数年前に自殺した少年の、その現場へ幾度と足を運ぶ主人公。
遅かれ早かれ、やがて確実にやってくる”死“。にも関わらず、どうして人は・・・?
三田誠広 著 「いちご同盟」
ピアノが好きな中3の少年。
スポーツはだめ、勉強も中くらい?
目立たなくおとなしい、そして友人も居ない、ただピアノが好きな少年が主人公。
ある日、学校では有名人の野球部、エースで4番の徹也から、強引にビデオ撮影を依頼される。
撮影後、そのまま病院へ連れて行かれ、病室で上映を頼まれる。
病室に居たのは徹也の幼馴染の女の子、直美だった。
恐妻家の父親、ピアノ講師の母親、学力優秀な弟と暮らす少年。
高校受験という、人生の分かれ道にかかって、進路を悩む。
死に向かって限りある人生の将来とは?
野球で進路が選び放題の徹也と将来の有無さえあやふやな直美。
「どうせ死んでしまう」と残して死んだ少年。
進路を悩み人生の夢、目標も全く見えないままに迫ってくる時間。
人生で最初と言っていい、分かれ道の時期にあたって、
明るい未来の可能性を持った人から、落ちこぼれてしまって進学も就職もままならない人。
そして明日の命さえ解らない人。自ら未来を打ち切った人。
究極と言って良いそれぞれの未来を目の当たりにし、自分の将来を描けないでいる。
誰でもそんな時期を通ってきたはず。
未来が見えないのが普通と言ってもいいこの時期。
いちご同盟なんて可愛らしいタイトルがついているけど、、
本当に悩ましいシリアスな内容。
あくまでも、人生に悩む少年が主人公でありながらも、脇役の直美が不憫でならない。
直美のリクエストで弾く「ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ」。
作中で、少年は病院で弾くにはふさわしくない言っているが、
”亡き”は本来、亡くなったと言う意味ではないらしい。
”当時を偲んで”の意が痛切だとか。
本を読んで、初めて聞いてみたんだけど、サティーの「ジムノペディ」の様な、とってもいい曲。
どことなく切ない、哀愁を帯びた旋律。
ここ最近クラシックが絡む小説を読むことが多い。
当然、作中に登場する楽曲は全て聞いてみる。聞きたくなってしまう。
歳のせいか、どんどんクラシックが心地よくなってくる。
もともと、バンドでギターを引いていた時からバッハは好きだったんだけど・・・。
バッハってギターソロのフレーズとカブってること多いと思うから、聞きやすいというより、
乗りやすいとおもうから。
短期間に色々なことに出会って、少年は1つの進路に絞り込んで、物語は終わるんだけど、
時限がある人生に対する行き方についての”答え”は出てこなかった。
昔、同じことを相当長い期間考えていた。25年はあったろうか。
で、答えは出てきた。
どう生きるか、ちゃんと答えを出した。
しかし、周りに聞いてみたところ、
「そんなことは考えたこともない」と言う人間ばかり。
考えたことがある人に出会ったことがない。考えるほうがおかしいのか?って思ってみたり。
そう言う意味では、この本は初めての同士のように感じた。
やはり、同じことを考える人は居るんだよなぁ・・!
考えたほうが、目標を決めて有意義に生きられると思うのだが?
日本人は外国と違って、老後を嫌うらしいんだけど、それもまた将来が見えないから。
夢がないからじゃないかな?後は死ぬだけってさ。
どうせ何時か死ぬんだから、死ぬ間際まで楽しんだほうが勝ち。
リタイヤしたら、やりたいこと早くも1つ見つけた!
ってか、早くリタイヤしたい!
遅かれ早かれ、やがて確実にやってくる”死“。にも関わらず、どうして人は・・・?
三田誠広 著 「いちご同盟」
ピアノが好きな中3の少年。
スポーツはだめ、勉強も中くらい?
目立たなくおとなしい、そして友人も居ない、ただピアノが好きな少年が主人公。
ある日、学校では有名人の野球部、エースで4番の徹也から、強引にビデオ撮影を依頼される。
撮影後、そのまま病院へ連れて行かれ、病室で上映を頼まれる。
病室に居たのは徹也の幼馴染の女の子、直美だった。
恐妻家の父親、ピアノ講師の母親、学力優秀な弟と暮らす少年。
高校受験という、人生の分かれ道にかかって、進路を悩む。
死に向かって限りある人生の将来とは?
野球で進路が選び放題の徹也と将来の有無さえあやふやな直美。
「どうせ死んでしまう」と残して死んだ少年。
進路を悩み人生の夢、目標も全く見えないままに迫ってくる時間。
人生で最初と言っていい、分かれ道の時期にあたって、
明るい未来の可能性を持った人から、落ちこぼれてしまって進学も就職もままならない人。
そして明日の命さえ解らない人。自ら未来を打ち切った人。
究極と言って良いそれぞれの未来を目の当たりにし、自分の将来を描けないでいる。
誰でもそんな時期を通ってきたはず。
未来が見えないのが普通と言ってもいいこの時期。
いちご同盟なんて可愛らしいタイトルがついているけど、、
本当に悩ましいシリアスな内容。
あくまでも、人生に悩む少年が主人公でありながらも、脇役の直美が不憫でならない。
直美のリクエストで弾く「ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ」。
作中で、少年は病院で弾くにはふさわしくない言っているが、
”亡き”は本来、亡くなったと言う意味ではないらしい。
”当時を偲んで”の意が痛切だとか。
本を読んで、初めて聞いてみたんだけど、サティーの「ジムノペディ」の様な、とってもいい曲。
どことなく切ない、哀愁を帯びた旋律。
ここ最近クラシックが絡む小説を読むことが多い。
当然、作中に登場する楽曲は全て聞いてみる。聞きたくなってしまう。
歳のせいか、どんどんクラシックが心地よくなってくる。
もともと、バンドでギターを引いていた時からバッハは好きだったんだけど・・・。
バッハってギターソロのフレーズとカブってること多いと思うから、聞きやすいというより、
乗りやすいとおもうから。
短期間に色々なことに出会って、少年は1つの進路に絞り込んで、物語は終わるんだけど、
時限がある人生に対する行き方についての”答え”は出てこなかった。
昔、同じことを相当長い期間考えていた。25年はあったろうか。
で、答えは出てきた。
どう生きるか、ちゃんと答えを出した。
しかし、周りに聞いてみたところ、
「そんなことは考えたこともない」と言う人間ばかり。
考えたことがある人に出会ったことがない。考えるほうがおかしいのか?って思ってみたり。
そう言う意味では、この本は初めての同士のように感じた。
やはり、同じことを考える人は居るんだよなぁ・・!
考えたほうが、目標を決めて有意義に生きられると思うのだが?
日本人は外国と違って、老後を嫌うらしいんだけど、それもまた将来が見えないから。
夢がないからじゃないかな?後は死ぬだけってさ。
どうせ何時か死ぬんだから、死ぬ間際まで楽しんだほうが勝ち。
リタイヤしたら、やりたいこと早くも1つ見つけた!
ってか、早くリタイヤしたい!