CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-258「死体語り」(ブラジル)

2019年10月27日 01時16分00秒 | ブラジル映画
死人の秘密をバラすとマークされる
 ステーニョはたった一人で、凶悪犯罪が多発する大都会の死体安置所で夜勤をしている。彼には、死者とコミュニケーションを取ることができる能力があった。
 あるとき、死者から彼自身にまつわる秘密を明かされ、自分自身と家族の命を危険にさらす事態に陥る。(「KINENOTE」より)


 邦題が「死体語り」ということで、死体安置所で働いているステーニョの元に運び込まれた死体のうち一体が、呪いかに何かによって話し出すのかと思ったが、ステーニョはどの死体とも話すことが出来るという特殊な能力があるという設定。

 そんな中で、ステーニョはある死体から妻のある秘密を聞かされ、動揺し、ギャングの死体から聞いたことを利用して、ある企みを企てる。

 しかし、それが思いも寄らぬ悲劇を生み、自らと子供たちの命に危険が及ぶようになる。

 
 死体から情報を得ることがあっても、それを何かしらに利用すれば、冥界からマークされてしまう。
 
 そんな状況に陥るステーニョ。

 妻のオデッテが死んでしまうが、怨霊となってステーニョと家族たちに襲い掛かる。

 オデッテと一緒に死んだ男の娘、ララに子供たちの世話を頼むステーニョであったが、そんなララたちの身にも危険が及び始める。

 オデッテによって振り回され、ステーニョは精神的に追い詰められた状態になっていく。

 果たして、ステーニョたちはオデッテの呪いから逃れることが出来るのか。


 オデッテに追い詰められていくステーニョは、気が変になってしまったのかと周囲から思われ始める。

 もしかすると、実は怨霊の仕業ではなく、生身の人間の仕業というオチかなとも思わされる。
 理由が無くも無い人物もいたからな。

 怨霊が襲い来るという展開ということで、ホラーとしての恐怖シーンはまずまず。

 そもそも死体が話すというのは怖いものがあるのだが、それらのシーンはちょっと滑稽でもあったかな。

 果たしてどのような結末となるのかと興味深かったが、オーソドックスなクライマックスで、ラストはある意味家族のため犠牲になったということかな。

/5 

監督:デニソン・ラマーリョ
出演:ダニエル・ドゥ・オリベイラ、ファビウラ・ナシメント
   ビアンカ・コンパラート、アンナララ・プラテス 、マルコ・リッカ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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