
光陰矢の如しだな
恐竜が駆け抜け、氷河期を迎え、オークの木が育ち、先住民族の男女が出会う。やがてその場所に家が建てられ、いくつもの家族が入居しては出ていく。
1945年、戦地から帰還したアルと妻ローズがその家を購入し、息子リチャードが誕生する。世界が急速に変化していくなか、絵を描くことが得意なリチャードはアーティストを夢見るように。
高校生になったリチャードは別の学校に通う弁護士志望のマーガレットと恋に落ち、2人の思いがけない人生が始まる。(「作品資料」より)
地球上のある地点にカメラを固定し、そこに映し出されていく物語。
まず恐竜が棲息する時代から氷河期、そして木々が繁る原始の頃が映し出され、やがてそこに家が建ち、そこに暮らす家族の歴史が映し出される。
カメラは、部屋の中のある場所から物語を映し出す。
その家に住んだ幾世代かの家族が映し出されるが、メインとなるのが、1945年に退役軍人であるアルと妻のローズ、そしてその息子であるリチャードどその妻となるマーガレット。
リチャードを演じるのがトム・ハンクスで、マーガレットを演じるのがロビン・ライト。
それぞれVFXを駆使して10代から70代までを演じている。
リチャードは絵を描くのが得意でアーティストになることを夢見ていたが、マーガレットと出会い、子供ができたことで夢を諦め就職することに。
リチャードとマーガレットは子供が産まれても、リチャードの両親と同居するが、マーガレットは自分たちの家を望み、リチャードは言い訳をしては、それを先延ばしにしていく。
必ずしも美しい思い出ばかりだというわけではないが、家族の物語が映し出される。
リチャードたち以外にもその家に住み幾つかの家族が映し出されるが、それぞれに繋がりがあるわけではなく、同じ家に住んでいたということ。
ある意味、大きなうねりのある話ではなく、何年にもわたる家族の営みを映し出し、興味惹かれる作品であった。
家は色んな家族の姿を見てきたということなんだな。
/5
監督:ロバート・ゼメキス
出演:トム・ハンクス、ロビン・ライト、ポール・ベタニー、ケリー・ライリー、ミシェル・ドッカリー
於:グランドシネマサンシャイン池袋
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