CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-138「陰陽師0」(日本)

2024年05月04日 00時16分38秒 | 日本映画

真実と事実の違いを知ってるか

 呪いや祟りから都を守る陰陽師の学び舎であり行政機関でもある「陰陽寮」が政治の中心となっていた平安時代。青年・安倍晴明は天才と呼ばれるほどの呪術の才能をもっていたが、陰陽師になる意欲も興味もない人嫌いの変わり者だった。

 ある日、彼は貴族の源博雅から、皇族の徽子女王を襲う怪奇現象の解明を頼まれる。

 衝突しながらもともに真相を追う晴明と博雅は、ある若者が変死したことをきっかけに、平安京をも巻き込む凶悪な陰謀に巻き込まれていく。(「作品資料」より)

 

 野村萬斎主演で陰陽師である安倍晴明を描いた作品が2作あったが、今作は若き晴明が陰陽師になるまでの姿を描いた作品。

 陰陽寮で学生である晴明であるが、授業には全く出ず、我が道を貫いている。

 陰陽師には全く興味がないと口にする始末。

 そんな彼の元を源博雅が訪れ、徽子女王の身に起こる怪奇現象の調査を依頼する。

 更に特業生の泰家が殺害されたと思しき事件が発生し、やがて晴明は事件の裏に隠された陰謀に巻き込まれていく。

 真実と事実の違いを語るところや、催眠や暗示などの思い込みによる怪異の話は面白かった。

 泰家殺害の犯人を見つけ出そうと晴明も調べを開始するが、晴明自身が犯人として挙げられてしまう。

 果たして事件の顛末は。

 事件を調べる晴明と博雅のバディぶりも面白かった。

 博雅がちょっと笑いの役割を果たしていたな。

 そして徽子女王の身に起こる怪異の正体と切なさも興味深い。

 晴明の思いも寄らぬアクション・シーンがあったが、これは必要だったかな。

 怪奇現象の99%は思い込みによるものと言うが、残りの1%の対決となるクライマックスからラスト。

 SF時代劇エンターテイメントとして楽しめる1本だった。

/5

監督:佐藤嗣麻子

出演:山﨑賢人、染谷将太、奈緒、安藤政信、村上虹郎、板垣李光人、國村隼、北村一輝、小林薫

於:TOHOシネマズ池袋


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