アドビＣＳ２の講習へ

今日は夕方から、会社のパソコンで仕事をするおばさん２人と私の３人で、富山県デザイン協会主催の『アドビＣＳ２講習』に行って来ました。

『ＣＳ２』とは、私の仕事では欠かす事のできない“イラストレーター（略してイラレ）”や“フォトショップ（略してフォトショ）”のバージョンの名前。

会社の新しいパソコン（ＯＳＸ）にはこの『ＣＳ２』が入っていて、イラレとフォトショ以外にも最近は“イン・デザイン”というＤＴＰ用ソフトで、“クオーク”のデータや、“ワード”などの持ち込みデータを張り付けて作業したりすることがあった。

先日も、ワードの機能を駆使したワードのデータが持ち込まれ、どうしたら綺麗に出るか？！とＣＳ２などで悪戦苦闘したばかり。
『もしかして、こういう時に“インデザイン”？』と思ったりしたけど、訳もわからず、今だ謎が残ったままだ。。。

そんな時に舞い込んだこの講議のお知らせ！！！
“ＣＳ２への移行”という問題に直面している我々にとって、願っても無いぴったりな講議！
これは今行かんだら、ずっとわからんままや！！！
行くしかないっ！

今までも、こういう講議のお知らせが来ていたみたいなのだが、奥さんが関係ないと思ってウチラに言ったことも無かったのだが、今回の講義内容は奥さんも日々向き合ってる問題というのもあって、今日はいつも以上に喜んで送り出してくれた。


会場は、高岡にある、富山大学芸術文化学部の１室。
大学というフィールドに無縁だった私。
すれ違うのは若者ばかり。
それも芸大（？）。
汚れたツナギを来た生徒もチラホラ。
『ハチクロ』の世界を夢見てる学生もおるんやろなぁ～。。。と勝手に想像。
『若いっていいのぉ～』と、おばさん３人でキョロキョロ歩く。

講議のある部屋に入ると、我々のような、同じ悩みを持って仕事をしてそうな老若男女がたくさん居た。
安心した。

講師は、アドビシステムズから来られた、“黙って居たら上川隆也似”風な、私より若干若そうな男性で、とても明るくて話もわかりやすく面白い先生でした。
さすがアドビから送られてきたプロだっ！

講議の内容は、『ＣＳ２の新機能の紹介』、『ＣＳ２を印刷業界での活用の仕方』を中心とした、デザインしたものを製版印刷へ回す仕事をしている私たち向けのお話で
途中『ヘアライン』という微妙な名前の単語が出て来て、前に居たおじさんの頭の“ヘアライン（バーコード）”が気になって笑いを我慢して死ぬかと思った瞬間もありましたが、
いっぱい吸収するもののある、あっと言う間の３時間でした


今日の講議で『そうだったのかぁ～』と感動したのは、
“ＣＳ２になったことによって、今までバラバラだった形式や設定が統一され、その一つが『ＰＤＦ Ｘ（印刷用データーのＩＳＯ規格）』という保存形式。イラレでもフォトショでも、もちろん他のソフトでも同じように開けるらしい”ということ

しかしそのＰＤＦに保存すれば全部必ず印刷までできるワケではなく、
そのＰＤＦファイルが適切に印刷できるデータなのか？！ってのをチェックして、そのチェックをクリアしなければ印刷はできない。

そこで、そのＰＤＦファイルが“印刷用データとして完成しているのか？！”をチェックすることが必要になる。
そんな時に“アドビ・アクロバット7.0 プロフェッショナル”というソフトで検証（チェック）すると、適して無い部分にエラー表示が出て、そこを直して、また検証させて問題なくなってこそ、印刷に適したＰＤＦデータとなるのです。

時代は『PDF/X-1a:2001』だわっ！！！と感じた講議でした。


しかし、私達の一番の難題『windowsのワードで作られたデータを綺麗に印刷するには？』と言う疑問についてはわからなかった。
そこで我々はどさくさに紛れて、講議終了後、先生が片付けをしてる最中に『なんでも聞いてみるがんですけど』作戦で近づいて聞いてみる事にした。

私達が悩んでた問題。
さすが最先端の都会からいらっしゃった先生だわぁ～
優しく答えてくださいました。

我々は勝手に『Ｍａｃにワードをインストールすれば解決するのかな？』って思ったりしてたんですけど
実際は、ワード自身がＷｉｎｄｏｗｓ版とＭａｃ版で互換性が無いのでＭａｃにＯｆｆｉｃｅ(wardやexcel）をインストールしても解決されないらしい。
そこで先生が提案された解決法は、
wardやexcelデータをＷｉｎｄｏｗｓ上でＰＤＦに保存し、Ｗｉｎｄｏｗｓに“アドビ・アクロバット7.0 プロフェッショナル”をインストールし、アクロバットで開いてトンボをつけ、さらにＰＤＦ－Ｘで保存し、印刷に適してるかチェックし、印刷に適した状態のＰＤＦ－ＸデータをＭａｃで問題なく開けるか確認し、製版へ回す。というのが一番確実な方法だそうだ。

それか、Ｍａｃのインデザインでいきなりwardやexcelデータを開き、ちょこまかと、書体、写真などを変更・修正・調整させる（インデザインもそのままでは製版にまわせないので、ＰＤＦに保存する？）という方法。
でもこれは、手間がかかるのは一番の問題だし、
それ以上に！！！
向こうが自信を持って“完璧だ”と作ってきたデータだったが完璧じゃなかった場合はもちろん、完璧だった場合でも、完璧が意味が無くなるほどに形が変わり、他にもいろいろな問題が発生する。

完璧だと言って持ってくるデータは、当たり前だが、特に納期までの時間（手間をかける時間）が無い。
だからなおさら『各自制作者に完全な印刷に適したデータを作ってもらう必要がある』と感じた。

とりあえず、今の私の会社に必要な設備は
『新しいＷｉｎｄｏｗｓに“アドビ・アクロバット7.0 プロフェッショナル”をインストール』だな。


いやぁ～、久々に楽しく勉強したなっ！っていう満足感でいっぱいだ

この満足感のまま、今日の夕飯は、独りでバーミヤン。