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CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

25-112「ジェリーの災難」(アメリカ)

2025年04月02日 00時09分03秒 | アメリカ映画

立派な死より無様な生

 長年アメリカで暮らしてきた69歳の中国人男性ジェリーは、妻と離婚して定年退職を迎え、3人の息子たちとも離れて独り暮らしを送っていた。

 ある日、彼のもとに中国警察から電話が掛かってきて、自分が国際的なマネーロンダリング事件の第一容疑者になっていると告げられる。ジェリーがフロリダに持つ銀行口座を通して、128万ドルが違法に移動されているというのだ。逮捕して中国に強制送還すると言われたジェリーは、中国警察のスパイとして捜査に協力することに。

 その後の数週間にわたり、銀行を監視して写真を撮ったり、極秘の送金をしたり、さらには隠しマイクを着けて窓口係を探ったりと、中国警察の指示通りに潜入捜査を手伝うジェリーだったが。(「作品資料」より)

 

 台湾からアメリカに渡ってきて長年勤め上げ、今は定年退職しているジェリー・シュー。

 そんな彼が1本の電話から思いもかけぬ苦難へと陥る様を描いたドラマ。

 本作はそんな苦難を味わったジェリー・シューが、自ら脚本を書き、主演までするという作品。

 ドキュメンタリーではないが、実際にあったことを本人自らが演じる再現ドラマである。

 更にジェリーの元妻、3人の息子たちも本人たちが出演しているという家族映画である。

 かつてはジェリーは脚本を書いて、家族で映画を作ったりしていたようなので、素地はあったということかな。

 ある日、中国警察からジェリーが資金洗浄の容疑者となっていると電話で告げられ、ジェリーは困惑。

 容疑を晴らすため警察の指示通りに動く。

 単純に金を振り込ませるのではなく、ジェリーが金を預けている銀行の写真を撮らせ、送るよう指示してくる。

 そしてなんだかんだと理由を告げて、ジェリーに送金をさせるが、その際窓口のやり取りをスマホを通話にしたままで聞けるようにさせる。

 警察と名乗る男たちの会話は真に迫っている。

 更に親しげに話し、ジェリーの食事の写真まで送らせたりする。

 詐欺だと思うのだが、もしやと思わせる部分もあったな。

 ジェリーはこの災難を映画にすることで教訓を伝えたいということであったが、高齢者の一人暮らしで、家族もたまにしか来ない。

 そんな状況もこの災難の要因になったように思う。

 果たしてこの物語の結末はどうなるのか、少しは違う展開になるかと気になる話ではあった。

/5

監督:ロー・チェン

出演:ジェリー・シュー、キャシー・シュー、ジョシュア・シュー、ジェシー・シュー、ジョン・シュー、ニック・ベイリー

於TOHOシネマズ新宿



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