SOLITARYの・・・

バイク、車、読書と・・・良いことだけ。

あくまでも”日記”なので!

ちょっと違う

2016年03月30日 | Weblog
 なんか作風が違う。
70冊位読んでる、小池真理子さんの本。
サスペンスなんだろうけど?


小池真理子 著 「彼方の悪魔」

登場人物それぞれの語りは有るんだけど、進行がとてもクール。
ドキュメンタリーの様な感じで、第3者が語っているような錯覚を感じる。

宮部みゆきさんの「理由」ほどの語ではないけど、
週刊誌と言うか、当事者ではない人物による詳細な起承転結を綴った感覚になる。


内容は、2つの事件が起こる。
1つは思いがけず、罹ってしまった留学帰りの青年のペスト。
もう1つは、単なる主婦が、ある切っ掛けで深夜のニュースのコメンテーターとなり、人気をはくし始めた。
人気の上昇とともに、夫婦仲に陰りを見せ始める。

と、この辺はまだ普通の小説。

有る1人の男が、主婦に異様な愛情をいだき、やがて誘拐してしまう。
誘拐犯が、やがてペストと交差し感染する。
犯人の主婦への企みは実行されるのか?

ペストが発症し、監禁されてる主婦への伝染は?


誘拐事件とペストという、2つの重大事件発生した1つの街。
心配しつつも、自分とは無関係という理由のない自信を持って暮らす住民の姿に、
とてもリアリティーがあって面白い。

当事者と、犯人を追い詰めようとする警察や夫。
進行していくに従って、登場人物の語りでありながら、ドキュメンタリー調に感じるクールさ。

小池真理子さんにしてはチャンと丸く収まる。定番の「悲劇」の重ね塗りではない。

面白いには違いないんだけど、とても異質を感じさせる本でした。

え?ラブストーリー大賞作品!

2016年03月24日 | Weblog
いやいやいや、違うでしょ?
表紙のデザイン、違うでしょ?



上村 佑 著「守護天使」

ラブストーリー大賞だから買ったんですけど・・・?
表紙の絵とは全く違って、映画の24(見たこと無いけど)みたいなサスペンスじゃん。

刻一刻と事態が進んでいき、ヒロインの運命やいかに。
果たして主人公たちはヒロインを無事救出出来るのか!

結構ハラハラドキドキもんで物語が進行してゆき、
ヒロインを嵌めた、大本の悪を見つけだし、殺人鬼のアジトを見つけ、
その手から危機一髪で救出し、同時に悪人もやっつける。

これの何処にラブストーリー大賞に選ばれた要因があるのやら?

主人公の祐一が心から恐れる、鬼嫁の勝子の行動が、ある意味ラブストーリーだったのかも?



この本には、外伝として、事件のその後が描かれているが、またまた、事件に遭遇する。

本編で、ヒロインの友人で彼女を救う手がかりをくれた女の子(麻美)が、過去の悪い仲間に拉致られる。
祐一とともにヒロインを救い、麻美を紹介した、仲間のヤマトとはそれから良い中になっていた。

ヤマトは祐一と共に麻美を救出しようとするが・・・。



どちらかと言うと、この外伝の方が、ラブストーリーになっていて、
不良だった麻美がヤマトと近づく度に、普通の女の子に変わってゆき、ちゃんと恋愛し始めている様子が解る。

引きこもりで社会から落ちこぼれていたヤマトも、麻美とともに逞しく健全になってゆく様子も。


最終的には、勧善懲悪でメデタシメデタシで終って、ちゃんと面白い。


ほんでもやっぱ、何故これがラブストーリー大賞なのかという疑問は、今でも消えない。
サスペンスだよね?

ま、いっか。面白かったんだから!

ホントに偶然

2016年03月23日 | Weblog
 そう言えばって、勘定してみると5年。
何故か解らないけど5年おきになってる。



新しいメット。おっきなバイク用のフルフェイスなんだけど。

今回はナント鞍替え(裏切りとか、浮気ではない)である。




バイクの免許取って初めてのメットは、サービスで付けてもらったショウエイだった。
バイクはYAMAHA XJ400D。
4本マフラーの渋いネイキッド。

当時、今丁度話題になってる、仮面ライダーの藤岡弘が時々スペシャルシリーズに出てたころ。
オンラインではV3も終って・・・なんだったかな?

兎に角、カウルは認可されておらず、純正ビキニカウルをつけて乗ってた。

その後はひたすらアライばかり使い続けてた。
そう、だからショウエイは・・・・・・・・、
30ウン年ぶりかな!!(やばい、年がバレる)



ショウエイにした理由。

昔と違って、形が良くなってる(個人的に)。


あとは、何と言っても静粛性。
 シールド固定部のカバーの有無が大きいらしい


Uツベでインプレッションの動画を見たら、メット内のマイクからの音が段違いに静かで、
声がはっきりと聞こえてくるではないか!

マイクを通しての音って実際と異なる場合が大きいけど、その差ははっきりと分かる。
GTより更にZ7の方が静か。しかも軽いらしい。(実際おどろくほど軽い)

あと、スポイラー形状の後部。


高速(ほんとに高速)だとスクリーンにふせないと頭が引っ張られる。これ苦しい。
比べて見ると、アライのプロファイルよりおっきなリアスポイラー形状。
見ただけで、整流効果ありそうじゃん!


去年辺りから探ってたけど、込み込み39000、これが最低価格だろうって、ポチ。
買っちゃった~。

早速スピーカー入れ替えて、メイン仕様に。

いやー楽しみ。高速でもipodの音聞こえるかも!
いや、もしかしたら、結構うるさいヨシムラR77Jの音だけが大きくなったりして

結局、うるさいのは変わりなかったりして


でもさ、風切音ってジャマだよね。エンジン音の方がまだマシだと思う。
次の休み、晴れるといいな

ま逆・・・R規制?

2016年03月09日 | Weblog
 ここんとこ、感想UPするのが1冊おきになってる。まぁ、単なる偶然なんだけど・・・。

UPする場合、内容が実に大人向けの場合と、未成年向き・・・中高生向きって言うか?

もう全てが悲劇で終わる、誰もが悲惨な結末に達するような救いようがない鬱に入る内容と、
悲劇的な事件が発生し、ある1部の人物が不幸になったように見えて、ちゃんと救われる、読了後の健康な内容と。

流石”ラノベ”(と言われるらしい、最近知った種類の本)に属する今回の本。



綾崎隼 著 「陽炎太陽」

花鳥風月シリーズ,5冊目。
作品が進むに連れて、少女漫画的小説から、ちゃんとした?ラノベとはいえない内容になってるのが解る。
同じ著者を読み続けてると、作家として成長してると言うか読み応えが増してるのが解るんだね。

内容は、おなじみ、地方の1大企業の家系、舞原家の陽凪乃と同級生の一颯の16年に及ぶ物語。

過疎の村を開発すべく舞原の一家が越してくる。
反発する住人。
5年生に転入した陽凪乃への教師を含めたイジメに対して一颯が彼女をかばう。
陽凪乃のたった1人の友人になる一颯もイジメの標的に。

街の不良に身代金目的で誘拐された陽凪乃を助けようとして、捕まる一颯。
数日も監禁され、27歳の結婚を約束したものの・・。


事件によって排他的正確になる一颯は陽凪乃とも会えず大人に。
やがて恋人が出来、27歳を目前に結婚をしようとするが、陽凪乃が急に現れる。
不可解に何度も出会う。

恋人と初恋の陽凪乃の間で悩む一颯。
恋人より陽凪乃を選ぼうとするが、実は陽凪乃は誘拐事件の時死んでいた事実を知る。

恋人は陽凪乃の死を知っていたのだが・・・。




作者が男だから、当然なんだけど、まったくもって男の理想的な女性しか出てこない。
”そんな女性は実在しない”ってこの本を読んだ女性は言うだろう、きっと。

”一途”それに尽きる。しかも美しく、優しい。
主人公に女神のように接してくる。

そう、分かってても楽しい。いいじゃん小説なんだし、ラノベだし。

もしも、1番好きな作家さん、小池真理子さんなら、一颯はすべてを失った挙句悲惨な最後になるんだろう。
そうなると、読了後軽い鬱になってしまう、おなじみのパターンに。
主に未成年向き小説なんだから、それではやっぱり重すぎる。救われない。



結婚後のエピローグ。
それまで一颯の幻覚、または幽霊かと思われた、陽凪乃の姿に、納得の行かない事実を
一颯の妻となった和奏が気付く。幻では片付けられない事実を見つける。


死んだとされていた陽凪乃は実は”生きてる”としか考えれらない。しかも和奏も見ていた。




”死”という最も悲劇的な出来事を避けるような終わり方、救われた感じでいいと思う。
大人の小説だからといって完全な悲劇(たまには良いが)では読んだあと辛いしね。

うんうん、大人がラノベ読んだっていいじゃん。ってか、海外ではラノベというジャンルは無いらしいし。
面白かった!!


読解力が・・・

2016年03月05日 | Weblog
「海猫」「余命」を超えた、恋愛小説の最高峰!?
もし、本当なら・・・・って、すごい期待を抱くのは辞めようと思いつつ。

30冊目、3番めに多い本を読んでる作家さん。
好きな作家ベスト3・・・・・とも言えるのかな?




谷村志穂 著 「尋ね人」

谷村さんの主人公は、ほとんど極めて普通の人。
普通でもやや薄幸で”負け組”と言われそうな、30代くらいの女性。

北国の冬の空、どんよりと雲が厚く空を覆っていて、
空だけでは時間の感覚が解らない。そんな感じの女性。

春から秋までは晴れたり雨が降ったりと、くるくると変化があったものの、
冬になっていっつもどんよりとしてて、しかも寒い。
若いころはそれなりに、夢を持って必死に行動していたものの、
やがて夢破れ、身内にも自分に介護の手を求められたような?
人生の何処までも続く下り坂が、はっきりと見えてしまったような女性。


この本の主人公もそんな30代の李惠が余命僅かな母、美月の元に帰り、
美月から、過去の恋人の話を聴くところから始まる。

ここまでが既に母娘でありながら、女同士の会話だと、読了後に解説を読んで思い知らされた。
この時点で、女同士の心の鬩ぎ合いの存在に、男の自分には全く気付かない。
読解力と言うよりは、いい歳こいて”女心が解っていない”と批判されるべきなのかも。

思いがけず、父親以外の恋愛を経験していた母親に驚き、母親に”女”を感じ、
また、余命僅かな人生の願いを叶えるべきと李惠が動き出す。

約50年前、全く前触れもなく、突然に消えてしまった恋人、藤一郎を探すうちに、何でも屋の古賀と知り合い
自分の過去の男、巨樹との関係も重なり悩みながらも少しずつ、藤一郎に近づいてゆき、やがて・・・。



母娘であり、2人の大人の女性の人生観、恋愛観が重なって、様々な心境が見えてくる。
母娘であっても、心に秘めて、打ち明けていない事。誤解して反発したり、思いやったり。

もう何度も思ったけど、読者が女性なら、数倍感動できる本なんだろうと思う。
「海猫」や「余命」を超えたとは思えないけど、内容的には、「黒髪」に近いかな?

感動、衝撃では「黒髪」の半分くらいだけど、これぞ谷村さんって感じ満載。
最高峰・・・とは思わなかったけど、最高の部類には違いないと思う。



藤一郎の失踪原因が明らかになったところで物語は終わるんだけど、その後の李惠と古賀、美月はどうなったのか?
気になる。李惠の恋愛を絡めて描いた、美月と藤一郎の恋愛小説だったんだな。


いずれにしても、特に男なら、解説を先に読んだほうが良いのかも。
男には感じ取れない、女同士の心の駆け引きが、正に”解説”されてるから。

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オリジナル 1

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