CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-134「リディバイダー」(オランダ・ドイツ・アメリカ)

2018年06月12日 00時34分30秒 | オランダ映画
これで多くの人を救える
 深刻なエネルギー問題を解決すべく、人類はもう一つの地球“エコー・ユニバース”を誕生させる。そして、2つをつなぐ巨大タワーを通じてエコー・ユニバースからエネルギーを得ることで危機を乗り切った。
 ところがある日、何者かの襲撃でタワーが暴走、各地で異常な現象が続発する。
 そこで、エネルギー会社に勤務する元NASA宇宙飛行士のウィルが、エコー・ユニバースに送り込まれるのだったが。(「allcinema」より)


 エネルギー枯渇問題に直面していた近未来の地球。
 そこである電力会社が研究、開発したのが、複製したもう一つの地球、エコー・ユニバースからエネルギーを得ること。

 しかし、エコー・ユニバースに不具合が生じ、元NASAの飛行士で物理学研究者でもあるウィルが送り込まれることになるが、そこで彼が目にしたのは予想だにしなかった光景であった。


 ウィルがエコー・ユニバースに送り込まれてからは、彼の一人称の視点で物語が描かれていく。

 装着している器具によって、様々な状況が把握でき、体の調子まで報せてくれる。

 P.O.V.ではなくFPS映像というのだな。

 「ハードコア」と同じ手法である。

 自らは映し出されることはないのだが、目の前で起こっていることは臨場感いっぱいに描かれる。

 理由も判らず、何者かに襲撃されたり、ドローンに襲撃され、それに応戦するシーンもあったりするが、そこはちょっとゲーム感覚を味わうような感じ。

 そんなウィルの奮闘の合間に、彼が電力会社に雇われることになる過程や、妹とその息子との交流が描かれるが、これは通常の客観映像で描かれる。

 どうやら地球での出来事は客観映像で、エコー・ユニバースでの出来事は一人称で描かれているらしい。
 最後まで気付かなかったが、この使い分けは何だったんだろうな。


 エコー・ユニバースでは、荒廃した世界が広がり、更に船や飛行機などが空に出来た穴から次々と降ってくる。
 その映像は見応えあるものがあったな。

 
 複製された地球では、人間も複製されていたり、街中の文字が反転しているなど、面白い設定でもある。

 そんな中で、ウィルに最終的に課せられた任務は、どちらかの世界を破壊し、崩れかけた世界の均衡を保つというもの。

 果たしてウィルは、エコー・ユニバースを破壊するのか、現実の地球を破壊するのか。

 
 話の設定は面白く、変わった手法で描かれ、面白いSFサスペンスであったが、個人的には一人称の映像が今ひとつスッキリしなかったかな。

/5

監督:ティム・スミット
出演:ダン・スティーヴンス、ベレニス・マーロウ、ティゴ・ヘルナント
    チャリティー・ウェイクフィールド、バス・カイザー、マイク・リバノン、マイク・ロイス
於:新宿シネマカリテ

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