全く変わっていなかった。
ダイエーマークなのに「セイフー」という名のスーパーも、一軒しかないカラオケも。
当時、蕁麻疹が出るほど嫌だったラフォーレ修善寺へ連れ戻される送迎バスも、そのまま。
けれども、そのバスを懐かしく思える自分がいた。
今回は、幸いラフォーレへの旅ではないので、一路あせび野へ。
駅から30分ほどの距離なのに、気温が違う。
チェックインの14時半までは1時間ほどあったが、直ぐに手続きを行ってくれた。
ウェルカムドリンクとお菓子が嬉しい。
この宿を有名にしている理由の一つは、ホテル的な客室と部屋付き露天風呂である。
今回は和洋室の「花の蔵」を選んだ。
温泉宿にベッド、意見が分かれるところかもしれないが、なかなか快適だ。
昼間っからゴロゴロできるし、お布団を敷く時に机が隅っこに寄せられてしまうこともない。
写真を撮ったあとは、勿論ベッドに倒れ込んで思う存分ゴロゴロした。
テラスには、露天風呂。
この横にはデッキチェアが置いてあって、くつろげる仕組みだ。
ただ今回は、このお風呂の湯温が高すぎて、殆ど入れなかったのが残念。
あせび野ではこの他に、貸し切り風呂が3つと大浴場がある。
貸し切り2つと大浴場に行ってみたが、こちらの温度は絶妙だった。
伊豆といえども修善寺は山なので、景色は緑一色。
眼下に川も流れているので、まさにマイナスイオンの宝庫だった(筈だ)。
1泊2日過ごしたこの宿を「素敵だな」と感じた理由は、計算された建築や洗練されたインテリアだけではない。
前もって苦手な食材を訊いてくれるところや、他のお客様とあまり顔を合わせなくて済む配慮などのホスピタリティがとても光っていた。
真夏なのに、とても涼しくとても静か。
「8月の温泉」もなかなか良いものだと発見した週末だった。
暦の上では秋になった。
けれども戻ってきた修善寺駅は、まだまだ暑かった。
おかしなネーミングセンスのお土産品で、俗世と日常への準備運動をしつつ(結局買っていないけれど)残暑を乗り切ろうと考えながら、帰路についた。