goo blog サービス終了のお知らせ 

野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

藪プロ初セーヴ!(25日)

2005-07-27 12:59:16 | Oakland Atheletics
 藪恵壹(オークランド・アスレティックス)が25日(マカフィーコロシアム)のクリーヴランド・インディアンス戦で、メジャーリーグ初セーヴをマーク。日本の阪神タイガース時代もクローザー経験はないから、これがプロ初セーヴ。アマチュア時代もなかったかもしれないから、ひょっとしたら生涯初セーヴ? 地元紙の記者に尋ねられて、「僕は我慢強いからね」。

 日本のタイガースでエースに君臨し、36歳で海を渡って、メジャーに挑戦しながら、“モップアップ”(敗戦処理)のブルペン待機が続く藪。最近はチームの状態がいいから、“モップアップ”の出番さえ回って来ない。25日は10点リードの【7回表】から登板。3イニングスを1失点に抑えて、試合終了の握手をしたのだろう。「我慢」の日々は続く……
 チームは序盤の最下位「低迷」から一気に抜け出して、アメリカン・リーグ西地区首位のロスアンジェルス・エンジェルスに「5.0」ゲーム差まで詰めてきた。プレイオフ進出のチャンスが出てきた。藪の「我慢」が報われ、シーズン後半のデッドヒート、あるいはプレイオフでの「好投」が見られることを期待したい。

藪、1回無失点後の“悪夢”(16日・マカフィーコロシアム)

2005-06-21 14:12:02 | Oakland Atheletics
【8回裏】「6対9」3点リードされた局面で、藪恵壹(オークランド・アスレティックス)5番手で登板。先頭の3番(いきなり強打者)カルロス・ベルトランに初球カーヴが曲がりすぎて、ボール。2球目のアウトサイドのファストボールで詰まらせて、サードへのファウルフライ。

 途中から4番に入っているクリス・ウッドウォードには、初球アウトサイドのファストボールで手堅くストライク。2球目はカーヴが曲がりすぎ。3球目のアウトサイドのファストボールでファウルを打たせて、4球目はフォーク(スプリット)がワンバウンド。5球目のフォークも見送られ、「3-2」。6球目のアウトサイドのファストボールで(これも)詰まらせて、キャッチャーへのファウルフライ。

 5番「大物」マイク・ピアッツアにも、初球のファストボールを打たせて、サードゴロ。(スピードガンの表示はなかったが)この日は球が走っていた。1イニングスをピシャリと抑えて、【9回表】の味方の反撃に望みを託した。しかし、その【9回裏】に同じ日本人選手に“悪夢”が待ち受けていた……

【9回裏】ニューヨーク・メッツのクローザー、ブランデン・ルーパーが、先頭のジェイソン・ケンドールを歩かせて、ノーアウト1塁。2番マーク・コッツエイはレフトフライに打ち取ったが、3番ボビー・クロスビーがサードゴロ。「5-4-3」でゲッツー(ダブルプレー)が成立して、マウンドを降りたルーパーは歯を剥き出して、笑顔。しかし、その直後の映像で、松井稼頭央が倒れて動けない! 1塁ランナー・ケンドールに削られた、らしい。

 VTRで見れば、完全にケンドールの左足が、松井の左膝目がけて、飛んでいる。そして、右手で2塁ベースをタッチに行っている。この異常さ。しかし、これがメジャーリーグでは普通、当たり前のプレー。ダブルプレーを阻止する為のランナーに許された行為。この文化が日本には全くなかったから、メジャーリーグに行った日本人プレーヤーは、そのギャップに戸惑う。特に内野手。特にセカンドベースマンは……井口資仁(シカゴ・ホワイトソックス)もかなり削られて、欠場を繰り返している。

 松井は翌日からシアトル・マリナーズ戦を控えていたが、出場は初戦の1イニングの出場に留まり、20日からDL(故障者リスト)入りが確定した。松井は「無念」だろう。せっかく「ライヴァル」ミゲル・カイロのDL入りで、スタメンのチャンスが巡ってきたのに、自らもDL入りで、チャンスを手離してしまった。悉く、故障続きのメジャーリーグ生活。日本を離れた、この選択は失敗だったのか? 松井の苦悩は深まるばかり……。

 試合を壊すクローザーとして名高いルーパーだったが、今日は試合を壊さなかったが、僚友の膝を壊す羽目になった。そういえば、【8回表】のマウンドから、かつてのシンシナティ・レッズのクローザー、ダニー・グレイヴスがメッツ移籍後、初登板を果したが、シングル、連続ダブル(2塁打)、シングルで、計3失点。滅多打ちを食らった。やはり、メッツでも苦しい。ニューヨークのファン相手に、例のポーズを取らなければいいのだが……。

藪、2回1失点の解析(12日・ターナー・フィールド)

2005-06-15 23:53:15 | Oakland Atheletics
 前回(8日)の登板で「彼が試合を壊してしまった」と、ケン・モッカ監督に言わしめた、藪恵壹(オークランド・アスレティックス)。雪辱の機会は、「11対4」の大量リードの【7回裏】。インターリーグ(何故か赤いユニフォームの)アトランタ・ブレーヴス戦。2番マーカス・ジャイルズに初球シュート(93MPH)で空振り。前回(ワシントン・ナショナルズ戦)一触即発の事態を招いた、インサイド(内角)攻めを、この日の最初のバッターにも投じてきた。ベテラン藪のしたたかさ、強気の攻め。それでこそ、阪神タイガースの元エース、だ。

 2球目はカーヴ(74MPh)がスッポ抜け。3球目はファストボール(94MPH)がアウトサイド(外角)ギリギリを抉るが、球審にソッポを向かれ、「2-1」。藪は一瞬、怪訝そうな表情を見せるが、4球目のカットボール(89MPH)を打たせて、ライトフライ。

 3番「自称47歳」フリオ・フランコに初球「93MPH」でストライク。ジャイルズへの3球目と同じ球。今度は採ってくれた球審。(相殺?)2球目(92MPH)チェックスウィングで、ストライク「2」。日本の放送席(スカパー!)では、藪の今シーズンここまでの成績が紹介されていたが、「……が現在の野茂の数字になります」。YABUとNOMOの区別も付かない、(精神的)アルバイト(仕事)でMLBのコメンテーター(実況)を務めている人物と、MLBが真から好きで、仕事と趣味の境目がつかないコメンテーター氏との乖離が甚だしい、スカパー!MLB中継。

 フランコは7球目のアウトサイドのファストボール(94MPH)を見逃して、三振を宣告される。フランコは判定に不服そうで、球審と口論になったが、「退場」を宣告される前にダッグアウトへ。球審も味方につけた藪。4番アンドリュー・ジョーンズにも、初球(93MPH)シュートを打ち上げさせ、ピッチャーフライ。藪は最初にサードを指差したが、自分の真上に上がっていることを知り、一度は手を拡げたが、寸前になって、ファーストに譲り、フライ・アウト。

【8回裏】5番「ルーキー」アンディー・マルテに初球、アウトサイド低めにファストボール、これも「ストライク」。打席で唖然とするマルテ。すっかり球審を取り込んだようだ。それとも、大量点差がついて、ゲームメイクを進めているだけか? 2球目(93MPH)はファウル。93MPHといえば、150㎞。今日の藪は球が走っている。強気に真っ直ぐで攻めてくるが、4球目のスライダー(84MPH)を叩かれ、レフト前ヒット。

 6番「ベテラン」ブライアン・ジョーダンには、「1-2」からの4球目(93MPH)をピッチャー返しされ、藪の右肩付近をすり抜けて、センター前ヒット。7番「ルーキー」ブライアン・ペーニャは高いバウンドのピッチャーゴロに討ち取るが、ランナー進塁して、2,3塁。8番「同じくルーキー」ライアン・ランガーハンズに2球目のファストボール(94MPH)をレフトに流され、犠牲(サクリファイス)フライで、3塁ランナー返って、1失点。

 9番「またしてもルーキー」ウイルソン・ベトミットをファーストゴロ、藪が素早くベースカヴァーに入り、3アウトチェンジ。試合はこのまま「11対5」でオークランドの快勝。この日、ナショナルズに敗れたアメリカン・リーグ西地区、3位シアトル・マリナーズとのゲーム差を「1.5」に縮めた(!)最下位(4位)オークランド。厳しい戦いは続く。しかし、弱いチームでの戦いには慣れているか、藪? 前回の雪辱を終えて、次なる登板を待つ。

藪、4連続K!(30日・オークランド)

2005-06-01 23:04:23 | Oakland Atheletics
 タンパベイ・デヴィルレイズの先発(スターター)は、左腕スコット・カズミアー。明日(31日)は(日米通算)「200勝」が懸かった野茂英雄。果たして、結果は……。このカズミアー、ニューヨーク・メッツの<プロスペクト>だったが、メッツの「愚かな」トレードで放出されて、結局、メッツは同じ左腕の石井一久をロサンジェルス・ドジャースから補充している。大都会ニューヨークから田舎町タンパに落ち延びて、目指すは、メジャーリーグ「最強」左腕か? その素養は十分感じられるが、初回にオークランド・アスレティックスの3番ボビー・キールティーに左中間に特大の一発を食らって、1失点。

 タンパベイも反撃。【2回表】に7番デーモン・ホリンズの2ランで逆転。さらに1点を加えて、「3対2」。【5回表】にもオークランドの先発ジョー・ブラントンを攻め、3番オーブリー・ハフのライトの頭上を越すダブル(2塁打)で「4対2」。ここで藪恵壹、登板。それにしても先発のブラントン、ここまで0勝5敗、防御率6.55。何故、こんなピッチャーをスターターで使う? 藪の方が「いい仕事」をすると思うのだが、しかし、この試合の結末を見れば、ケン・モッカ監督の術策も分からないではない。

 藪は5番ジョシュ・フェリプスに「3-0」にするが、シュートの連投(88MPH)(79MPH)でファウルを打たせ、外のフォーク(83MPH)を振らせて、空振り三振! 球審の最終的なコールがある前から、スタスタとマウンドを降り、帽子のひさしに手をやり、地元のファンの声援に応え、3塁側のラインをひょいと飛び越え、その挙動が恥ずかしかったのか、顔をキュッと引き締め、ダッグアウトに歩いていった。

【6回表】の藪。6番ホルへ・カントゥにも、2球目のフォーク(79MPH)で空振らせ、3球勝負のフォーク(81MPH)はワンバウンド。この日はフォークを多投している。やはり前回、リリーフで打ち込まれた影響か。最後もキレイにフォーク(81MPH)で空振らせ、2者連続三振。7番(ホームランを打っている)ホリンズには、シュートの連投の後、やはり、3球目のフォーク(81MPH)で空振り。4球目(84MPH)も続けて、難なく空振り三振を獲った。

 8番キャッチャーのトビー・ホールには、2球目のフォーク(81MPh)を見送られるが、3球目のフォーク(84MPH)で再度チャレンジして、空振り奪取。さすがに普段、野茂の「女房役」を務めているだけに、フォーク(スプリット・フィンガー・ファストボール)への免疫はある、そう思ったが、4球目のフォーク(83MPh)も「大」空振り。さすがにフォークを3球続けるとは、読みきれなかったようだ。これで4者連続三振! 嵌れば凄い、藪の「快投」が続く。

【7回表】は先頭の9番ニック・グリーンを「0-2」に追い込み、3球目のフォークを打たせて、サードゴロ。1番カール・クロフォードも2球目のフォーク(85MPH)で空振りを取り、「0-2」に追い込み、3球目(84MPH)を打たせて、セカンドゴロ。2番フリオ・ルーゴにはストレートの四球(ウォーク)。初球のフォーク(83MPH)を見送られ、計算が狂ったのか、その後、3球続けたストレート(ファストボール)がコースを外れ、「パーフェクト・ピッチング」が終わった。

 3番ハフにも「2-0」にして、3球目のフォーク(82MPH)を見送られ、「3-0」に。さすがにメジャーリーガー。同じ球には何度も引っ掛からないか? ダッグアウトで各自、こんな短い間にも、藪のピッチングを研究してきたか? キャッチャーのジェイソン・ケンドールがマウンドに行く。藪が笑顔で出迎える。しかし、ケンドールが去った後、一人になったマウンドで藪の顔は緊張。肩を上下させて、リラックスに務める。4球目、ストライクを取りに行った甘い球(89MPH)これをセンターに飛ばされるが、センター「名手」マーク・コッツエイが背走して、フェンスにぶつかりながら、ジャンプしてキャッチ! 素晴らしい! スーパープレイが出た。

 2005オールスターゲーム、アメリカン・リーグの外野手部門、イチロー(シアトル・マリナーズ)、松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)に投票した後、3人目の外野手には、このコッツエイに投票する! ゴールドグラブを捧げたいくらい、だ。藪はまたしても、「名手」コッツエイに助けられた。「2回3/1無安打無失点」の名誉ある報道をしてもらえた。しかし、明日(31日)は、このコッツエイも「敵」になるのだが……

 コッツエイのスーパープレイで流れを引き寄せたオークランドは、【8回裏】そのコッツエイのセンター頭上を越すダブル(2塁打)で2,3塁にして、4番エリック・チャヴェスのタイムリーで「3対4」。【9回裏】に同点に追いつき、延長【11回裏】決めたのは、またしても、コッツエイだった。センター前へ歓喜のサヨナラ(ゲーム・エンディング)ヒット! オークランドはこれで8連敗から脱出。オールドルーキー・藪もチームに貢献した。先発しなくても、貢献できる道はある、と示している。

藪、日本人トップの4勝(20日・SBCパーク)

2005-05-23 13:24:17 | Oakland Atheletics
 藪恵壹(オークランド・アスレティックス)が、日本人トップの4勝目。喜んでいいのか? 藪が投げれば、味方が逆転してくれる。勝利のYABU。2イニングスを2安打1失点。相手はインターリーグのサンフランシスコ・ジャイアンツ戦だったが、バリー・ボンズの欠場は残念だっただろう。メジャーリーグに思い出作りに来た(?)藪にとって、ボンズは対戦したい打者だろう。今、日本でピアスを付けて、頭を禿頭にして、ボンズの真似をしている打者がいるが、その迫力は比べものにならないだろう。そういえば、藪の「天敵」だったか、あの男は……。

藪、先発が流れて、3勝目(16日・オークランド)

2005-05-18 13:51:42 | Oakland Atheletics
 ……と思ったら、藪恵壹(オークランド・アスレティックス)が、16日(日本時間・17日)のレッドソックス戦(マカフィー・コロシアム)に2番手で登板。18日の先発(スターター)はなくなった。若手のセス・エサートンをマイナーリーグから引き揚げて、即・先発させるらしい。これがメジャーのユニークなところで、スターターの人員が足りなくなったら、ブルペンから昇格させる、という発想よりも、マイナーから引き揚げて、即使う、これが「常道」らしい。藪はその日、2回(4安打・2奪三振)2失点ながら、味方の逆転で「3勝目」が転がり込んできた。喜んでいいのか?

藪、スクランブル発進!(13日・オークランド)

2005-05-15 22:24:03 | Oakland Atheletics
 スターター(先発)のリッチ・ハーデンが【4回表】途中、左脇腹を痛めて、降板。ブルペンで1球も投げていなかった藪恵壹が、急遽マウンドに上がることになった。特別にマウンド上でウォーミングUPを許され、入念にピッチング練習。1アウト、ランナーなし、バッター7番ホルへ・ポサーダ、カウント「0-2」から引き継ぎ、初球はファストボールでストライク。スタンドの観客の拍手を貰い、2球目は「86mph」でワンバウンドして、観客から「おおっ」。「3-1」になって、マウンド上、一つ息を吐いて、3球目を打ち上げさせて、レフトフライ。8番(!)ジェイソン・ジオンビーにはフェンス際まで飛ばされるが、ライトフライで3アウト。ラインをひょいと跨いで、3塁側ダッグアウトへ。

【5回表】先頭のロビンソン・カノには初球を狙われ、センターの頭上に飛ばされるが、好守マーク・コッツエイが背走してキャッチ!! ここに飛んだら、安心だ。1番デレック・ジーターには「3-2」フルカウントから、アウトサイド一杯にファストボールを決めて、空振り三振! 「あの」ジーターを俯かせる。2番トニー・ウォマックには「2-2」から、キャッチャーのサインに首を振り、渾身のファストボールで詰まらせて、ショートフライに打ち取る。

【6回表】3番ゲーリー・シェフィールドには「宝刀」スライダーで初球を見逃し、2球目で空振りさせ、3球目も同じ球で引っ掛けさせ、ショートゴロ。大打者を翻弄している。そして、4番・松井秀喜とのメジャーリーグ初対決。阪神タイガース時代には、嫌というほど対決してきた両者。顔も見たくないほど打たれているだろう? と思ったら、NHK(衛星)が提供するデータでは、「150打数43安打、打率287、5本塁打、17打点」。「意外に抑えている」と解説の武田一浩氏。

 2球チェンジアップがすっぽ抜けた後の3球目、キャッチャーのサインに首を横に振り、投じた球はツーシーム。これを引っ掛けた「不調」松井。その瞬間、口を大きく開けて、後悔。ピッチャーゴロが、藪の頭上に舞い上がり、クルッと体を反転させて、1塁に送球した藪。難なく2アウト奪取。フィールディングには定評がある。メジャーの観客も唸らせただろう。5番アレックス・ロドリゲスも初球を打って、セカンドフライ。3分足らずで、このイニングを終わらせた。

【7回表】先頭の「好調」ティノ・マルティネスには、ライトに大飛球を飛ばされるが、ライトフライ。8番ポサーダにはツーシーム(90mph)でファウルを打たせ、「2-2」から、またしてもキャッチャーのサインに首を振り、同じ球でピッチャーゴロに打ち取った。8番「ブーイングを浴びる男」ジオンビーとの対決。

 地元オークランドからFAでヤンキースに移ったが故に、打席に立つ度に、ブーイングを浴びせられているが、本人はオークランドに残留したかったハズ。球団の財政事情で引き止められなかった。ジオンビーには気の毒なブーイング、だ。ここまで12打席ヒットなし。ここも「3-2」から藪の得意のフォークにバットがチェックスウィング。「空振り」を取られ、三振。スタスタとダッグアウトに帰る藪。球審に抗議するジオンビーだが……

【8回表】先頭のカノにショート内野安打。ショートストップの見せ場だったのだが……巧いショートなら、OUTにしていただろう。1番ジーターに「0-2」と追い込んで、キャッチャーのサインに首を4回も振って、投じた外のボールでファーストゴロに打ち取ったが、ファーストがエラー。ダブルプレーは叶わずとも、最低でも1アウトは取れたハズなのだが……2番ウォマックが送って、1アウト、2,3塁になったところで、3番シェフィールドを敬遠。4番・松井との再対決寸前で、左腕リカルド・リンコンを送られ、交代。

 試合はその後、後続が打たれて、藪に1失点が記録されたが、4イニングスを1安打2奪三振(自責点0)。完璧なリリーフを見せ、故障のハーデンに代わって、18日(日本時間・19日)のボストン・レッドソックス戦の初先発が、どうやら、本決まりになったようだ。心配なのは(日本で)テレビ中継があるかないか、だ。ちょうど、その日は「ヤンキースvs.マリナーズ」戦の真っ最中。CS【スカパー!】の機動力に期待したい(?)。

藪、1回7失点(9日・ボストン)

2005-05-11 13:57:07 | Oakland Atheletics
 藪恵壹(オークランド・アスレティックス)が、9日のボストン・レッドソックス戦で1イニング7失点。打たれ出すと止まらない阪神タイガース時代の悪い癖が顔を覗かせたか? これで(本人は必ずしも望んでいないが)先発(スターター)への道は遠のき、中継ぎ(セットアップ)でも、この日は3点差。これからは3点差以上の場面での起用になるかもしれない。しかし、場所はボストン・フェンウェイパーク。あの異様なムードに呑み込まれたのかもしれない。前回のニューヨーク・ヤンキースタジアムとはまた別の異様なムードだから……。

対決!藪vs.井口(26日・オークランド)

2005-05-06 23:51:46 | Oakland Atheletics
 4月26日、マカフィーコロシアム。井口資仁(シカゴ・ホワイトソックス)と藪恵壹(オークランド・アスレティックス)の巡り会いは、【6回表】1アウト、2,3塁で実現。藪の初球は「シュート」(87MPH)井口がフルスイングで応え、ファウル。2球目も「シュート」(89MPH)これを流し打った井口、ライト前ヒットがタイムリーになり、2者生還「7対4」。藪は先発(スターター)のリッチ・ハーデンと2番手の左腕リカルド・リンコンに恨まれる(?)ことになる。

 藪は続く3番カール・エヴェレットにも初球のフォーク(84MPH)を狙われ、ライト前ヒット。ライトのジャーメン・ダイがジャックル(バボ)している間に、井口は3塁へ。続く4番ポール・コナーコにも初球を狙われたが、ファウル。2球目(91MPH)は球がお辞儀して、3球目もファウル。4球目のスライダーを打たせて、センターフライ。センターのマーク・コッツエイがエラー男を制して、キャッチ。ホームにストライクの返球を送り、3塁走者・井口はキャッチャーのブロックに跳ね飛ばされ、一回転して、タッチアウト。これも、メジャーリーグの洗礼の一つか……!

【7回表】5番の「エラー男」ダイに初球(84MPH)、藪の真骨頂=インサイド高めで仰け反らせ、2球目、真ん中の速球(87MPH)で空振り!! 初球のイン・ハイが効いている。3球目(88MPH)も空振り!! 4球目(89MPH)ファウル。5球目のスライダー(81MPH)が外れて、6球目(79MPH)をセンターに弾き返されたが、好守のコッツエイがキャッチ。甘い球だったが、またしてもコッツエイに救われた。

 6番「撫で肩」のアーロン・ロワンドには、初球(74MPH)が外れ、2球目(89MPH)ストライク。3球目(88MPH)を打たせて、ショートへのグラウンダー(ゴロ)に打ち取ったが、ショートストップ、マルコ・スクタロウ(非・日本人)がバボして、1塁への送球も逸れて、1アウト1塁。本職はセカンドだけに、致し方ないか? ショートのレギュラー、ボビー・クロスビー(昨シーズンのアメリカン・リーグ、ルーキー・オブ・ザ・イヤー)のDL(故障者リスト)入りが痛い。

 7番ホアン・ウリベには3球シュートを続けて、「0-3」。併殺(ダブルプレー)を取りたい意思の表れか。ここで藪のエグい3球目のシュートを避けた際、左足の太腿を痛めたウリベ。結局、そのままダッグアウトに下がり、メジャーリーガーを壊した藪。代打にはサードのレギュラー、ジョー・クリーディーが送られた。このクリーディーが「0-3」を引き継いで、4球目(85MPH)もフォークがワンバウンド。ウォーク(四球)になって、1アウト1,2塁。

 8番クリス・ウィドガーに初球(86MPH)ボール。今日の藪はボール球が多い。調子は今ひとつのようだ。2球目はシュート(88MPH)でファウルを打たせ、3球目のカーヴ(72MPH)で翻弄、ファウル。カウント「1-2」にして、4球目のフォーク(84MPH)で空振り三振! これは藪の思う壺、術中に嵌ってくれた。

 9番パブロ・オスーナに初球(87MPH)でファウル。2球目の高速フォーク(89MPH)で空振り。3球目(89MPH)アウトサイドにズバッと決めるが、判定は「ボール」。3球勝負に意表を突かれたか、球審? 4球目、5球目のフォークは外れて、「3-2」。計算(目論み)が外れて、苦しんでいる。6球目(84MPH)ファウル。勝負の7球目はシュートがヒット・バイ・ピッチ(デッドボール)。今度は黒人の若者オスーナを壊したか? 藪。海を越えても、そのインサイド攻めの厳しさは変わらず。

 1番スコット・ポドセドニックにも3球続けて、ボール。2番・井口との再対決は間近か? スタンドの地元オークランド・ファンからブーイングが起きている。ヤバいゾ、藪!! 2アウト満塁で「0-3」。4球目(89MPH)ストライクの後、5球目(91MPH)を叩かれ、ピッチャー藪の差し出すグラブの横を抜ける速いグラウンダー(ゴロ)!! 藪は一瞬、観念しただろうが、セカンドのキース・ジンターが飛びこんで、キャッチして、2塁へトス。またしても味方の守備に救われた!

藪、初勝利!(22日・アナハイム)

2005-04-26 20:41:06 | Oakland Atheletics
 藪恵壹(オークランド・アスレティックス)メジャーリーグ初勝利(22日)しかし残念ながら、テレビの中継はなかった。スポーツニュースの短い映像でチラッと見たが、36歳6ヶ月、日本人・最年長勝利。これから野茂英雄(タンパベイ・デヴィルレイズ)と競争になるだろう。ここまで防御率1.17。メジャーでもそのピンポイント・コントロールが評価されつつあるか? それはまるで長谷川滋利(現シアトル・マリナーズ)のように……ブルペン(中継ぎ)から脱して、スターター(先発)に雄飛できるか、それとも、長谷川と同じくブルペンを終の棲家(根城)にするか? 
k-yabu.net