表紙からして、ホラー的。
”女”の本質なのかもしれない、性?の様な物語。
唯川 恵 著 「雨心中」
本当に久々、大好きな作家 唯川さんの小説。
やっぱりいい。
性に合っているんだろうな、読み進む頁が早い。
さくさく、どんどん読めて、内容にハマり込んでいける。
内容はこれまでとは一変。大人の少女漫画的要素は全く無く、
ホラーの様な女性の”愛”について。
文から捨てられ、施設で育った女性、芳子と後輩?周也は姉弟のように育つ。
全く愛を与えられなかった芳子は周也に対して、完全な愛を与えようとし、
結果、彼の思いをすべて認め受け入れ、甘やかして大人にさせてしまう。
自分が悪いとは知りつつもどうしようもない。
バカが付くほど純粋でいながら忍耐力もなく、職を転々とし、やがて人を刺してしまう。
2人で追われる身となり、逃れるために夜逃げを繰り返す。
彼女を見つけ、芳子の元を去り、やがて彼女を失う。
復讐のために結局は1人を殺し、出所後また1人を殺したことを芳子に告げ、
芳子は彼と・・・・・そこで終わる。
どこまでもどこまでも周也を受け入れ施設のキリストのように振る舞う芳子は、
ある意味、狂気のよう。
実際、解説にあった、
”すべてをあげようと言いながら、本当はすべてを欲しいと望んでいる”
が本質なのかもしれない。
解説を読むまでは、
施設という特殊な環境で育った芳子が特別であり、1つの特殊な愛の物語なのだと思えたのだが、
どうやらそうではないらしい。
ある意味、母性のように多かれ少なかれ誰でも女性なら持っている本質らしい。
”残酷な愛”とも。
う~~ん、これは男女で受ける衝撃(感想)は想像以上に大きな差があるんだろうと思う。
女が読んでこそ価値がある小説ではないだろうか?
それにしても、いつまでもどこまでも、落ちていく人生、不幸の連鎖。
それでいて、さして不幸と感んじてさえいない芳子。
まさに”心中”じゃない?
”女”の本質なのかもしれない、性?の様な物語。
唯川 恵 著 「雨心中」
本当に久々、大好きな作家 唯川さんの小説。
やっぱりいい。
性に合っているんだろうな、読み進む頁が早い。
さくさく、どんどん読めて、内容にハマり込んでいける。
内容はこれまでとは一変。大人の少女漫画的要素は全く無く、
ホラーの様な女性の”愛”について。
文から捨てられ、施設で育った女性、芳子と後輩?周也は姉弟のように育つ。
全く愛を与えられなかった芳子は周也に対して、完全な愛を与えようとし、
結果、彼の思いをすべて認め受け入れ、甘やかして大人にさせてしまう。
自分が悪いとは知りつつもどうしようもない。
バカが付くほど純粋でいながら忍耐力もなく、職を転々とし、やがて人を刺してしまう。
2人で追われる身となり、逃れるために夜逃げを繰り返す。
彼女を見つけ、芳子の元を去り、やがて彼女を失う。
復讐のために結局は1人を殺し、出所後また1人を殺したことを芳子に告げ、
芳子は彼と・・・・・そこで終わる。
どこまでもどこまでも周也を受け入れ施設のキリストのように振る舞う芳子は、
ある意味、狂気のよう。
実際、解説にあった、
”すべてをあげようと言いながら、本当はすべてを欲しいと望んでいる”
が本質なのかもしれない。
解説を読むまでは、
施設という特殊な環境で育った芳子が特別であり、1つの特殊な愛の物語なのだと思えたのだが、
どうやらそうではないらしい。
ある意味、母性のように多かれ少なかれ誰でも女性なら持っている本質らしい。
”残酷な愛”とも。
う~~ん、これは男女で受ける衝撃(感想)は想像以上に大きな差があるんだろうと思う。
女が読んでこそ価値がある小説ではないだろうか?
それにしても、いつまでもどこまでも、落ちていく人生、不幸の連鎖。
それでいて、さして不幸と感んじてさえいない芳子。
まさに”心中”じゃない?