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CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-104「FUNNY BUNNY」(日本)

2021年10月04日 21時45分45秒 | 日本映画
死んだ人間の声は想像できる
 小説家の剣持聡と相棒の漆原聡はウサギの着ぐるみを被り、“絶対に借りられない本”を探すために図書館を襲撃する。一度は制圧したかに思われた2人だったが、やがて形勢は逆転、捕らえられてしまう。
 観念した剣持は、襲撃の目的を白状するのだったが。(「allcinema」より)


 ウサギの着ぐるみの頭を被った剣持と漆原の二人は、閉館間近の図書館を襲撃し、一人の司書と客を捕らえ、一冊の本を探し始める。

 それは、〝絶対に借りられない本〟

 強盗とも言い難い事件から始まり、しかも見つけ出そうとしているのが、絶対借りられない本。

 何とも奇妙で興味深い展開で始める。

 しかし、捕らえていたはずの司書たちが思わぬ反撃に出、剣持たちは逆に捕らえられてしまう。

 そこで、剣持は絶対に借りられない本、更に襲撃がこの日でなければならない理由を語り始める。

 絶対に借りられない本の中には、宝の地図が隠されている。

 しかし、その話には思わぬ悲劇が隠されていた。

 物語は、この図書館襲撃だけに終わらず、後半は電波ジャックの話へとなっていく。

 二つのエピソードがどのような終着点となるのか興味深かったが、そこに描かれていたのは、喪失と再生の物語であった。

 喪失からなかなか立ち直れない者が、どのように再生していくのか。

 そして、その助けになろうとする者たち。

 奇想天外な展開ではあったが、なかなかグッと来るところもある話であった。

 後半のエピソードでは、ちょっとファンタジックすぎる展開にもなるが、面白い作品であった。

/5

監督:飯塚健
出演:中川大志、岡山天音、関めぐみ、森田想、レイニ、ゆうたろう
   田中俊介、佐野弘樹、山中聡、落合モトキ、角田晃弘、菅原大吉
於:池袋シネマ・ロサ


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