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CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-297「仁光の受難」(日本)

2017年10月17日 01時03分52秒 | 日本映画
裏返る時は一瞬
 謹厳実直な僧侶・仁光は他の誰よりも修行に励む僧侶の鑑だったが、女に異常にモテることが悩みだった。町の若い娘から熟れた女房、枯れ果てた老女にいたるまで、女たちは仁光に夢中になった。
 ある日の逢魔ヶ刻、不思議な少女に出逢った仁光は、その魔性を開花させてしまう。
 仁光は周囲を惑わす自らの不徳を恥じ、己を見つめ直すための旅に出る。道中で浪人・勘蔵と知り合い、一緒に山を越え、とある寒村にたどり着く。
 男の精気を吸い取って殺すという妖怪・山女に頭を悩ませていた村人たちは、仁光と勘蔵に山女の退治を頼むが、仁光は。(「KINENOTE」より)


 実直勤勉な僧侶の仁光が、異常なほど女性にモテ、思い悩む様子を描いた時代劇エンターテインメント。

 最初は、僧侶である仁光が女性にモテすぎて悩む様子がコミカルに描かれる。

 好意を寄せられるのは女性だけではないというところは笑える。

 女性を惑わせる自分を戒めるために座禅を組むのだが、これが長かったな。

 このまま女子に追われ、ドタバタしたコミカル・テイストで話が進んでいくのかなと思ったら、途中でちょっと様子が変わってくる。

 仁光の身の内から出た魔性の者なのか、全裸で踊りだす女性に遭遇する。

 その後、己を見つめ直す旅に仁光は出るのだが、旅先で遭遇するのは、人斬り勘蔵という浪人と、人の精気を吸い取って殺すという山女。

 後半は徐々にホラー・テイストになっていくような感じで、クライマックスは勘蔵と共に山女の退治に嫌々ながら向かうというもの。

 
 ホラー・テイストにコメディ、そして女性陣の裸も見られるというエンターテインメント。

 女性にモテすぎ、迫られたりもするが、僧侶として何とか拒絶する仁光。

 しかし、女性にモテるということは、彼自身の内から何かが滲み出しているよう。

 なかなか面白い話であったが、結局仁光は何ものだったのか、あるいは何ものになったのだろうか。

 これは彼自身が山女に負けぬ妖怪ということだったのかな。

/5

監督:庭月野議啓
出演:辻岡正人、若林美保、岩橋ヒデタカ、有元由妃乃、カトウクリス、村上仁史、岩佐裕一郎、敦賀亮太
於:角川シネマ新宿


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