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CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-117「鳩の撃退法」(日本)

2021年11月08日 22時40分36秒 | 日本映画
いささか、って何?
 都内のバー。かつて直木賞を受賞した天才小説家・津田伸一は、担当編集者の鳥飼なほみに執筆中の新作小説を読ませていた。その内容に心を踊らせる鳥飼だったが、津田の話を聞けば聞くほど小説の中だけの話とは思えない。
 この小説が本当にフィクションなのか検証を始めた鳥飼は、やがて驚きの真実にたどり着く。(「作品資料」より)


 元直木賞作家の津田伸一。

 その彼が久しぶりに小説を書き、それを編集者の鳥飼なほみに読ませている。

 その小説の物語を語るように津田が語り部となって物語は展開するが、果たしてそれは現実で起こったことなのか、津田の小説の物語、フィクションなのか。

 地方都市で風俗店の送迎ドライバーをしている津田が遭遇する様々な出来事。

 深夜のファミレスで出会った、バーのマスターをしているという幸地秀吉は、家族と共に行方知れずとなってしまう。

 更に、津田は大金を手にするが、それが偽札の疑いがあり、そのため裏社会の人間に目を付けらてしまう。

 そんな入り組んだ事件と人間関係の中に巻き込まれることになる津田であるが、どこか飄々とした感じを見せている。

 もちろん現代を舞台としているのだが、何となく昭和の雰囲気を湛えている感じも受けるな。

 主人公の津田が小説家ということもあり、台詞にも注意する必要のある作品。

 津田と幸地が出会い、語るシーンは興味深かった。

 複雑に入り組んだような話で、その行く末も興味深かったが、その結末は希望と現実が交錯するものであったな。

 ポスター・ビジュアル、謳い文句だと津田という作家が何かを仕掛けるような印象を受けたが、実際は違ったな。

/5

監督:タカハタ秀太
出演:藤原竜也、土屋太鳳、風間俊介、西野七瀬、佐津川愛美、桜井ユキ
   柿澤勇人、駿河太郎、浜野謙太、岩松了、村上淳、坂井真紀
   濱田岳、ミッキー・カーチス、リリー・フランキー、豊川悦司
於:TOHOシネマズ池袋


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