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ポートレートのレタッチ:ポートレートを完成させる方法

2021-08-11 12:32:23 | 画像処理

タグ: ポートレートレタッチ

高品質のポートレートのレタッチとは、ニキビ跡を除去するだけではありません。ここでのレタッチとは写真の編集の事です。画像にあるゴミや汚れの除去、明るさの調整や合成などを指します。だから、肌だけでなく他のすべても改善することによって、ポートレートで理想的な顔を得る方法をご紹介します。

レタッチをしている時は常に、ポートレートが自然に見えて違和感のない事を忘れないでください。やり過ぎないように注意しましょう。

下記のスタジオで撮影されたポートレート写真で顔のレタッチを試してみてください。この写真は2つのソフトボックスを使って両側からほぼ90度で照らされました。柔らかくて滑らかな光ではなくドラマチックで高いコントラストです。それが肌の欠陥をいっそう目立たせます。いくつかの問題を解決する方法を試みます。

フルサイズで写真をダウンロードして、私たちと一緒に編集を始めましょう。モデルを蝋人形みたいに変えないように、自然な肌の構造を維持しながらポートレートを編集する方法を教えます。

フルサイズの写真をダウンロード

このプロセスを編集に使用します:

  • 全体的な滑らかさから始めます。肌の滑らかさを作ります。穏やかな欠陥のいくつかは、この編集だけで修正される可能性があり、作業が容易になります。
  • 次に、大きな欠陥をリタッチ修正してから、小さな欠陥に移ります。

これらの編集はすべて、Zoner Photo Studio Xの現像モジュールで処理できます。

基本的な肌の滑らかさ

まずは右側のツールにある滑らかさブラシ(U)を使用して、全体的な肌の滑らかさを行います。 このツールは、周波数分離 (現在は英語版ですが、近日中に日本語版も配信されます)に基づいて動作します。つまり、調性と色 (低周波) に関する情報を、詳細やテクスチャ (高周波) に関する情報とは異なる仮想の「レイヤー」に分離します。

それをクリックして、柔らかくしたい部分を全部描きます。 ただし、次のことは避けてください:

  • 髪の毛
  • そして、一般的に特徴が鋭いすべての場所。

顔は、見ている人の注意を引くために、なるべくシャープにします。

ブラシの直径を変更するには、Shiftキーを押しながらマウスホイールをスクロールします。作業を簡単にするために、写真を拡大させたり、小さな場所でも作業できるように、常時、変更してみてください。ブラシの不透明度と密度を100%に設定して、編集が滑らかになるようにします。ぼかしも高く、場合によっては  [100] を選択して、急激な変化を防ぎます。

編集が強すぎると感じた場合は、ブラシを使用してマスクから編集を1つずつ消去できます。そのためには、Altキーを押しながらブラシを操作します。 

 消去の際は100%未満の不透明度を使用するので、すぐに削除するのではなく、徐々に編集を弱めていきます。

滑らかさブラシで顔の肌全体を覆っていきます。

作業しているマスクに名前を付けると便利です。マスクをダブルクリックして、必要に応じて名前を付けます。複数のマスクを使用している場合は、名前をつけることによって混乱を防ぐことができます。それは時間を節約につながります。マスクをオフにしてテストする代わりに、名前からマスクの機能がわかります。

顔全体が選択されているかどうかを確認するには、右側にあるフェイスマスクの名前の上にマウスを移動します。マスクのカバレッジが一時的に表示されます。または、ヒストグラムグループのマスクアイコンをクリックして、カバレッジをより永続的に表示します。その後、紫色のノンストップで表示されます。

マスクの表示

チェックが完了したら、同じアイコンを使用してマスクの表示をオフにし、強度と詳細の保持を調整して、物事が完璧に見えるようにします。

強度を使用して、構造物を滑らかにする強度を決定します。 通常は30%程度で十分ですが、気軽に高い値を使ってください。 その間も編集内容が人為的に見えないように(不自然にならない)注意してください。

肌の本来の構造と毛穴を復元するので、そこに詳細が登場します。この値は状況に基づいて設定します。かなり滑らかな肌には、高い値を使用できます。サンプル画像では、約50%が最適です。鋭いエッジが落ち、丸い毛穴が残ります。そこで詳細と強度を使います。

効果が強いと感じる箇所がある場合は、  [マスクの追加]  をクリックし、同じ方法でもう一度部分的に滑らかさブラシを使用します。

肌は人それぞれ異なります。そして、撮影中の光の強さやモデルのメイクにも影響されるため、ここで推奨する絶対的な値はありませんが、編集後でも、肌は自然に見えるはずです。また、現時点では完璧である必要はありません。今、始めたばかりです。

Portrait Retouching - settings
適切なブラシ設定を使用してください。
 
 
 

これで終わりというわけではありませんが、滑らかなブラシは素晴らしい仕事をしました。肌はとても滑らかで、その構造も失われていません。従来の「クローン」作業では、モデルが彫刻のように見えていました。ここでは、彼女は自然な表情をしています。 

ブラシの設定

大小の領域のリタッチを開始する前に、どのツールとモードを選択するかを知っておく必要があります。これらはそれぞれ少しずつ異なる場所で役に立ちます。

多数の部分(ニキビなど)をレタッチする場合は、ブラシ設定で「新規ブラシストローク」を選択して、ブラシの新しいソースでストロークを使用するようにします。 

新規ブラシストロークを選択します。

もし、シワや髪などの大きくて複雑な部分を一挙に修正できない場合は、「新規ブラシストローク」を使用します。それぞれのストロークはすべて1つのマスク内にあり、それらの修正部分は同じになります。顔の別の部分の別のシワに移動した後でのみ、新規ブラシストロークを開始します。Shiftキーを押したままにして、これらのモードを一時的に切り替えます。

ブラシパラメーターを変えます。

他の構造は、元の色を残したまま、構造を変更するシワやその他の詳細情報に使用します(Altキーを押したままにして、一時的に切り替えます)シワは、ここでも取るのではなく、柔らかくするといいですよ。同様に、不透明度と密度を低減することで、これを実現します。

これらの設定は、次に説明するすべてのレタッチツールで使用できます。

ソース領域を自動的に検索するかどうかもまたプログラムで設定できます。 通常は、このオプションをオンのままにしておくことをお勧めします。ソース領域を自分で選択する必要がある場合は、Ctrl キーを押しながらクリックします。

ソース領域を自動で検索するを有効にする

大まかな詳細の削除

滑らかなブラシにより、多くの小さな問題部分が取り除かれました。しかし大きい部分は手作業で修正しないといけません。これには、レタッチブラシ(J)を使用します。 次の3つのモードがあります。

  • 修復ブラシ
  • クローンスタンプ
  • 他の構造

 修復ブラシは最も一般的です。これを使ってほとんどの肌の欠陥を修正できます。部分的な周囲からの色と露出を平均化しながら地肌を修正することで機能します。

にきびなど、完全に削除したい要素の場合は、不透明度を100%に上げます。ただし、シワにはこのスライダーの値を低くしてください。シワを取り除くのではなく、肌の質感を柔らかくしたいのです。

最も自然なレタッチを行う場合は、ブラシの縁の周りにマークが付かないように、濃度を約70%、ぼかしを20%に抑えてください。

レタッチブラシ

クローンスタンプは、選択した部分を正確にコピーします。そのため、風景などで、柵や塀など、その他の不要なものをレタッチするのに役立ちます。 しかし、それは顔には全く役に立ちません。

他の構造は、元の色を残したまま、シワなどの構造だけを変更する場合に使用します。シワの場合は、ここでも取り除かずにただ柔らかくするとよいでしょう。同様に 不透明度と密度を減らすことでこれを実現します。

他の構造を使う

細かな欠陥の修正

個々のステップが整理され、後で調整できるように、もう一度マスクを追加し、含まれている編集に基づいて名前を付けます。

整理するために、次のステップのためにマスクを追加します。

このマスクの中で、小さなブラシを使い、写真をさらに拡大してアイラインの跡やニキビなどの小さな欠点を修正します。このブラシ設定は以前と同じです。

両方の編集セットを 1 つのステップで実行できますが、後で詳細な修正をやりすぎたと判断した場合は、このマスクを使用すると、個々のポイントを削除しなくても、マスクを戻すことができます。

リタッチの詳細

 

 
レタッチ前後の写真です。 

最後に一言

携帯で簡単に写真が撮れる今の時代だからこそ、高品質のクオリティで周りと差をつけてみませんか?レタッチは常に自然に見えるように心がけましょう。やりすぎないように注意することが大切です。


写真の中の傾きを美しく修正してみましょう。

2021-08-10 12:07:28 | 画像処理

タグ: 同一直線上にある地平線遠近法

写真の地平線が傾いてたり、平行であるはずのものが曲がってたりする場合があります。けれど、がっかりしないでください。これらの写真を削除する必要はなく、Zoner Photo Studio Xを使用して修正するだけです。 

最近のカメラには水準器が組み込まれているのもありますが、シャッターボタンを押した時にどうしても少しずれてしまうことがあります。特に高い建物を撮影したり、広角レンズで撮影した物体の写真を撮る場合は、カメラの光学的な問題でこれらの事が時々おきてしまいます。

1つのツールで写真の中の傾いた部分を修正する

 Zoner Photo Studio Xの1つのツールを使って、あなたの地平線や他の交差する線を真っ直ぐにすることができます。現像モジュールにある水平補正機能を使うだけです。このツールには、線を真っ直ぐにする方法や遠近法を使ったり、強度など多くのオプションがあります。

インテリジェントを最初に選択するのが最良です。全ての線を真っ直ぐにしますが、もし真っ直ぐにすることで、元の写真の画角などが変わっても、効果は最小限に抑えられます。多くの場合、このツールは写真の地平線をまっすぐにするのに適しています。

フルを使うと完全に真っ直ぐにすることで、写真の主な垂直線と水平線を取り、長方形のフレームに揃えます。水平および垂直は、名前が示す方向にのみ矯正します。

水平補正機能には、自動オプションと、微調整用のツールが多数用意されています。

水平補正で写真を修整する方法

水平補正 (K) ツールと 切り取り (C) のツールには、水平調節機能があります。 Zoner Photo Studio Xは、水平線の位置を自動的に検出し、インテリジェント機能を使用して写真を補正します。それでも問題が解決しない場合は、ガイドラインを使用して、自分で A 点から B 点へ簡単にドラッグします。選択した写真の中から一番長くまっすぐにしたいガイドラインを見つけることが重要です。

Do you have a crooked photograph? Straighten your horizon and perspective.
修正する前の写真:地平線が横に傾いているので、まっすぐにする必要があります。

A 点から B 点への線をドラッグし、Enter キーを押して編集を確定します。最も長い水平線ガイドラインが最も正確な線を示しています。短い線では正確な結果が得られない傾向があるため、常に最も長いガイドラインを使用するようにしてください。

ガイドラインを地平線に沿ってドラッグします。
Do you have a crooked photograph? Straighten your horizon and perspective.
地平線をまっすぐに修正した写真。

より多くの線をまっすぐにする

壁に向かって写真を撮っている時、全てのラインが直線だとは限りません。 これらの壁にある線は、実際の生活の中でも直線ではないことがよくあります。しかし、いくつかの主要なラインはできるだけまっすぐにする必要があります。自動ツールがこれを修正します。

Do you have a crooked photograph? Straighten your horizon and perspective.
極端に曲がった線のある写真の修整する前の写真

インテリジェント(K)ツールを使います。インテリジェントは最も用途が広いため、気軽に最初に試すことをお勧めします。このプログラムは、必要に応じて別の方向に移動または伸縮できるガイドラインを自動的に挿入します。

インテリジェントライン矯正で写真を修整している画面。
Do you have a crooked photograph? Straighten your horizon and perspective.
インテリジェントツールを使用して写真を修整した後。

次の写真にはたくさんの直線があります。そして、それらがこの写真の重要な部分なので、できるだけ直線を重視する必要があります。

Do you have a crooked photograph? Straighten your horizon and perspective.
垂直線が集中している写真

この写真は、フルを使うことをお薦めします。少し凹凸があるだけなので、大きな見栄えは変わるわけではありません。

フルを使って修正

自動調整が機能しなかった場合は、水平線をまっすぐにするのと同じ方法でガイドラインを手動で引き伸ばすことができます。

写真の複雑さに応じて、2本の横線と2本の縦線を引き伸ばすことができます。Enter キーを押して編集を確認します。1 方向に 3 行以上使用すると、プログラムはこのコマンドを区別できず、エラーが発生する可能性は高くなりますので注意してください。

Do you have a crooked photograph? Straighten your horizon and perspective.
フルを使用して修正した後の写真

自動と手動ツールの両方があることで、地平線と遠近感を、素早く正確に修正できます。 Zoner Photo Studio Xを30日間無料でダウンロードして、今すぐ自分の写真で試してみてください。


写真の切り取り方法

2021-08-06 12:24:06 | 画像処理

タグ: トリミング切り取り

トリミングツール(切り取りと回転)は、最もシンプルで広く使用されている写真編集ツールです。このボタンを使用すると、写真の構図を改善したり、印刷するための辺の比率を調整したり、画像の端にある不要な物を取り除くことができます。

1)現像モジュールで「切り取りと回転」を選択します

現像モジュールで選択した写真を開きます(このモジュールに切り替えるには、右上にある現像ボタンをクリックします)。次に、ツールバーの右の列の真ん中あたりにある、切り取りと回転のボタンをクリックして選択します。キーボードの「 C」を押すだけで操作できます。時間の節約ができます。

2)切り取りをする

画像の周囲にトリミングしたい部分のフレームが表示されます。このフレームを自分の好みの大きさにマウスを使って調整します。「縦横比」オプションを使用して、この切り取りに特定の辺の比率を維持するようにもできまし、正方形にしたい時は、辺の比率を1:1に設定します。自分の好きな大きさに切り取りたい場合は、「自由な比率」を選びます。

3)仕上げ

切り抜きに納得できたら、閉じるをクリックして切り抜きを画像に適用します。現像モジュールでの編集は非破壊的編集であるため、写真に直接書き込まれることはありません。大きなメリットとして、次回、この写真を開いた時、前回の編集内容を確認する事ができ、やり直しや再編集可能です。変更した画像を保存するにはエクスポートボタンを押します。非破壊編集でなく、変更した写真を保存するには、通常と同じように「ファイル」を選択し→「名前を付けて保存」→「自分がわかりやすい名前をつけて」→「保存先のファイルを選んで保存する」こともできます。

写真をトリミングすることは、素晴らしい写真に変える簡単な方法です。写真を最大限に活用しましょう。Zoner Photo Studio X をすぐにダウンロードして、無料でお試しください。


RAWデータがカメラのプレビューと違って見えるのは何故か?

2021-08-05 12:22:52 | 画像処理

タグ: JPEGRAW

 Zoner Photo Studio Xの現像モジュールで開いたRAWデータ が、カメラのプレビューと少し違っていて、何故だろう?と悩んだ事はありますか?例えば、明るさや色の違いなどです。それは、ZPSXのせいではありません。カメラメーカーの企業秘密による副作用です。

まず、RAW形式には、JPEG よりもいくつかの長所があります。(マガジンの記事「RAWの素晴らしい所は何ですか?」を参照してください)

JPEGとRAWの違いは何ですか?

JPEG は、カメラ内で処理されたデジタル画像が含まれています。カメラ内で自動的に「RAW→JPEG」に変換され、JPEGは色情報の量を少なくして圧縮しているため画像が劣化した状態になります。

RAWは「生」のソースデータ、センサーチップからの信号の記録です。撮影時の色情報がそのまま残っている未加工データなので、画像の劣化がほとんどありません。カメラのディスプレイには実際のRAW画像は表示されませんが、RAWデータが変換され JPEGプレビューが表示されています。

Zoner Photo Studio X は、一眼レフカメラで生成されるRAW形式に幅広く対応しています。対応しているカメラについてはこちらをご覧下さい。一覧内にお使いのカメラが表示されている場合、ZPSXですぐにRAWを編集できます。一覧に表示されない場合は、Adobe DNG Converter をインストールすると、お使いのカメラで RAWファイルを現像できるようになります。

カメラメーカーとソフトウェア開発者

デジタル一眼レフカメラで扱われる画像形式のRAWとは、現像処理が施されていない未加工のデータの事ですが、一方のJPEGはホワイトバランスなどをカメラ側で現像処理をしているデータです。カメラメーカーのオリジナルソフトウェアを使用している場合、カメラで使用されていたプロセスと同じプロセスを使用するため、JPEGとRAWの両方が同じように表示されます。

カメラメーカーのソフトウェアは、カメラと同じプロセスを使用して写真を処理します。メーカーのプログラムはカメラの設定を読み取り、それらの同じ設定を画像データに適用します。生の画像データを処理するときにカメラ自体が使用するのと同じプロセスとアルゴリズムを使用します。結果は、同じ色とシャープネスを備えた画像であり、同じ補正セットが表示されます。

しかし、Canon DPPや Nikon Capture NX2などのメーカー独自のソフトウェアは、RAWファイルを現像する最速で最も便利なツールとは限りません。そのため、多くのフォトグラファーは、Adobe Camera RAW やZoner Photo Studio Xなどのサードパーティソフトウェアを使用します。

カメラのRAWファイル開発に関する情報の多くは企業秘密でだからです。そのため、ソフトウェア開発者は独自のRAW現像コードを作成する必要があります。サードパーティのソフトウェアでRAWファイルを現像すると、カメラとは異なる結果が得られる場合があります。

次の3組の写真を見てください。左:カメラJPEG。 右:ZPSXの現像モジュールのデフォルト設定で現像したRAW。

photo1

photo2

photo3

RAW開発ソフトウェアのメーカーが遭遇する別の問題は、全てのデジタルカメラメーカーが、RAWデータを別々に保存することです。これは、ファイルのファイル名拡張子の違いに反映されています。NikonはNEFを使用し、CanonはCRWを使用し、OlympusはORFを使用します・・・カメラごとにフォーマットが異なることもあります。

サードパーティのソフトウエアの違い

RAWデータは、少し複雑で明確ではありません。各プログラムは異なるプロセスを使用するため、すべて異なる結果をもたらします。同様に、すべてのカメラには独自のカラープロファイルがあり、わずかに異なる出力を提供します。少し専門的な話になりますが記載しておきます。

サードパーティの写真ソフトウェアメーカーは、メーカーのプロセスにアクセスできないため、各カメラに必要なデータを個別に取得する必要があります。さまざまな色のテスト写真を撮影し、これらに基づいて特定のカメラごとにプロファイルを作成します。目標は、全ての色について可能な限り最高の忠実度を達成することです。このように動作する必要があるため、異なるRAW開発プログラムからの出力は、互いに、およびカメラプレビューからわずかに異なる場合があります。

サードパーティのソフトウェアは、メーカーのソフトウェアよりもはるかに優れた出力を得ることができます。多くの場合、カメラ内JPEGの第1の目標は、カメラの所有者に感銘と感動を与えることです。

サードパーティのプログラムは最大限の忠実度を目指しています。アルゴリズムは遅くなる場合がありますが、たとえばノイズ除去の改善など、品質も向上します。ユーザー様の管理下で使えます。

出力が異なっても、カメラやメーカーのソフトウェアで作成されたJPEGが正しく、それ以外のソフトウェアの出力が正しくないわけではありません。

サードパーティのRAW開発ソフトウェアは、品質を損なうことなく、画像を現像しながら、カメラよりもクリエイティブに、より自分の思い描くように仕上げることができます。そして、異なる形式にも変換することができます。

Zoner Photo Studio XをRAW現像に使用し、そのデフォルト出力にカメラ設定をより正確に反映させたい場合は、Adobe DNG ConverterをZoner Photo Studio Xに統合します。

エディターでRAWファイルを開く

RAWファイルをエディターで直接開くと、画像は完全なビット深度、つまりチャンネルごとに16ビットを維持し、JPEG圧縮の画質損失を受けません。

現像モジュール内で、露出やホワイトバランスなどの基本的な調整を行い、レイヤーの操作などのためにエディターを保存することをお勧めします。そうすることで、現像とエディターの両方を使用して、様々な編集作業を行うことができます。エディターでの作業とは異なり、現像モジュールでの作業は決して画質を低下させることはありません。


無料のAdobe DNGコンバーターを設定する手順

2021-08-04 15:52:42 | 画像処理

タグ: DNGコンバーターRAW

RAW形式でアップロードした写真を、写真編集ソフトで開いたら、色がおかしくなっていた。あるいは、「このファイルはサポートされていない形式です」というメッセージが表示されることがあります。こんな時は、Adobe DNG Converterをダウンロードして、Zoner Photo Studioに設定すれば、簡単に解決できます。 

Adobe DNG Converter をZoner Photo Studioに設定するのは簡単です。3つの簡単な手順に従ってください。

  1.  Adobe DNG コンバーターをダウンロードします。
  2. コンバーターをインストールします。
  3. Zoner Photo Studioの正しいパスを入力してください。

コンバーターを設定すると、RAWファイルの色が正しく表示できないなどの問題が解決するだけでなく、 LCPによるレンズの不具合を自動で補正オプションも用意されています。

コンバーターのインストール方法

 Adobe 社のウエブサイトを開きます。その中の「Windows: Adobe DNG Converter」を選択し、クリックします。クリックすると次の画面に変わります。

この画面では、eメール、Google、Facebook、Appleのいずれかのアカウントを使ってサインインします。

下の画面では右下の 赤い丸に囲まれた部分「Skip and continue」をクリックします。

         

Adobe製品のページが表示されます。Adobe DNG Converterを選択し、「ダウンロードを表示」をクリックします。

How to connect a DNG converter with Zoner Photo Studio
Adobe DNG Converterの「View downloads」をクリックします。

Adobeは、自動的にダウンロードする最新バージョンを選択します。 次に、Download(ダウンロード)をクリックするだけで、Adobe DNGConverterがコンピューターにダウンロードされます。 

How to connect a DNG converter with Zoner Photo Studio
インストールを開始して、コンバーターをインストールします。

インストールファイルをダウンロードしたら、保存したフォルダを開きます。ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストールを開始します。プログラムがコンピュータに変更を加えることを許可します。

インストール画面が表示されたら、「Next」をクリックします。次のステップでは、「インストール」をクリックします。プログラムのインストールが完了したら、Finish(完了)をクリックしてプロセスを完了します。

How to connect a DNG converter with Zoner Photo Studio
インストールを開始して確認することで、コンバーターをインストールします。

インストールが完了すると、正常にインストールされたことを示すウィンドウが表示されます。「Finish=完了」をクリックして確認してください。これでインストールは完了です。あとはコンバーターをZoner Photo Studioに設定するだけです。

 ヒント:2020年以前に製造されたカメラをお持ちの方は、ほとんどの場合、旧バージョンのAdobe DNG Converterで十分です。

ZPS Xにコンバーターを統合

次に、Zoner Photo Studio Xを開き、メニューで「表示」→「設定」(Ctrl + M)をクリックします。 

新しい環境設定のウィンドウが表示されます。左側の列で[RAWフォーマット]を選択し、「RAWファイルを読み込む時にAdobe DNG Converterを使用」チェックボックスをオンにします。

次に、ファイルのアイコンをクリックします。ダイアログボックスが開き、Adobe DNG Converter.exeファイルのパスを選択します。「開く」をクリックします。

パスは次のようになります。C:プログラムファイルAdobeAdobe DNG ConverterAdobe DNGConverter.exe。 

DNG コンバータのパスを選択します。

以前に旧バージョンのコンバーターをインストールした場合は、正しいパスが入力されているかどうかを確認してください。以前のバージョンのコンバーターは、AdobeのProgram Files (x86)フォルダーにインストールされています。このため、正しいパスを使用しているかどうかを確認することが重要です。 

正しいパスを選択したら、[OK]ボタンをクリックすると、プログラムは変更を記憶します。

今後、RAW写真を扱う際に、Zoner Photo Studioは自動的にAdobe DNG Converterを使用します。処理後の写真は、明るさや色などの変化がすぐにわかるはずです。

LCPとDCPの追加

DNGコンバーターを使って、Zoner Photo Studio Xにもレンズプロファイルを追加します。これにより、レンズの欠陥を修正する:LCP(DCP)の使い方することができます。 

Zoner Photo Studio Xの現像モジュールで、カメラの形のアイコン(M)カメラとレンズをクリックします。次に、+アイコンを使って、正しいカメラプロファイル(DCP)またはレンズプロファイル(LCP)を選択します。 

プロファイルを自動的に選択するオプションがあります。 「自動的に検出」ボタンをクリックすると、プログラムが最適なLCPを選択します。 あとは、修正したいレンズの欠陥を選択するだけです。 

[+] アイコンをクリックしてレンズ プロファイルを追加し、LCP ファイルで製造元とレンズ タイプを選択します。

アップデート

カメラのRAW形式は、メーカーごとにそれぞれ少しずつ異なります。新しいカメラを購入した場合、念のためDNG Converterの有無やバージョンを確認してください。

アドビは継続的に新しいRAWフォーマットをコンバーターに追加しています。最新のバージョンをダウンロードするようにしてください。