空井戸

小石を投げ込んでみても水音は聞こえない

BSEに関する規制を緩めようとしているのは...また読売か

2004-07-18 11:41:48 | Weblog
<BSE対策>性急な全頭検査の見直しに慎重な考え 厚労相(毎日新聞)
<BSE>食品安全委 意見割れて報告書は先送り(毎日新聞)
若い牛除外の結論持ち越し BSEで専門調査会(共同通信)

実に良心的。

牛肉輸入、8月決着目指す 日米、次官級対話で(共同通信)

米農務省の内部監査で明らかになった検査体制の不備などに踏み込んだ議論はなかった。

なぜそこを指摘しないんだ。
「既定路線」を崩さないことに汲々としているみたいだな。
信頼できる検査を行わないまま、「わが国にはBSE問題は発生していない」と公然と嘘をつき続けながら牛肉を輸出しまくってたアメリカの言うことなんか信用できるか。っていう一消費者の利益は代表してくれてないの、お役人様。

[BSE対策]「緊急措置の役割終える全頭検査」[7月18日付・読売社説(2)]


 全頭検査を実施しているのは世界で日本だけだ。日本の検査基準を世界に合わせるべき時が来たといえよう。

 むしろ、BSE対策で重要なのは、原因となる異常プリオンが蓄積する脳や脊髄(せきずい)、小腸の一部といった危険部位を完全に除去することだ。

 欧州各国と同様、日本もすべての牛から危険部位を除去しており、この措置は継続される。危険な牛肉が出回ることは今後もないと専門家が指摘している。

 食品安全委は、こうした事情を丁寧に説明し、全頭検査見直しに、消費者がいたずらに不安を感じることのないよう努めるべきだ。


「読売社説」独特の匂いがする。

そもそもプリオンについて誰が、どの程度の知識を持っているというのだろう。

読売社説が言ってることは、どこの誰かもわからぬプリオン問題の権威が、BSEの検査についての「正しい」方法を考案済みで、その方法の安全性は「疑いを差し挟むことが許されないほど確かなこと」だから、日本の食品安全委員会プリオン専門調査会ごときは、検査方法の安全性の議論など無駄なことに時間をかけてないで、全頭検査しなくても大丈夫だ、というメッセージをさっさと出しさえすればいいんだ、無礼な。ってことなんだろ。

「農水省は業界の顔色ばっかり伺って、消費者の食の安全をないがしろにしてきた」って批判が沸き起こったのはそんな昔のことじゃないだろうに、また逆戻りしろっていうのかね。

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