なんか作風が違う。
70冊位読んでる、小池真理子さんの本。
サスペンスなんだろうけど?
小池真理子 著 「彼方の悪魔」
登場人物それぞれの語りは有るんだけど、進行がとてもクール。
ドキュメンタリーの様な感じで、第3者が語っているような錯覚を感じる。
宮部みゆきさんの「理由」ほどの語ではないけど、
週刊誌と言うか、当事者ではない人物による詳細な起承転結を綴った感覚になる。
内容は、2つの事件が起こる。
1つは思いがけず、罹ってしまった留学帰りの青年のペスト。
もう1つは、単なる主婦が、ある切っ掛けで深夜のニュースのコメンテーターとなり、人気をはくし始めた。
人気の上昇とともに、夫婦仲に陰りを見せ始める。
と、この辺はまだ普通の小説。
有る1人の男が、主婦に異様な愛情をいだき、やがて誘拐してしまう。
誘拐犯が、やがてペストと交差し感染する。
犯人の主婦への企みは実行されるのか?
ペストが発症し、監禁されてる主婦への伝染は?
誘拐事件とペストという、2つの重大事件発生した1つの街。
心配しつつも、自分とは無関係という理由のない自信を持って暮らす住民の姿に、
とてもリアリティーがあって面白い。
当事者と、犯人を追い詰めようとする警察や夫。
進行していくに従って、登場人物の語りでありながら、ドキュメンタリー調に感じるクールさ。
小池真理子さんにしてはチャンと丸く収まる。定番の「悲劇」の重ね塗りではない。
面白いには違いないんだけど、とても異質を感じさせる本でした。
70冊位読んでる、小池真理子さんの本。
サスペンスなんだろうけど?
小池真理子 著 「彼方の悪魔」
登場人物それぞれの語りは有るんだけど、進行がとてもクール。
ドキュメンタリーの様な感じで、第3者が語っているような錯覚を感じる。
宮部みゆきさんの「理由」ほどの語ではないけど、
週刊誌と言うか、当事者ではない人物による詳細な起承転結を綴った感覚になる。
内容は、2つの事件が起こる。
1つは思いがけず、罹ってしまった留学帰りの青年のペスト。
もう1つは、単なる主婦が、ある切っ掛けで深夜のニュースのコメンテーターとなり、人気をはくし始めた。
人気の上昇とともに、夫婦仲に陰りを見せ始める。
と、この辺はまだ普通の小説。
有る1人の男が、主婦に異様な愛情をいだき、やがて誘拐してしまう。
誘拐犯が、やがてペストと交差し感染する。
犯人の主婦への企みは実行されるのか?
ペストが発症し、監禁されてる主婦への伝染は?
誘拐事件とペストという、2つの重大事件発生した1つの街。
心配しつつも、自分とは無関係という理由のない自信を持って暮らす住民の姿に、
とてもリアリティーがあって面白い。
当事者と、犯人を追い詰めようとする警察や夫。
進行していくに従って、登場人物の語りでありながら、ドキュメンタリー調に感じるクールさ。
小池真理子さんにしてはチャンと丸く収まる。定番の「悲劇」の重ね塗りではない。
面白いには違いないんだけど、とても異質を感じさせる本でした。