CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-038「コスモボール COSMOBALL」(ロシア)

2021年02月20日 13時54分42秒 | ロシア映画
核爆弾でサッカーをするようなもの
 月の崩壊から20年。地球は食料不足と電力不足に加え、疫病も流行し、人々は生き延びることに必死だった。
 そんな中、唯一人々が熱狂するスポーツが、コスモボール。母の看病に追われるアントンには無縁なものだったが、テレポートが使えたことから、母の病気の治療を条件に、コスモボールの選手になる。
 仲間の選手ナターシャや指導者ベロと練習を積み、大会に臨むアントン。だが、そのスポーツの本当の意味を知った彼は、衝撃を受ける。
 それは、破壊者チェルノとの命を懸けた闘いだったのだ。(「KINENOTE」より)


 2071年、破壊者チェルノによって月が破壊され、地球上では、食糧不足や疫病流行で人類は生活に苦しんでいる。

 そんな中、人々が熱狂し、勇気づけられるのが、コスモボールというスポーツ。

 モスクワで暮らすアントンは母の看病をしながら、仕事を探しており、コスモボールには全く興味が無かったが、自分がテレポートが使えることが発覚し、それによってコスモボールの選手に選ばれることとなる。

 てっきりコスモボールの選手として成長、活躍する物語なのかと思っていたが、ここにもう一捻り加わった感じの話になっている。

 このアントンを捜す何モノかがおり、それはアントンの体に秘密があるよう。
 更に、それは地球の中心に囚われているチェルノとも関わることのよう。

 そんなチェルノと命を賭けた戦いを繰り広げることになるのが、コスモボールの選手たちという設定。

 近未来を舞台として、地球人だけにあらず異星人も交わった世界が描かれるSFファンタジー・アクションになっている。

 地球がチェルノによって危機に陥る要因を作ったのが、アントン自身。
 どこか最初はひねくれた感じがあったが、もう一つは色仕掛けに負けたということなのかな。

 地球の運命を賭けた戦いもあるのだが、コスモボールの選手に同じ遺伝子から作られた相棒や、チェルノが地球を襲うために使った生き物など、どこかほんわかしたキャラも登場させたりして、ファンタジー感を増している。

 ちょっとしたユーモアも取り入れ、やっぱり愛を根底にしているのかなという感じであるが、SFエンターテインメントとして楽しめる一本であった。

/5

監督:ジャニック・フェイジエフ
出演:エフゲニー・ロマノフ、ヴィクトリヤ・アガラコヴァ、エフゲニー・ミロノフ
   マリヤ・リソヴァヤ、イワン・イワノビッチ、エリザヴェータ・タイチェンアチェワ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 21-037「プラットフォーム」... | トップ | 21-039「バッド・ヘアー」(... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ロシア映画」カテゴリの最新記事