CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-168「魅惑のマネー哲学」(カナダ)

2022年08月06日 11時26分30秒 | カナダ映画
地下鉄で泣くよりジャガーの中で泣く方がいい
 哲学の博士号を持つ36歳のピエールポールは、配達員の仕事をしながらその日暮らしの生活を送っていた。
 そんなある日、彼は配達先で強盗事件の現場に遭遇。そこには、大金が入ったバッグと男の死体が残されていた。
 そのまま警察を待つか、それとも大金を奪い去って人生逆転を狙うか、究極の選択を迫られるピエールポールだったが。(「作品資料」より)


 哲学の博士号を持ってはいるが、配達員として働いているピエールポールは、何かと現状を嘆きながらも前に進めない男のよう。

 そんな彼が、配達中に偶然強盗事件に遭遇し、目の前に男の死体と大金が入っているバッグが転がるのを目にする。

 少し、迷ったあげくピエールポールはバッグを奪う。

 大金を手にしたピエールポールは、元ギャングで金の流通に精通しているシルヴァンに相談を持ち掛ける。

 更に手に入った金で高級娼婦のアスパシアを呼ぶのだが、彼女に惚れたピエールポールは事情を話し、3人で金の運用を計画することにする。

 警察は、強盗事件の黒幕を探ると共に、金の行方も追い、ピエールポールを疑う。

 刑事が執拗に彼に迫り、金を持っている証拠を掴もうと躍起になる。

 そんな中で、ピエールポールたちは計画を着々と進めていく。

 果たして、ピエールポールたちは警察の追及を逃れ、無事に金を運用出来るのか。

 警察に見つかるかもしれないという緊張感と果たしてどのように大金を処理していくのかということが興味深く、惹き込まれる話になっている。

 ピエールポール自身も大金を手にして有頂天になるという感じでもなく、何となく人のためという雰囲気を醸し出している。

 哲学の博士号を持っているということで、随所に哲学者たちの名言をピエールポールが口にするところも面白い。

 非常に興味深い話の展開であったが、クライマックスからラストに関しては、スッキリしない感じで終わったかなという印象の作品であった。

/5

監督:ドゥニ・アルカン
出演:アレクサンドル・ランドリー、マリピエ・モーリン、レミ・ジラール、ルイス・モリセット、マキシム・ロイ、ピエール・キュルジ、バンサン・ルクレール
於:新宿シネマカリテ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 22-167「デイ・オブ・クライ... | トップ | 22-169「炎のデス・ポリス」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

カナダ映画」カテゴリの最新記事