
何故自らを燃やす
モノノ怪・唐傘との闘いからほどなくして、大奥に再び薬売りが姿を現す。大奥では総取締役だった歌山の後任である名家出身の大友ボタンが厳格な差配を行っており、天子の寵愛を一身に受ける町人出身の御中臈・フキとの溝が深まっていた。
天子の正室である御台所・幸子が産んだ赤子の後見人選定が進められるなか、状況を一変させる事態がフキに訪れる。やがて、突如として人が燃えあがり消し炭と化す人体発火事件が相次いで発生。
モノノ怪の仕業と考えた薬売りは、その三様「形」「真」「理」を突き止めるべく、大奥にうごめく闇へと足を踏み入れていく。(「作品資料」より)
TVアニメシリーズの劇場版「劇場版 モノノ怪 唐傘」に続く第2弾。
再び大奥に渦巻く情念がモノノ怪を生み出し、謎の男、薬売りがそのモノノ怪を斬ろうと奮闘する。
大奥では世継ぎの問題で揺れ、天子の正室である御台所が産んだ赤子の後見人が選ばれようとする。
更に御中臈の1人、フキが懐妊する。
そこで大奥に渦巻く陰謀が露わとなっていく。
そんな中、人が突然燃え上がり、消し炭となる事件が発生し、どこからともなく現れた薬売りは、モノノ怪の存在を感知する。
和紙のような煌びやかな画で綴られ、そんな中に大奥の中での謀略、モノノ怪による事件が繰り広げられる様が描かれる。
2作目ということもあってか、展開はスピーディだったな。
そしてアクションもスピーディ。
モノノ怪、火鼠の子らが飛び交い、それに対処する薬売りの戦いぶりが見応えある。
物語は10年前に亡くなったという御中臈、お鈴が絡み、大奥内での権力と家柄による抑圧が表される。
根底にあるのはオーソドックスな話であったが、それによって生み出されたモノノ怪、火鼠の暴れっぷりと対処する薬売りの姿が興味惹かれる1本であった。
元々3部作構想だったらしく、次は「蛇神」ということらしい。
楽しみである。
/5
監督:鈴木清崇
声の出演:神谷浩史、戸松遥、日笠陽子、梶裕貴、細見大輔、黒沢ともよ、チョー、堀内賢雄、ゆかな、青木瑠璃子、芹澤優、茜屋日海夏、森なな子、入野自由、津田健次郎、種﨑敦美、楠見尚己、堀川りょう、榊原良子
於:グランドシネマサンシャイン池袋
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます