岩淸水

心を潤す

少年に死刑判決 犯情からみてやむを得ず

2010年11月26日 02時19分00秒 | 保管記事


 

  記事の紹介です。

【主張】少年に死刑判決 犯情からみてやむを得ず
2010.11.26 02:19
  宮城県石巻市で3人を殺傷し、殺人罪などに問われた少年(犯行時18歳7カ月)の裁判員裁判が仙台地裁であり、少年として初の死刑判決が言い渡された。

 裁判員が少年の更生可能性について、どこまで配慮するかが注目された。凶悪で残忍な事件である以上、18歳といえども厳しく対処するという厳罰化の流れが裁判員に受け止められたものと考えたい。

 少年は今年2月、復縁を迫っていた元交際相手の女性宅に押し入り、女性の姉や友人を牛刀で刺殺し、居合わせた男性にも重傷を負わせた。さらに、女性を車で拉致したとして起訴された。

 検察側は、結果の重大性や犯行の残虐性などを強調した。また少年が事件当時、別に起こした事件で保護観察処分中だったことなどから、弁護側が主張するような更生は期待できないとして、死刑を求めていた。

 判決は、検察側の主張をほぼ認めた。とくに被告の年齢について、「相応の考慮は払うべきだが、死刑を回避する決定的な事情とはいえない」とした。うなずける判断である。

 2人を殺害した状況には、女性の命乞(ご)いを無視して牛刀を腹部に思い切り突き刺すなど、「極めて執拗(しつよう)かつ冷酷で、残忍さが際立つ」とした。また反省も表面的で、矯正可能性も認められないとし、極刑を回避する事情はないと結論づけた。

 犯行が残虐で、かつ更生が期待できない場合は厳罰で臨むという市民の重い判断でもある。

 犯行時18歳の少年に死刑判決が出たのは、山口県光市で起きた母子殺害事件以来である。この裁判の判決も揺れに揺れた。1、2審判決は無期懲役だったが、最高裁が破棄差し戻しをし、高裁が死刑判決を下した。現在、最高裁に上告中だ。

 このように、少年事件で死刑判決を出すには、職業裁判官でも判断が分かれるほど難しい。

 今回の裁判で裁判員をつとめた男性は、記者会見で「正直、怖かった。一生、悩み続けると思った」と感想をもらした。大変な重圧だったと推察するしかない。

 裁判員裁判での死刑判決は2例目だ。死刑が審理される裁判はまだまだ続く。裁判に市民の目を取り入れるとした裁判員制度の意義が、これからも試される。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/101126/trl1011260219002-n1.htm

  記事の紹介終わりです。

 

関連記事

10日午前6時40分ごろ、宮城県石巻市清水町の南部かつみさん(46)方を男が訪れ、 室内にいた男女3人を包丁のような刃物で刺した。

刺された南部さんの長女美沙さん(20)と、知人の同市日和が丘、高校3年大森実加子さん(18)が 病院に運ばれたが死亡、21歳の男性もけがを負った。
男は南部さんの次女沙耶さん(18)を連れて黒っぽい乗用車で逃走したが、同日午後、身柄を確保され逮捕された。
 
県警によると、逮捕されたのは同県東松島市の職業不詳の少年(18)で、沙耶さんと以前交際していた。沙耶さんは保護された。
 
少年は石巻市内で身柄を確保され、一緒にいた別の男とともに未成年者略取と監禁の容疑で
現行犯逮捕された。
2人と沙耶さんは車の中におり、沙耶さんは足にすり傷を負って病院に運ばれた。
 
沙耶さんは昨年から「男に付きまとわれている」「暴力を受けている」と同署に複数回相談しており、同署が対応していた。9日午後7時ごろには美沙さんから「家に男が入り込んできた」と110番があった。
 
南部さん方は南部さんと南部さんの母、美沙さん、沙耶さん、沙耶さんの4カ月の長女の5人暮らし。
事件当時は、大森さんら男女2人もいた。
刺された男性は命に別条なく、南部さんと母、沙耶さんの長女は無事だった。
凶器は見つかっておらず、少年が持ち去ったとみられる。
 (2010/02/10-14:30)

時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2010021000489

 


「別れ切り出すたびダンベルで殴られた」宮城3人殺傷
2010年2月10日23時30分

宮城県石巻市の住宅で10日朝、押し入った男に男女3人が刺され、この家の長女(20)ら女性2人が死亡した事件で、県警は同日午後、次女(18)を連れ去ったとみられていた同市の解体工の少年(18)ら2人を市内で発見し、未成年者略取と監禁の疑いで現行犯逮捕した。その場で保護された次女は以前、交際していた解体工の少年からのドメスティックバイオレンス(DV)について12回も警察に相談しており、この日、被害届を出すことになっていた。

石巻署捜査本部によると、事件があったのは同市清水町1丁目の無職南部かつみさん(46)方。連れ去られた次女の沙耶(さや)さんは、左足に軽いけがを負ったが無事だった。

ほかに逮捕されたのは、同県東松島市の無職少年(17)。監禁などの容疑について解体工の少年は「関係ない」と否認、無職少年は「(解体工の少年と)沙耶さんを無理やり連れ出した」と認めているという。解体工の少年については殺人容疑でも調べる。

死亡したのは長女美沙さんと、姉妹の友人で石巻市日和が丘2丁目、市立高校3年大森実可子さん(18)。居合わせた建設作業員の男性(20)は胸に大けがを負った。

捜査本部によると、解体工の少年は沙耶さんの元交際相手。昨年10月には2人の間に娘が生まれたが、少年から暴力を受けたとして、沙耶さんや家族が同署に相談に訪れていたという。事件前日の今月9日夕にも、「少年が南部さん方を訪れた」との110番通報が建設作業員の男性から寄せられたという。同署員が駆けつけた際には、少年はすでに立ち去った後だったという。

この日夜、記者会見した宮城県警の阿部信三郎・刑事部長らによると、最初に沙耶さんからドメスティックバイオレンス(DV)に関する相談が石巻署にあったのは、昨年2月だったという。

説明によると、事件前日の今月9日までに家族からのものを含めて計12回の相談があったという。内容は「交際相手から言葉遣いなどで文句を言われたり、殴るなどの暴力を加えられる」というものだった。同署は昨年2月と今年1月に少年に警告した。さらに、暴行や傷害事件として被害届を出すように沙耶さん側に強く勧めたが、応じなかったという。その後、9日夕の110番通報を受け、同署で約1時間にわたって沙耶さんらから事情を聴き、10日に被害届を出すことを決めたという。阿部刑事部長は「対応に不適切なところはなかった」と話した。

沙耶さんと少年を知る男性によると、2人は一昨年夏に友人を通じて知り合い、交際を始めた。昨年10月には娘が生まれたが、その前から沙耶さんは少年によるDVに悩まされていたようだったという。沙耶さんは男性に「別れを切り出すたびにダンベルで殴られたり首を絞められたり、たばこの火を押しつけられたりした」と話していたという。この男性によると、最近は沙耶さんの実家に少年が押し入って娘を連れ去ろうとすることもあったという。

死亡した大森さんの知人によると、大森さんは美沙さんの友人で、今月に入って少年が南部さん方に押しかけるようになったため、姉妹に頼まれて南部さん方に泊まっていて被害に遭ったという。大森さんの親類の男性(49)は「友だち思いの良い子だった。あんな子を刺し殺すなんて許せない」と目を潤ませた。
http://www.asahi.com/national/update/0210/TKY201002100499.html

 

・解体工少年「罪かぶれ」と脅迫…宮城3人殺傷

 宮城県石巻市で3人が殺傷され、18歳少女が連れ去られた事件で、同県東松島市、無職少年(17)(未成年者略取、監禁容疑で逮捕)が、石巻市、解体工少年(18)(同)から「事件直後に包丁を手渡され、解体工少年は柄の部分の指紋をふき取っていた」と供述していることが12日、県警への取材でわかった。

 県警幹部によると、無職少年は「解体工少年から包丁を渡された際に『お前が罪をかぶれ』と脅されて仕方なく素手で柄を握り、指紋を付けた」と話しているという。

 「事件の計画を持ちかけられ、『無理だ』と断ると、『お前や家族を殺すぞ』と言われ、仕方なく従った」と従属的な立場だったことも供述している。

 また、「包丁は事件数日前に解体工少年が用意した」と話しており、県警は、計画的な事件とみて捜査している。

 解体工少年とかつて交際していた、石巻市、アルバイト店員南部沙耶さん(18)を連れ去ったとして、少年2人が現行犯逮捕された時、凶器とみられる包丁を持っていたのは無職少年だった。

(2010年2月13日15時40分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100212-OYT1T01492.htm

 

・石巻3人殺傷 騒がれ順に刺す? 県警殺人容疑視野に捜査
 
 宮城県石巻市清水町1丁目の無職南部かつみさん(46)方で10日に起きた男女3人殺傷事件で、未成年者略取と監禁の疑いで逮捕された東松島市の無職少年(17)が「解体工少年は声を上げて騒いだ順に包丁で刺していった」と話していることが15日、宮城県警への取材で分かった。

 関係者によると、同容疑で逮捕された石巻市の解体工少年(18)は事件前、無職少年に殺傷行為を指示したとされる。拒絶された解体工少年は無職少年に「それなら罪をかぶれ」という趣旨のことを伝えるなど、少年2人の間で役割をめぐるやりとりがあったという。

 石巻署などの調べに、無職少年は「2人で侵入したことに気付かれ、解体工少年が騒いだ順に刺した」と供述。解体工少年は「事件とは関係ない」と関与を否定しているという。

 県警の調べでは、少年2人は10日午前6時すぎに南部さん方2階8畳間に押し入り、就寝中の長女美沙さん(20)、石巻市女商高3年大森実可子さん(18)=同市日和が丘2丁目=を刺して殺害。最後に右胸を刺された建設作業員男性(20)=同市=が119番した。

 捜査関係者によると、左胸などを刺された美沙さんの傷のあとがひどく、大森さんは腹部などを刺されていた。解体工少年の元交際相手で、現場から連れ去られた南部さんの次女(18)も左脚に切り傷があった。

 県警は、解体工少年が美沙さんを襲って次女を連れ出す目的で侵入し、居合わせた大森さんらに騒がれたために次々と刺した可能性が高いとみて、殺人容疑の立件を視野に入れて調べている。

                2010年02月16日火曜日

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/02/20100216t13019.htm

 

 

・宮城3人殺傷“丸裸”にされた18歳少年Xの正体
2010年02月15日10時00分

宮城県石巻市の南部かつみさん(46)宅で起きた3人殺傷事件は、あまりに凄惨だった――。

 長女・美沙さん(20)やその友人らを殺傷して逮捕されたのは、次女・沙耶さん(18)の元カレで解体工の少年X(18)。2人の間には生後4カ月の女児もいるが、Xは沙耶さんに激しい暴力やストーカー行為を繰り返した揚げ句、最悪の結末を招いてしまった。

「沙耶さんが別れ話を切り出すと、Xはダンベルで殴り、たばこの火を押しつけ、首を絞めるなど苛烈な暴力を加えていた。沙耶さんは女児を連れて実家に戻ったが、祖母を含めて女性ばかりの5人家族。Xはたびたび押し入って暴れていました。恐れをなした姉の美沙さんは、友人の大森実可子さん(18)ら2人に宿泊してもらったが、Xは事件当日、包丁を用意していたため、彼女たちも犠牲になってしまった。Xは沙耶さんの実家の鍵を持っていたという話もある」(捜査事情通)

 この男の身勝手さには怒りを覚えた人も多いだろうが、18歳のXは実名報道されないし、顔写真も公開されない。しかし、Xの“素性”は意外な形で次々と暴かれている。

「ネット上ではすでにXの実名や写真はもちろん、出身校、ヤバい過去の経歴まで全部バレています。自宅周辺の写真まで出回っている。Xが携帯の自己紹介サイト『プロフ』やブログで日記を書いていたからで、事件発生直後から、あっという間に広まりました。完全に“祭り”状態で、新聞やTVの報道もここから引用しているものが多い。Xが日記に『毎日病んで疲れた』『また始めるかな。楽になれるかな』なんて書き込んでいたから、ネットでは『クスリでもやっていたんじゃないか』など、さまざまな憶測が飛び交っています」(マスコミ関係者)

 ただ、個人情報が漏れたのはXだけではない。沙耶さんや死亡した姉の美沙さんもプロフをやっていたせいで、流出被害に遭っている。年ごろの子供に携帯を持たせている親は注意した方がいい。

(日刊ゲンダイ2010年2月12日掲載)

 http://seok39oi21n.blogspot.com/2010/02/blog-post.html 

 

 ■ Site Information

■ 2009年7月9日
  「我が郷は足日木の垂水のほとり」 はじめました。   本稿はその保管用記事です。

■ 2010年3月2日
人気ブログランキングへ   人気blogランキング(政治)にエントリーしました。 => ランキングを見る 

我が郷……』 の本日記事へは、  <=  をクリックしてお進みください。 <(_ _)>

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 給与所得控除の上限3案提示... | トップ |  »
最新の画像もっと見る

保管記事」カテゴリの最新記事