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CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

25-126「新・黄金の七人 7×7」(イタリア)

2025年04月14日 00時08分30秒 | イタリア映画

お酒を召し上がりますか

 竪ろう無比この上ないロンドンのハードフォード刑務所。ここでプロフットボール試合のテレビ中継を見せろ、と囚人がハンストを決行した。ハンストは失敗したが、六人の囚人は最後までがんばり、ついに所長も観戦を認めた。腹ペコで倒れる寸前の六人は附属病室に入れられた。

 この六人とは、変相の名人ブレイン、紙幣印刷に異常な関心を持つボドーニ、電気技師のブリツグス、元ボクサーのビッグ・ベン、デブのビンゴ、ハンサムで身軽なバナナスである。病室には泥棒のサムが心臓病で入っていた。彼らを世話するのは薬事法違反で捕ったバーナード。

 やがて試合の当日となった。サムに薬をのませると、中央管理方式になっているテレビ・カメラにかねて撮影してあった8ミリフィルムを収めるとバーナードを留守役に六人はダッシュボードを利用し、脱出を開始した。

 が、予想外のお伴がついてきた。(「作品資料」より)

 

 1968年製作、日本では1969年に公開された「続・黄金の七人 レインボー作戦」に続くシリーズ第3弾。

 前2作の監督であったマルコ・ヴィカリオは製作にあたり、監督はミケーレ・ルーポがあたる。

 そしてストーリーも登場人物も一新され、教授もジョルジャも登場しない。

 舞台はイギリスの刑務所。

 サッカーの試合を鑑賞したい囚人たちはハンガーストライキを決行する。

 ほとんどの囚人は挫折、最後まで残った6人は衰弱のため医務室へ送られる。

 しかし、彼らの狙いはそこから。

 最初は刑務所長への反抗かと思い、その後刑務所からの脱獄かと思わされる。

 8ミリフィルムで撮影した映像を監視カメラに流し、ブレインたちは刑務所を抜け出す。

 脱獄ならその後すぐにバレて、見つかったりするだろうと思うが、実は彼らの目的は、皆がサッカーの試合に注目している間に行おうとするもの。

 最初は製紙工場に侵入し、特別な紙を盗み、次に印刷局に侵入し、お札を刷ってしまおうというもの。

 それをサッカーの試合が行われている間に行い、試合が終わるまでに再び刑務所に戻るという計画。

 予想外に、医務室にいたサムがついてきてしまい、トラブルメーカーになってしまう。

 果たして彼らの目的は達成されるのか。

 軽快な音楽に乗せて、コミカルなシーンも多く、笑わせられる話であった。

 ワールドカップではなく、国内の決勝戦であるが、これだけ国民はサッカーに熱中するんだな。

 街中にほとんど車も人もいなかったな。

 こちらも軽快な音楽に乗せ繰り広げられ、何度も笑わされ、楽しめるクライム・コメディであった。

 エンドロール前に、また次回作云々のテロップがあったが、次回作は製作されなかったようだな。

/5

監督:ミケーレ・ルーポ

出演:ガストーネ・モスキン、ライモンド・ビアネロ、ゴードン・ミッチェル、ポール・スティーブンス、アドルフォ・セリ、ライオネル・スタンダース

於:シネマート新宿



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