CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-122「イップ・マン 継承」(中国・香港)

2017年04月26日 01時37分19秒 | 中国映画
一番大事なのは、そばにいてくれる人だ
 1959年、好景気に沸く香港。イップ・マンは最愛の妻ウィンシンと小学生の息子とこの町に暮らし、詠春拳の普及に努めていた。
 そんな中、町では裏社会を牛耳る不動産王フランクが、小学校の土地を狙って悪行を重ねていた。イップ・マンは学校に放火しようとしていたフランクの手下を見つけ、これを撃退する。
 その時戦いに協力したのが、息子が同じ学校に通うチョン。彼もまた詠春拳の達人だったが。(「allcinema」より)


 ブルース・リーの唯一の師匠だと言われる詠春拳の達人、イップ・マンの姿を描いた「イップ・マン 序章」「イップ・マン 葉問」に続くシリーズ3作目。

 アンソニー・ウォンがイップ・マンを演じた「イップ・マン 最終章」という作品があったが、ドニー・イェンがイップ・マンを演じる本シリーズとは全くの別もののようである。

 原作も「葉問3」となっている。


 香港で詠春拳の普及に尽力しているイップ・マン。

 その息子が通う小学校が不当な地上げにあいそうになり、イップ・マンが小学校を守るために立ち上がる。

 無法地帯になりつつある香港ということで、その相手は武術の達人や違う流派の武術家たちではなく、西洋人である凶悪な不動産王とその配下のチンピラたち。
 結構容赦なくチンピラたちを叩きのめすイップ・マン。

 しかし、その不動産王のフランクを演じていたのが、あのマイク・タイソン。

 期待通り、イップ・マンとフランクの激闘があり、詠春拳とボクシングの異種格闘技ではあるが、そこは一つのクライマックスだったな。

 しかし、この対決の決着には、どこか遠慮があるように感じたのは、考えすぎかな。


 そんな悪人たちとの闘いがメインかと思ったが、後半は、息子の同級生の父親であり、自らも詠春拳の達人であるチョン・ティンチがイップ・マンに挑んでくるという展開。

 しかし、イップ・マンとその家族に思いも寄らぬ不幸が降りかかる。

 
 イップ・マンは常に穏やかというか、冷静で、それでいて悪行を尽くす相手を倒していく様はスマート。
 あまり怒りを表に出さない感じであるが、家族に降りかかった不幸には涙する。


 武術と闘いの日常を送っていたイップ・マンが家族との時間を優先させる終盤はなかなかドラマティック。

 いつも思うのだが、イップ・マンって武術だけでなく、人間的にもよく出来た人だなと。


 冒頭でブルース・リーが出てきて、タイトルも「継承」だったので、ブルース・リーへの教えや鍛錬がメインとなるのかと思ったが、全くそんなことなかったな。

/5

監督:ウィルソン・イップ
出演:ドニー・イェン、マックス・チャン、リン・ホン、パトリック・タム、マイク・タイソン、カリーナ・ン
    ケント・チェン、レオン・カーヤン、ルイス・チョン、チャン・クォックワン、ベイビージョン・チョイ
於:新宿武蔵野館

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 17-121「闇金リアルゲーム」... | トップ | 17-123「新宿スワンⅡ」(日本) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

中国映画」カテゴリの最新記事