CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-275「ジョーカー」(アメリカ)

2019年11月10日 23時20分08秒 | アメリカ映画
心に病を持つ者にとって厄介なのは他人の目だ
 大都会の片隅で、体の弱い母と2人でつつましく暮らしている心優しいアーサー・フレック。コメディアンとしての成功を夢みながら、ピエロのメイクで大道芸人をして日銭を稼ぐ彼だったが、行政の支援を打ち切られたり、メンタルの病が原因でたびたびトラブルを招いてしまうなど、どん底の生活から抜け出せずに辛い日々を送っていた。
 そんな中、同じアパートに住むシングルマザーのソフィーに心惹かれていくアーサーだったが。(「allcinema」より)


 「ダークナイト」などでも登場した、DCコミックの悪役、ジョーカーに焦点を当てた作品。

 1人の青年、アーサー・フレックが狂気の男、ジョーカーへと変貌していく様を描いている。


 アーサーは、コメディアンになることを夢見ながら、ピエロのメイクをした大道芸人として日々暮らしている。

 心に病を抱えており、更に病弱な母親の面倒も見ている。

 正にどん底状態とも言える生活状況。

 何故このような理不尽な目に遭ってしまうのかと本人も観ている方も感じてしまう。

 そして徐々にアーサーに肩入れしてしまう。

 
 母親が絶えず手紙を出し、その返事を心待ちにしている相手はトーマス・ウェイン。

 富裕層の象徴となり、市長選にも立候補しようかとする男。

 彼とアーサーとの関係がクローズアップされている中、思わぬ真実が明らかになり、アーサーの心は完全に崩壊してしまう。

 アーサーがトーマスの屋敷を訪れた時顔を合わせるのが、トーマスの息子であるブルース。

 彼がブルース・ウェインだったんだな。

 アーサーがジョーカーへと変わっていく様を描くと同時に、ブルースの運命も描かれることになる。


 常にピエロのメイクをし、また抱えている障害のため、笑ってしまうアーサー。
 笑顔を持ちながら、その裏に抱える闇が解放されてしまう。

 置かれている環境によるだろうが、それは誰しも抱える闇なのかもしれないな。

 そんなアーサーがジョーカーへと変貌していく様が興味深い一本であった。

/5

監督:トッド・フィリップス
出演:ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ、フランセス・コンロイ
   マーク・マロン、ビル・キャンプ、グレン・フラシュラー、シェー・ウィガム
於:TOHOシネマズ新宿

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