CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-033「ナイト・オブ・シャドー 魔法拳」(中国)

2020年01月24日 02時00分51秒 | 中国映画
血で汚れた霊は返せない
 作家のプウは凄腕の妖怪ハンターとしても活躍していた。
 ある日、少女失踪事件の謎を追っていた彼は、チュイシャという男と出会う。
 プウはチュイシャから、犯人と思しき女妖怪シャオチンの哀しい過去を聞かされるのだったが。(「allcinema」より)


 小説家であり、妖怪ハンターでもあるプウ・スンリンが、悲しき運命を背負った妖怪と対峙していく様を描いた作品。

 プウ・スンリンを演じたのは、「ザ・フォーリナー 復讐者」以来のジャッキー・チェン。

 「ライジング・ドラゴン」で激しいアクションは卒業と言っていたので、本作もアクションらしいシーンは見せるが、抑え目だったかな。

 プウは、ドジばかりの衛士、ヤンフェイ、そして手下にした妖怪たちと共に、悪い妖怪退治に乗り出すが、そこでもう1人の妖怪ハンターらしき男、チュイシャという男と出会い、若い女性たちを誘拐する女妖怪、シャオチンの存在を知る。

 更に、チュイシャとシャオチンには哀しき過去があることが判明する。

 チュイシャはシャオチンを人間に戻し、自分が妖怪となり、プウに退治されることを望む。
 そこには、人間と妖怪の成就せぬ愛情がある。

 物語の展開としては、相容れぬ人間と妖怪の恋の行方、そして2人の運命がどうなっていくのか気になるところ。

 一度決着ついたのかなと思ったところで、思わぬ事態が引き起こされる。

 
 妖怪が存在する世界で展開することの顛末を、ワイヤーとCGを駆使した映像で映し出すファンタジー・アクション。

 目新しいという感じではなかったし、人間と妖怪の禁断の哀しき恋愛模様というのも、オーソドックスな話ではあったかな。

 それでもジャッキー・チェンらしいコミカルな演技と、手下の妖怪たちは怖いというよりもコミカルな雰囲気で、結構ベタながら笑えて楽しめるエンターテインメントであった。

 プウ・スンリンは実在の作家、蒲松齢をモデルにしたキャラらしく、最後には、ことの顛末を小説にしたためるのだが、そのタイトルは怪奇短編集「聊斎志異」
 この小説の一編を映画化したものには「画皮 あやかしの恋」という作品もあったな。

/5

監督:ヴァッシュ・ヤン
出演:ジャッキー・チェン、イーサン・ルアン、エレイン・チョン、リン・ボーホン、リン・ポン
於:TOHOシネマズ日比谷

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