SOLITARYの・・・

バイク、車、読書と・・・良いことだけ。

あくまでも”日記”なので!

本で息切れしそう

2017年04月27日 | Weblog
 前作「さよならドビュッシー」でもそうだったんだけど、
今回は主人公が前作と違って健常者、しかも音大の4回生なので、音楽家としては上級ともいえる。

そこへ持ってきて、前作同様、真の主人公の岬洋介がからんでくる。
2人の演奏シーンは、それはもう・・・。



中山七里 著 「おやすみラフマニノフ」


巻末の解説で、ピアニストの仲道郁代さんが書いていたんだけど、
小説として、何のジャンルだったか忘れてしまう。
それほどの臨場感で包まれ、驚くほど頁が進んでしまう。

気がつくと時間を忘れて読み込んでしまい、慌てることに。

音楽は好きではあるけど、クラシックは年に数回しか好んで聞こうとはしない。
完全にド素人だと自身を持って言える。
この本を読んでから、初めて聞いてみた曲もある。

もちろんそれは、ポピュラーと言える程馴染み深い、有名な曲らしいんだけど。
昔買っていながら、1度も聞いていないCD20枚程の有名なクラシックシリーズに、もちろん入っていた。

曲を聞いてみると、なるほどと思ってしまう解説が主人公によってなされている。
同時に演奏する側の心境も書かれているので、益々臨場感が迫ってくる。


ある事件を切掛に始まったミステリーなのに、
いつの間にか音楽物語を読んでいる気になっている。
息を呑むように曲の進行と共に、演奏者の心境、動きを読んでいると、その場にいるように
本当に息をのみ、心拍数と血圧が上がる感覚で、息が上がりそうになる。


「さとなら・・・」の感想でも書いた気がするけど、
アニメ「4月は君の嘘」の初めての主人公2人の演奏シーン同様。


ミステリーとしては、前作同様思いもよらない人物が犯人であり、
他にも主人公の大きな秘密が暴かれることになる。
だから、ミステリー小説としても、十分楽しめるし、何よりも、その犯罪を罰するような行いを
眞の主人公はしない。そこがまたいい。

読み終えたときの、嫌悪感が全く無い満足感、心地よい疲れ感は凄い。
解説者の疑問、「中山七里さんて何者?」ほんとそう思う。

そりゃー、調べれば解るんだろうけど、そこも自分的にミステリーにしておきたい。
また今回は、ここ名古屋が舞台であり、よく知ってる描写がたくさん出てくる。
そんな事も含めて、ほんと面白い本だった。

もい1冊、買い置きがあるんだけど、続けて読むのが惜しくなってきちゃった。
面白いに決まってるもんねぇ。


ある意味、タブーを・・・

2017年04月18日 | Weblog
 ポータルサイトのトップページなどで、たまに見かけるタイトル。
「知らないほうが良かった、女子校の実態」的な?

男にとって、知らないほうが良かった、女の実態、本質。
タブーを見て(知って)しまった感覚。
いやいや、怖いのなんのって。

ただし、今回のは、男に対してではないので、
男が恐怖する怖さとは違うのが、まだ安心なのかも。



唯川恵 著 「ティティスの逆麟」


ウチにある小説の中で、2番めに多く本棚の場所を占めてる作家さん。
だから、2番めに好きな作家さんかな。

4人の異なる環境の女性と1人の医師の物語。
兼業主婦、女優、キャバ嬢、プー太郎のお嬢様と有名美容整形外科医が
それぞれ関わって物語が同時に進んでゆく。

”美しくなりたい”と言うキーワードで、それぞれの環境のもと整形がエスカレートし、
完成形が存在しないため、無限にもとめていく。
やがて常軌を逸した事に気が付かず、異常を悟ってる医師としても、客である患者に対して
NOとは言えず、希どうりに整形を繰り返してゆく。

5人の狂ってゆく様が、ただ見ているしか無い読者として、恐ろしくもある。
そんな意味ではホラーとも言える小説。



患者の4人中、3人は経済的にも裕福であるにも関わらず、
自分以外の女性に対し、常に対抗心を持っている。


こんな1文が本当に怖いと思わせられた。

「女なんて、どこの世界に生きていてもみんな同じだ。
自分よりいい思いをしてる相手には、何かしらの仕返しをしなければ気が済まない」

”女同士の友情はありえない”と言う言葉に賛否があるのは、良く聞く話。
上の1文を読む限りでは、自分以外の女は全て敵ということになる。

明らかに美醜が自分より劣っている場合は、敵にはならないみたいだけど、
肌ツヤを含めパーツパーツで見たら、どこかしら自分が劣っているところを見つけ、
攻撃の対象としてみてしまうらしい。

小説なんだから・・・で済まされるのか?
著者も女性なのだから、物語はどうあれ、本質的な物はフィクションとは言えない気がする。

たとえ1歳でも若いことに優位に感じ、自慢げに言う女性も普通に見てるし。
何かしら他の女性と比べ、優位を感じないと自身を無くしてしまうかのように。


男は、何の価値もないような小さなプライドだけで生きてるかのような、
田分けの生き物と女性に言われるのはよく聞くし、実際その通りだと思う。

では女性は?
まるっきり同じじゃん!。しかも美醜なんて定義の定まらない、感覚的な事柄で対比して。
まぁ、美醜で女性の優劣を判断してしまってる男が多いのが原因の1つなのも事実なんだけどさ。


タイトルの「ティティスの逆麟」、とっても秀悦だと思う。
ギリシャ神話の海の女神で、美しさの争いで戦争の原因になった、ティティス。
逆麟に触れ、5人はそれぞれ大問題に直面した時点で物語は終わる。


ただ1人、兼業主婦の患者が美容整形に至る理由は、唯川さんらしい物語で、
救われるというか、常軌を逸した感覚には至っていない点が安心できる。


何れにせよ結末は、”罰が当たった”としか言いようがない内容。


何とも恐ろしい、知らないほうが良かったと本気で思える小説だった。
”何かしらの仕返し”・・・こんな発想、男には無いから・・。


4年ぶりの桜

2017年04月16日 | Weblog
 ZZR参号機で撮った写真の場所がとっても気に入ってる。
暫くはPCの壁紙にしてたくらいに。

昨日NDで花見に出かけたので、今日はZZR肆号機(ZX-14R)でその場所に出かけてみた。


曖昧な記憶もそのはずで、なんと4年も前のこと。
工事中の回り道の指示で偶然行った道なので、何処をどう走ったかは全くわからない。

ただ、見知った場所(矢作ダム湖畔)に出たのは覚えてるので逆方向に進んでみた。


「確かここを入ってすぐだった筈なんだけど・・・・。」


なかなか出会わない。
だんだん山奥に入ってゆく。

もしや記憶違いで間違えたか?と、思いつつ、引き返す場所もないほど
狭くて急な峠道。
完全に山を超え、平地になった辺りでは、もう諦めムード。
どこか他の場所・・・って考えてたら、見つけましたよん。

桜・・・・ソメイヨシノは、名古屋と違ってやや高地なので?今が見頃の満開状態。
しかし、お目当ての枝垂れ桜は・・・たぶん4部咲き状態みたい。惜しい、残念。
来週だったらバッチシだったかな?

早速写真を、記憶を頼りに撮ってみた。
参号機と肆号機の共演?

  

いやー、さすがに同じ人間が撮った写真。場所もアングルもおんなじに!

バイクに詳しくない人が見たら、同じに見えるかも?
ちなみに周りは普通にソメイヨシノが咲いてて綺麗なのです。


が、枝垂れ桜の群生はなかなか見られないので、とてもお気に入りの場所なんだな、ここ


見遅れちゃった

2017年04月15日 | Weblog
 午後になってようやく晴れてきた。

NDは見事なガンメタに薄茶の水玉模様。

洗ってやるか!って会社まで。

ホース接続から片付けまで入れても、わずか8分。

さてどうしよう、夕方近いし・・・。



丁度いい季節だし、よくいく桜並木にドライブ?

ふと信号で停まったら、左側に見事な桜並木。


何度も通ってるのに気付かなかった。つい左折して写真を1枚。



桜並木があるのは、名鉄瀬戸線と並行して走る金城大学付近の2㌔位続く道。

東進した公園まで、そりゃーもう見事。
  
のはずだったんだけど、満開の時期、過ぎてたね!葉っぱ出てきてる。


やや見遅れちゃった感アリでちょっと残念?




先日こしらえたウインドディフレクター。
透明すぎて、他車からは無いようにも感じる。
なので、
「もしかして輸出用のオプション?」
なんて思わせられるかもって、手切りのロゴを貼ってみた。

MX-5 MIATA
(ホントは”Roadster”だと長いしカットし難いんでやめた)

けっこういい感じじゃね?(100%自己マン)
後ろからはもちろん、ミラーにもちゃんと正面で映るんだよ(実は想定外)


20連作読破

2017年04月12日 | Weblog
 正確に言うと18連作とスピンオフからの2連作であり、まだまだ続くと思われるんだけど、
10年前から始まったシリーズを、2ヶ月と少しで読み終えてしまった。



支倉凍砂 著 「狼と香辛料」&「新説 狼と羊皮紙」

表紙絵だけ見たら、痛い人が読む本みたい。
ライトノベルといわれる小説だけれども、中身はちゃんとした文庫本。

狼と香辛料はファンタジー要素もありながら”経済学”が主体で、とても面白かった。

さて、新説では?
主人公が、狼と香辛料の2人の娘と神学者志望の青年。
経済ではなく神学・・・宗教の話が主体になってる。
宗教改革?にも通じる考えと、その行動で直面する問題に、恩人の娘と切り抜けていく。

表紙とは趣が全く異なるヘビーな内容だったりする。


面白いのは面白いんだけど、香辛料のヒロイン、ホロとは違って、娘がヒロインなので、
何と言うか・・・!
そう、水戸黄門的、絶対の強大な力が無いのでイマイチワクワク感にかけてしまう。
2人共若すぎる設定なので、所々に脆弱さが見えてしまう。


それでも要所要所に、ホロからの教えをきちんと理解して行動し、
成長してゆく様子がわかるミューリが頼もしくもあり、楽しい。
まだまだ2作目。これから2人がどのように成長していくのかを見るのも、もう1つの楽しみ方かも。

それでもやはり、本編の2人の「狼と香辛料」も続けてほしいのが本音だな。
もう1冊新刊が出るらしいのだが、それ以降は?

賢狼ホロの圧倒的存在感は、もはや代えが利かないほど大きくなってしまってるからなぁ。


にしても2ヶ月異常このシリーズだけを読んできたので、たとえ500頁だったとしても、
短編にしか感じられなくなりそう。
買い置きは十分あるし、さて明日から何を読もう!?

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オリジナル 1

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