ミレニアム囲いは桂頭を狙え

△４四角型のミレニアム囲いに対する振り飛車の有力な対策がでてきました。西田・杉本戦2020

振り飛車は▲４六金と引き角の組み合わせで▲３五歩から仕掛け、ミレニアムの弱点である桂頭を狙います。

 

基本図

△４四角と△３三桂を見て、▲５六歩～▲５七金として、▲４六金を狙います。

 

袖飛車の変化

振り飛車は▲４六金、▲３六歩、▲５八飛と進めます。

△５三銀を見て▲５八飛がポイント。△５三角がなくなりました（ただし、△５三角とされても▲８八飛で受かります。以下、△４四歩▲５五歩△６四角▲５四歩△４五歩▲６五歩△７三角▲５五金）。

▲３五歩△同歩▲６八角と歩を突き捨ててから狙いの引き角です。

居飛車側の袖飛車からの歩交換には▲７六歩と収めます。

振り飛車からの▲３五金が見えているので居飛車は△７五歩から銀の進出を図ります。

振り飛車はここで得た一歩を３四の地点に打ち込む方針で指します。

 

▲７五同歩△同銀▲５五歩（角を遮断して６六の地点を守る）・・・

△７六銀▲同銀△同飛▲６七銀△７四飛▲３四歩・・・

以下、西田・杉本戦2020の途中、５７手目▲５九飛に代えて▲５七飛とかわし▲５九角の余地を残すのが有力のようです。