
親になって初めて親の気持ちは判るが、子供の気持ちは判らない
弁護士の兄ジェワンと小児科医の弟ジェギュ。ジュワンは道徳よりも物質的な利益を優先し、年下の2人目の妻ジス、10代の娘らと豪華なマンションに暮らしている。
一方、常に道徳的で良心的が信条の弟のジェギュは年長の妻ユンギョンと10代の息子と暮らし、痴呆気味になった母の介護にも献身的だ。兄弟でありながら正反対な信念を持つ2人は、それぞれの妻とともに4人で月に一回高級レストランの個室でディナーをともにしている。
あるディナーの夜、事件が発生した。この事件により、4人は家族に関するある秘密に直面することとなる。(「作品資料」より)
弁護士の兄、ジェワンは金儲けを優先し、後妻のジス、10代の娘、産まれたばかりの赤ん坊と高級マンションに暮らしている。
医者のジェギュは道徳心を優先し、年上の妻、ユンギョン、10代の息子と暮らし、母親の介護もしている。
2人の、そして家族同士の関係はぎこちないものであった。
そんな中、2人の息子、娘が思わぬ事件を起こしてしまう。
どう対処すべきか思い悩むジェワンやジェギュたち。
子供を護るとはどういうことか、正義とは何かを問いかけるような話。
もちろんジェギュは、警察に行くことを考える。
しかし、それに反対するユンギョン。
ジェワンはもみ消すことを考える。
事件をきっかけに家族が崩壊していく姿が描かれる。
元々鬱憤を募らせていたジェギュとユンギョンは、ジェワンと激しく対立する。
冒頭に起こる自動車事故で、ジェワンは加害者の弁護を行い、ジェギュは被害者の子供を治療する。
この事故と更に途中にも、ラストシーンへと繋がる伏線が張られている。
侃侃諤諤とした親たちに対し、子供たちの恐ろしき思い。
果たしてジェワンやジェギュたちがどのような決断を下すのか興味深く、話の展開が気になる作品だった。
ラストシーンも衝撃的であったが、全てが明るみに出るような気はするな。
/5
監督:ホ・ジノ
出演:ソル・ギョング、チャン・ドンゴン、キム・ヒエ、クローディア・キム
於:シネ・リーブル池袋
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