初めてのマスク: Zoner Photo Studio のレイヤー マスクのガイド

マスクは、高度な写真編集のための最も重要なツールの 1 つですが、多くの写真家はマスクの存在を知らず、余分な作業が必要になっています。

マスクはレイヤーと密接に関係しています。レイヤーが苦手な方は、このレイヤー ガイドをお読みください。そうすれば、私たちのヒントや手順の多くをよりよく理解できるでしょう。

マスク、そしてマスクあり 

 この記事では、レイヤー マスクについて説明します。セレクション マスクのようなものがありますが、それらは名前だけを共有しています。(セレクション マスクは、選択範囲がぼやけている場合など、選択範囲の境界を正確に表示するのに役立ちます。) このガイドは、セレクション マスクではなく、レイヤー マスクのみを扱います。

マスクとは レイヤーマスクとは

エディタ ードキュメントの各レイヤーには、何らかのコンテンツがあります。イメージ レイヤーの場合、その内容は蝶からトラクターまでさまざまです。レイヤー マスクは、その画像 (そのレイヤー) のどの部分を表示し、どの部分を非表示にするかをエディターに指示します。

撮影した環境とは異なる環境に置きたいモデルの例でこれを説明します。簡単にするために、写真の必要な部分を白で示し、不要な周囲を黒で示します。

左：原画。右: ポートレートのどの部分を残したいかを示す図。

したがって、私の目標は、背景を削除し、モデルのみを操作することです。これを実現するにはいくつかの方法があります。(後で、それらのいくつかを避ける理由について説明します。) 適切な方法の 1 つは、マスクを使用すること、つまりレイヤーマスクを作成することです。

Zoner Photo Studioおよび同様のプログラムでは、レイヤーマスクは白​​黒画像、またはより正確にはグレースケール画像として表されます。各レイヤーは独自のマスクを持つことができます。私の例では、モデルが透けて見える場所のマスクを白くし、周囲を隠したい場所のマスクを黒くします。

プログラムの具体的な例は、下の図のようになります。

左: 画像のマスク。マスクは、画像のどの部分を表示したままにするか (白)、どの部分を表示しないか (黒) を設定します。右: 画像にマスクを使用した結果。 の部分が透明になる部分です。このようなマスクを使用すると、モデル画像をあらゆる種類の背景に配置できます。

つまり、レイヤーマスキングとは、レイヤーのどの部分を表示し、どの部分を非表示にするかを選択し、これをマスクで表現することを意味します。

マスクを使用する理由

「魔法の杖やなげなわでモデルを選択して新規レイヤーにコピーしたり、消しゴムで周囲を消したりしたらどうだろう？」と思ったことがあるかもしれません。結果は一見同じです。

しかし、根本的な違いが 1 つあります。マスクはレイヤーの元の画像にダメージを与えないため、いつでも戻って編集内容を変更できます。たとえば、モデルの髪を忘れた場合は、戻ってマスクを調整します。マスキングは元の画像データには影響しません。表示されるものと表示されないものだけです。消しゴムで消去するか、選択範囲を新しいレイヤーにコピーすると、より永続的になります。

背景を消すだけじゃない

編集を複数のレイヤーに分割するときにマスキングを使用することもできます。個々の編集をより詳細に制御できます。それらを無効にしたり、不透明度を下げたりすることができます。

たとえば、モデルの写真では、レイヤーを複製し、そのレイヤーの目以外のすべてをマスクし、そのレイヤーを編集することで、目の編集を別のレイヤーに入れることができます。

ZPS X でレイヤーマスクを作成する方法

Zoner Photo Studio X では、任意のレイヤーにマスクを適用できます。レイヤーを選択し、右下のレイヤー リストの下にあるマスク アイコンをクリックします【】。これにより、マスクを操作するためのメニューが開きます。このメニューの最初の項目【すべて表示】を選択します。マスクを作成するにはいくつかの方法があります。これは、始めるのに最も簡単です。Zoner Photo Studio に、レイヤーにマスクを割り当てて「その上にすべてを表示」するように指示します。つまり、(まだ) 何も隠さないように白で塗りつぶします。

この効果はレイヤー リストですぐに確認できます。新しい白いマスクのサムネイルの周りに太い白い枠があることに注意してください。これは、それがアクティブであることを意味します。つまり、あなたはそれで作業しています。いつでも、レイヤーまたはそのマスクのいずれかがアクティブです。サムネイルをクリックして設定します。これは、今後の編集にとって重要です。

　

左: ここをクリックして、最初から何も隠していないマスクを作成します。右: 作成したばかりのマスクは次のようになります。サムネイルの周りのフレームは、レイヤーではなくマスクを編集していることを示しています。

マスクにペイントする方法

次に、マスクを編集して、画像の不要な部分を非表示にする方法を示します。次の編集中は、レイヤー自体ではなく、マスクをアクティブにする必要があることを忘れないでください。

あなたの目標は、写真の隠したい部分を黒く塗ることです。アイコンまたはBキーを使用して、ペイントブラシツールをアクティブにします。ブラシのカラー設定の横に、白または黒のブラシに直接移動するための 2 つのボタンがあります。黒いボタンをクリックします。

マスクの編集中、カラー ピッカー ボタンの横に 2 つの追加ボタンが表示されます。これらを使用して、ブラシを白または黒に直接設定します。

次に、適切なブラシの太さを設定し、隠したい場所のマスクに黒でペイントします。すべてのストロークの後、画像の影響を受けた部分が消えるのがわかります。結果は消去によく似ています。それでも、レイヤー内の画像はそのまま残っています。その画像のどの部分が今必要でないかだけをプログラムに伝えました。

マスク サムネイルの黒いストロークが、レイヤーの非表示部分と正確に一致していることに注目してください。行き過ぎた場合は、ブラシの色を白に設定して、表示する必要がある場所を塗りつぶします。

選択範囲を使用してマスクを編集する方法

ブラシは、マスクを編集するための最良の方法であるとは限りません。実際、ある特定の方法は、ほとんどの場合、はるかに高速です。その方法は、画像内で選択を行い、その選択をマスクに変換することです。時計を含むレイヤーを使用して、新しい例でこれを説明します。マグネット選択を使用して、時計の輪郭を正確に選択します。レイヤーリストの下にあるマスクメニュー（）の「選択範囲を表示」をクリックします。これにより、選択したものをすべて表示し (白)、それ以外をすべて非表示にする (黒) レイヤー マスクが作成されます。

左：マグネット選択（A）を使用して選択を行った後のレイヤーの状態。右：「すべて表示」でマスクを作成した後の状態。中央: 選択範囲から作成されたマスクはこのようになります。

レイヤーマスクの表示方法を設定する

レイヤーリストのサムネイルだけでなく、画像のすぐ上にマスクを表示したい場合があります。そのため、ZPS にはマスクを表示または非表示にする簡単な方法が含まれています。このボタンは、右上の「エディター」ボタンのすぐ下にあります。

　

マスク アイコン () をクリックして、画像の上にマスクを表示するかどうかを設定します。3 つのマスク表示モードがあります。通常モードでは、マスクによって隠されている領域が赤で表示されます。(レイヤーの残りの部分は表示されたままになります。)反転モードでは、マスクで覆われていない領域が青色で表示されます。レイヤーの残りの部分が透明として表示されます。マスクのみモードでは、レイヤーを表す古き良き白黒画像が表示されます。マスク アイコンをクリックして、マスク表示のオンとオフを切り替えます。このアイコンの横にある矢印をクリックして、マスクの表示モードを変更します。

左：通常マスク表示モード、反転モード、マスクのみモード。最初の 2 つはマスク エッジがクリーンアップされているかどうかを確認するのに役立ちますが、最後の 1 つはエラーを見つけるのに役立ちます (不十分なカバレッジや除外された場所など)。

私が取り残したもの

このクイック ガイドでは、基本的な用語とワークフローについて説明します。しかし、レイヤーとマスクを実際に活用するのに役立つワークフローやトリックは他にもたくさんあります。これらについては、他の記事で詳しく見ていきます。しかし、あなたの中の向上心のために、すぐに試すための 2 つのヒントを以下に示します。

• マスクはグレースケールをサポートします。つまり、純粋な黒と純粋な白だけではありません。マスクが暗いほど、その下のレイヤーの透明度が高くなります。これにより、画像のあらゆる部分の可視性を詳細に制御できます。
• ペイントブラシだけでなく、グラデーション、塗りつぶし、クローン スタンプなどを使用してマスクに描画できます。

春の楽しい雰囲気をフォトモンタージュで

タグ: 写真モンタージュ, 編集者

Zoner Photo Studio Xでは、写真を使っていろいろなことができますが、フォトモンタージュ(フォトモンタージュは複数の画像を合成させてつくった画像のこと)は最も創造的で楽しいものの 1つです。今回は、そんなフォトモンタージュに焦点をあててみました。今回は、写真にオブジェクトを追加する方法と、レイヤーを使用する方法を説明します。春の日の楽しさが伝わってくるような写真に仕上げていきます。

まだまだ寒い日は続きますが、春という季節が近づいてくると、寒くて眠たい冬から一転、なんとなく気分も明るくなります。笑顔と花と動きのある明るい春の雰囲気の写真に仕上げてみましょう。そこで、モデルが大きなタンポポを持ちながら風に流されるフォトモンタージュはいかがでしょうか？

入門編

画像編集ソフトで編集するために、追加する素材となる写真が必要です。最終的にどのような写真にしたいのかを事前に考えておくと、撮影中に調整することが可能です。そうすることで、問題を回避することができます。せっかく撮ったのに、背景に溶け込んで見えなくなってしまっては元も子もありません。

今回、目指したのは、モデルが空中を飛んでいるような写真です。空中でジャンプしているモデルを、何かを持っているように片手を上げて撮影します。そこに、彼女を「運ぶ」タンポポが加わります。何枚か撮影しておくとよいでしょう。最終的に、この1枚を選びました。

編集前の宙に浮いたモデルのオリジナル写真。

次に、写真に加えたい被写体の画像を手に入れます。今回は、タンポポがモデルを運んでいるように見えるようにします。どこで手に入れられるのでしょうか？自分の画像を使うか、写真素材などで探して使うか、2つの基本的な選択肢が用意されています。私たちは写真素材から写真を使用することに決め、完璧なタンポポを見つけることができました。

ダウンロードして元の写真に追加するタンポポのストック画像。

写真素材は、完璧なタンポポを探すために野原や畑を探し回る手間を省いてくれます。しかし、写真素材の中には、あなたが探しているものに合うものがない場合もあります。そんなときは、臆することなく、自分でカメラを持って完璧な画像を探してみましょう。簡単な編集でオリジナルの写真に自分の写真を追加することができます。

写真が揃いました。次は？

必要な調整はすべて、Zoner Photo Studio Xのエディターモジュールで行います。エディターモジュールは、何らかの形で現実を操作する編集に最適で、必要な機能はすべて備わっています。空中にいるモデルの元の写真を開き、タンポポの画像を別のレイヤーとして追加します。「レイヤーの追加」ドロップダウンメニューをクリックし、「ファイルから貼り付け」を選択します。

タンポポの画像を追加する。

これで、タンポポが写っていても、独自の黒背景があり、最終的なイメージにそぐわないことがわかりました。

タンポポの画像には、まだ黒い背景が残っているので、これを取り除く必要があります。

背景はどのように削除するのですか？通常であれば、多くの選択ツールで背景を削除します。しかし、ブレンドモードを変更することで、すべてのプロセスを簡略化することができます。この例では、背景が黒なので、この作業は比較的簡単です。 

黒色の背景色をすべて取り除く簡単な方法は、スクリーンモードを選択することです。スクリーンモードは、暗い部分を取り除き、明るい部分を残すことができます。これで、タンポポを動かして、モデルの手に乗せる準備ができました。また、磁気投げ縄を使ったオブジェクトの複雑なトレースや、選択ブラシを使った選択も避けられました。

ブレンディングモードを画面に変更して、タンポポの画像の黒い背景を削除します。

モデルの手にタンポポを移動させ、彼女が持っているように見せかける必要があります。移動と変換（V）を使用して、画像を簡単に操作します。あなたタンポポの画像を動かして、その寸法を変えることができます。ドラッグして位置を変更し、サイズを少し縮小して、大きすぎず、写真の端の後ろに消えないようにします。

タンポポをモデルの手に移動します。

これで、ほぼ完了です。 最後の小さな調整では、シーン全体をもう少しリアルに見せるために、モデルの手を覆っているタンポポの部分を削除します。マスクを使用してこれを行います。

タンポポのあるレイヤーを右クリックし、「マスク」→「すべて消去」を選択します。次に、描画ツールの中から、ペイントブラシを選択し、色を黒に設定します。このブラシで、タンポポの下の部分を描き、モデルの手が見えるようにします。選択したタンポポのレイヤーのマスクにより、黒く塗られた部分はすべて消えます。

タンポポの不要な部分をブラシで塗りつぶしました。

最終調整

最後に、必要があるならば、写真をトリミングをします。これで完成です。すべての調整内容を保存して、最終的にはこのようになりました。

Zoner Photo Studio Xを30日間無料でダウンロードして、フォトモンタージュを作成してみてください。そして Zoneramaなどで、あなたの写真を私たちに共有して披露することを忘れないでください。

冬のアウトドアでの雪景色：美しい冬の写真を作成する

タグ: ゾナー, 冬, 雪景色

冬になって雪が降るとあらゆる景色が変わります。それを利用して写真を撮ってみたいです。けれど、機材や体調のことも考えなければなりません。標高の高い場所や山で雪景色を撮るのは、少し危険を伴うこともあります。でも、しっかり準備すれば、きっと素敵な写真が撮れるはずです。先日は、雪景色の編集方法を紹介しましたが、今回は冬の風景を撮影する方法と、そのための準備についてご紹介します。

冬の風景を撮影する場合、いくつかの違いを除き他の季節に撮影する時とほぼ同じように作業しますが、これから説明するのは、その違いについてです。また、撮影中は、気温の変化や場所など、低音で機材が壊れたり、自分の足場など確認し注意をする必要があります。予備のバッテリーも忘れずに持っていてください。

露出値をプラスにする

雪景色では、白が主な色であり、白は、カメラの露出計を混乱させるのが好きな色です。そのため、カメラの自動モードまたは半自動モードを使用すると、白い写真ではなく灰色の写真が表示されます。そこでプラスの露出値を使用して、この灰色の色合いを取り除き、雪を白くしてみましょう。

一方、フルマニュアルで撮影している場合は、露出計に露出の変化が表示されますが、実際に速度や絞りの値が変わることはありません。マニュアルモードで自動ISOをオンにしている場合は、露出補正でISOがシフトします。ISOをマニュアルで設定している場合は、露出時間を長くしたり、F値を小さくしたりして、手動で露出を上げてください。

登山中に疲れて休憩した場所からです。頂上は雪に覆われて冬景色ですが、その手前にはきれいな緑があります。この写真では、それが冬と暖かい季節の魅力的なコントラストを作り出しています。

青い色合い

景観が冷たい光に支配されていまうことは別の問題です。写真に青みが出てしまうのです。しかし、RAWで撮影していれば、これは大きな問題ではありません。Zoner Photo Studio Xでは、ホワイトバランスのコントロールを使って、雪の青味を消すことができます。

山頂から周囲の峰々を見下ろすと、雲海が広がっています。朝日は一転してピンク色を帯びています。ほんの少しトーンを落として、朝焼けの静けさを表現しました。

また、撮影時にホワイトバランスを正しく調整することで、より簡単に撮影することができます。カメラによっては、色温度（ケルビン）を変えることで、暖かみのある色に設定することができます。このようなオプションがないカメラでも大丈夫です。ホワイトバランスの設定を、曇りや日陰のモードを選ぶことで、同じ役割を果たすことができます。

そうすることで、写真に暖かみが出て、青みがなくなります。しかし、逆に、できるだけ寒色系の効果を得たい場合は、青色を追加します。

色収差

もうひとつ、冬になると多くのフォトグラファーが悩まされる問題があります。雪が降っていると、色収差と呼ばれる光学的な欠陥が大きくります。この色収差を防ぐには、高品質なレンズでなければ、撮影時に防ぐことはできません。

Zoner Photo Studio Xなどのソフトウェアで色収差を修正する際、収差を確認するために、近くにズームインすることをお勧めします。収差を見つけたら、「現像」モジュールの「カメラとレンズ」（カメラのアイコン）を開き、「手動補正」コントロールを使用して、赤-緑、青-黄のスライダーで収差を除去してください。

まとめ

冬は標高の高いところと低いところの気温差により、大気の状態で、放射冷却などの現象が起こりやすくなります。住んでいる地域にもよりますが、山に近い場所に住んでいて、街に霧が発生したら、山へ出かけていって、渓谷や雪山で霧をバックに朝日や夕日を撮影してみましょう。

また、霧で美しく見える凍る森をチェックしてください。凍った木の幹や茂みは魔法のように見えます。

なによりも大切なのは、気温が低いので、撮影中の体調に気をつけましょう。防寒着、特に手袋をしっかり着用しましょう。理想は、指の細い手袋をして、その上にミトンをはめることです。そうすれば、カメラを操作しているときも、撮影の合間も、常に手を温めておくことができます。

山頂から雲海を見下ろす景色。雪から突き出た凍った木のてっぺんが斜面を引き立てています。

日の出直前から日の出にかけては、光が最も美しくなるので、魔法瓶にコーヒーや紅茶を入れて撮影に臨みましょう。また、フル充電したヘッドランプがあると安心です。午前中の貴重な時間を節約するために、撮影前に撮影スポットを探しておきましょう。

そして、機材の取り扱いにご注意ください！帰宅後、すぐにカメラの電源を入れるのは絶対にやめましょう。寒さから暖かさへの急激な変化で、カメラが壊れてしまう可能性があります。撮影後は、バッテリーもメモリーカードもカメラから取り出して保管しましょう。帰宅後はリュックサックに入れ、常温で放置し、翌日までリュックサックから取り出さないようにしましょう。そうすれば、カメラの温度は徐々に均一化され、結露を防ぐことができます。また、撮影後すぐにメモリーカードを取り出したので、そのまま写真の編集ができます。

冬景色の珍しい景色を探してみてください。テントを開けた隙間から見える夜明けの景色もお勧めです。

現像モジュールの使い方

タグ: ゾナー・フォト・スタジオ, プリセット, 現像

JPG形式、RAW形式を問わず、写真を少し修整すると魅せる効果があがります。今回は、現像モジュールの基本的な編集をご紹介します。また、編集作業を迅速に行うためのヒントやコツもご紹介します。

編集の方法をご覧ください。

RAWファイルを持っていたら編集してみましょう

RAW形式で写真を撮っていますか？それをZoner Photo Studio Xの現像モジュールで見てみましょう。この現像モジュールは、主に非破壊編集に使用されます。つまり、写真ファイルを直接編集するのではなく、編集のためのパラメーターを設定して、その変更を加えた新しいファイルに写真を書き出すのです。元のファイルには上書きされません。これはRAW形式だけではなくJPG形式のような異なるフォーマットのファイルを編集するときにも便利です。

まず、開発モジュールに切り替えます。写真：GreenKyoko

少しずつ設定を変えていく

自動拡張で修正することもできますが、写真の露出とホワイトバランスの編集から始めることが大切です。なぜなら、最初に色を編集して、その後にホワイトバランスだけを調整すると、色が変わってしまい、最初からやり直さなければならないからです。露出は、他のツールとの関係でも同じことが言えます。

自動拡張機能を使って、編集を試す

露出とホワイトバランスを手動で修正する

編集内容をコピー＆ペーストすることで、時間を短縮できます。

1回の撮影で同じような修正が必要な写真がたくさんある場合、編集内容をコピーして貼り付ければ、作業が楽になります。何度も何度も同じ修正をするのは、時間的にも無駄なことです。

そこでお勧めしたいのが、撮影時の典型的な写真を1枚選んで編集し、その編集内容をコピーすることです（Ctrl + C）。画面下のコピー、ペーストの部分も同じ機能です。調整した項目（編集内容）をすべてコピーするか、一部だけを選択するかを選択します。次に、フィルムストリップから必要な他の写真を選択し、変更内容を転送します（Ctrl + V）。

編集内容をコピーして貼り付けることで、時間を節約できます。

プリセットを使う

また、作業を楽にしてくれる機能として「プリセット」があります。これは、単に設定調整をコピーするだけではありません。ここでは、設定を保存し、後で再利用できるようにします。プリセットをクリックして、「＋」アイコンをクリックします。「プリセットの作成」（Ctrl+T）をクリックします。

プリセットを作成する。写真：GreenKyoko

プリセットに自分で好きな名前をつけて、保存するフォルダーを選びます。そして、どのような変更を加えるかを選択します。次に編集が必要になったとき、必要なプリセットの名前をクリックすれば、すべての変更が自動的に適用されます。

プリセットに名前を付けて保存します。

エクスポートを忘れないように！

常に非破壊的に作業しています。つまり、すべての変更は、写真と一緒にある特別なファイルにのみ保存されます。元の写真ファイルは上書きされていません。これらの変更は、ZPSでのみ表示されます。写真を公開したり、印刷したり、誰かに送信したりするには、まず写真を保存する必要があります。必要な写真を選択して「エクスポート」をクリックします。新しい写真ファイルの場所と品質を選択して保存すれば、完了です。

写真を編集した後、エクスポートします。写真：GreenKyoko

破壊的な編集も選択肢の一つです。

非破壊的な編集が便利でない場合があります。たとえば、細部をすばやくレタッチする必要があり、エクスポートの手間をかけたくない時などです。余分なクリックやエクスポート時に写真のサイズを選択する手間をかけずに、写真を上書きしたいだけです。このような場合は「破壊保存」を使用してください。エクスポートアイコンが保存アイコンに変わります。編集後は、写真を保存するだけです。ただし、オリジナルを書き換えることになるので、変更は永久に残る（編集前の写真には戻せない）ことに注意してください 。

Zoner Photo Studio X をダウンロードして、30日間無料でお試しいただき、現像モジュールでの編集を楽しんでください。

雪景色の写真を編集する方法

タグ: ゾナー, 冬, 雪

雪が降った後は、道路もですが、写真撮影でも注意が必要です。風景は、降雪によって完全にいつもと違って見えます。そのため、写真の撮影と編集も変わってきます。ここでは、そんな編集を試しながら、冬景色を最大限に生かす方法を検証していきます。

雪に覆われた風景の写真は、多くの場合、灰色で見映えがしなく、コントラストや色が欠けています。この写真のように。Zoner Photo Studio Xでもう少し引き出してみましょう。

オリジナルの見映えがしない編集されていない写真。

ヒント：写真を撮る時は、露出をカメラ任せにすると、白い雪を撮っているはずが、露出アンダーになり、雪のキレイな白色が濁った灰色のような色で写ってしまうことが多々あります。そのため、露出補正は少なくとも+1EV以上で撮影することをお勧めします。

露出とホワイトバランスを調整する

現像モジュールで写真を開きます。まず 「露出 」グループの設定を調整します。この機能は右のパネルにあります。コントラストと透明度を追加し、さらにかすみの除去をかけると効果的です。これを使うと、写真はより生き生きとした、より高いコントラストを持つようになります。

露出設定の調整。

ここで露出を調整することで、コントラストが良くなり、ホワイトバランスの効果もよくわかる写真になりました。（この機能は右パネルの「露出」グループにもあります）。

まずは、スポイトで中間の場所をクリックしてみてください。ただし、通常は、手動で微調整していくことになります。

白ができるだけ白くなるような「色温度」と「色調」を設定します。

画像の色を強調する

冬の写真は、雪景色で色が映える場所が少ないため、ほぼモノクロになることが多いです。しかし、透明度を使えば、少なくとも風景に残っているわずかな色彩を引き出すことができます。

「偏光」が写真にどのような影響を与えるかもぜひチェックしてみてください。写真にハイライトを加えるのに役立つはずですが、「透明度」や「コントラスト」とは少し異なります。

彩度、自然な彩度と偏光を追加します。

それから、部分編集

この写真では、上部の雲も編修して強調するのが間違いなく面白いでしょう。 そこで、グラデーションフィルター（G）を使用し、もう一度、自然な彩度とコントラストを上げて、光と露出を減らします。空の表情が変わります。 

グラデーションフィルターを追加して、空を暗くし、雲の細部を強調します。

 

 

 

編集前後の写真です。

雪景色に輝きを加える

冬の雪の写真は、どうしても灰色でつまらないものが多くなりがちですが、少し編集するだけで、とても表情のある面白い写真になります。

住んでいる地域によっては、雪の降り方は様々ですが、小雪が舞ったら一枚写真を撮ってみませんか？そして、 Zoner Photo Studio X を無料でダウンロードして30日間色々編集を試してみましょう。