
行けるなら、ドアは閉めない
サウスカロライナ州の高校3年生リリアンは、恋人トロイや親友テッサ、アナベルら同級生たちと一緒に、修学旅行でワシントンD.C.を訪れる。どこか物憂げなリリアンは、はしゃぐ同級生たちを冷めた目で眺める。
夜、皆でカラオケバーへ繰りだした彼女たちは、陰謀論に取り憑かれた男による銃乱射事件に巻き込まれてしまう。
派手なパンクファッションのケイレブに導かれて店のトイレに逃げ込んだリリアンは、大きな鏡の裏にある“秘密の扉”から地下通路を通って旅に出る。(「作品資料」より)
17歳の女子高生、リリアンは修学旅行でワシントンD.C.へとやって来るが、どこか冷めた感じで友人たちを見ている。
皆で寄ったカラオケ・バーで銃撃騒ぎが発生し、その場にいたケイレブという青年と共に店を脱出すると、そこからリリアンの数奇な旅が始まる。
リリアンが巡る旅の様を描いたストーリー。
無理に連れ出されたという感じがしたが、リリアンはケイレブについていく。
その後もローレンスという活動家と出会い、一緒に暮らしたり、2人の映画監督から女優にスカウトされ、映画を撮影したり、山奥に住むイスラム主義者の集団に遭遇したりする。
その間、リリアンは自分の素性をこれまで他人から聞いたことなどを口にして、出会った者たちと過ごしていく。
途中にも銃撃シーンがあったりして、緊迫した展開もあったりするが、コミカルな雰囲気もある。
果たしてリリアンの旅はどこへ行き着くのか。
出会った人たちは、どこか危ない感じで、滑稽な雰囲気も持っている。
リリアンが体験する旅の過程は興味深かった。
画面がザラザラした感じであったが、全編16ミリフィルムで撮影されたものらしく、その画質がリリアンの体験にマッチしている感じがしたな。
/5
監督:ショーン・プライス・ウィリアムズ
出演:タリア・ライダー、サイモン・レックス、ジェイコブ・エロルディ、アール・ケイヴ、ジェレミー・O・ハリス、アヨ・エデビリ、リッシュ・シャー
於:シネ・リーブル池袋
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