CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-032「マザーレス・ブルックリン」(アメリカ)

2020年01月23日 01時35分45秒 | アメリカ映画
組織は1人の長い影にすぎない
 1957年、ニューヨーク。孤児院育ちのライオネルは、同じ孤児院の兄貴分にして人生の恩人フランクの下で私立探偵として活動していた。
 ある日、そのフランクが何者かに殺害される事件が起きる。すぐさま事件の解明に乗り出すライオネル。
 少ない手がかりと自らの障害ゆえに捜査は難航するも、抜群の記憶力と執念で真相へと迫っていくライオネルだったが。(「allcinema」より)


 人生の恩人であり、親しい友人でもあったフランクを殺害され、その解明に乗り出す探偵、ライオネルの捜査行を描いたハードボイルド・サスペンス。

 ライオネルは、障害があり、意図せずして口から言葉を発してしまう。
 しかし、天才的な記憶力があり、それを活かしてフランクを殺した犯人を見つけ出そうとするが、やがてそれが大きな権力へと突き当たることとなる。

 いきなり、〝イフ!〟とか、目にしたことを意味不明に発したりするライオネルの言動に、ちょっと笑わせられるところがある。
 障害を持っている探偵が活躍するのは、ネオ・ハードボイルドというところだろうか。

 時代設定が1950年代ということで、現代のような最新機器を使っての捜査ではなく、基本は聞き込みなどの地道な捜査。

 参考になりそうな相手とどんどん情報を聞き出そうと言葉を交わしていくが、そんなさ中に意味不明な言葉を発したりしてしまい、笑いを誘うとともに、捜査の危うさも感じてしまう。

 身体的にも危険な状況となるが、この程度で済んだというのは、時代なのか。
 現代ならすぐに退場させられるのではないかという気がするな。

 ライオネルが行き着くのは、今も昔もという感じで、政治家。

 果たして、何故フランクは殺されたのか。フランクが隠し持っていた秘密が何なのか。

 アッと驚く真実が明らかとなるのに対し、そこからの終着点は物足りなさを感じるかもしれないが、結構スマートに終息させた感じだったな。

 ジャズっぽい曲が全編に流れ、意味不明の言葉を発しながらも、その話には惹き込まれるところもある。

 雰囲気も良くて、好みの一本だったな。

 フランクを演じたのはブルース・ウィリスであったが、早々の退場とは驚きだったな。

/5

監督:エドワード・ノートン
出演:エドワード・ノートン、ブルース・ウィリス
   ググ・バサ=ロー、アレック・ボールドウィン、ウィレム・デフォー
於:新宿ピカデリー

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