
天下太平、英雄に名を刻め
考古学者ファン教授は、新疆ウイグル自治区にある氷河近くの遺跡で発掘調査を進めていた。
そんなファン教授はある時、自分が前漢の武将・霍去病(かくきょへい)の部下である趙戦(ちょうせん)となっている夢を見る。夢の中で趙戦として騎馬隊を率いたファン教授は、敵対する遊牧民族と激しい戦いを繰り広げ、その中で敵の軍勢に追われる謎の美女を救ったのだった。
そして、発掘調査で発見された前漢時代の遺物に夢で見た翡翠の装飾品を見つけた教授は、それが夢と現実世界をつなぐ鍵であることを知る。(「作品資料」より)
主演のジャッキー・チェンを称賛しての邦題かと思ったら、原題もそうだったんだな。
時は漢の時代、匈奴が攻め入ってくる中、漢の武将、趙戦は匈奴に追われる美女、夢雲を助ける。
趙戦を演じるのはジャッキー・チェンであるが、「HERE 時を越えて」のトム・ハンクスと同じようにVFX処理によって若い姿で描かれている。
そして、その話は現代で発掘調査を行なっているファン教授が見た夢であることが判る。
ファン教授と共に発掘調査をしているワン・ジンも同じ夢を見て、趙戦の戦友である華峻として登場するが、こちらは年相応。
何故にファン教授は、若い趙戦となるのか。
やがて夢の物語は、漢と匈奴との戦い、そして趙戦、華峻、夢雲の運命を映し出す。
メインはその夢の話のようである。
ファン教授たちは、その夢に導かれ、聖地と呼ばれた場所を見つけ出す。
しかし、匈奴の凶悪な首領、フドゥナと同じ顔の男がそれを奪おうとする。
クライマックスは氷の神殿とも言える聖地での展開。
ファン教授のアクションがコミカルな要素を交えて繰り広げられる。
ファン教授たちが発掘で見つけた遺物が、夢と繋がる鍵となるというファンタジー・アクション。
現実と夢の物語がどう展開するのか興味深い作品だった。
夢の中の美女、夢雲は現実世界で登場するのか気になるところであったが、まさかファン教授とということはないだろうな。
/5
監督:スタンリー・トン
出演:ジャッキー・チェン、チャン・イーシン、グーリーナーザー、アーリフ・リー、ポン・シャオラン、リー・チェン
於:TOHOシネマズ池袋
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