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はやぶさ2、着地成功…生命起源解明へ試料採取
2019 02 22
宇宙航空研究開発機構(JAXAジャクサ)は22日、探査機はやぶさ2が、地球から約3億4000万キロ・メートル離れた小惑星リュウグウに着地し、砂や石などの試料を採取できた可能性が高いと発表した。リュウグウには生命の材料となる有機物や水があるとみられ、試料を解析すれば太陽系や生命誕生の起源に迫れると期待されている。
小惑星の試料採取が最終確認されれば、2005年に小惑星イトカワに着地した初代のはやぶさ以来、世界で2例目の快挙となる。記者会見したはやぶさ2プロジェクトの津田雄一プロジェクトマネージャは「本日、人類の手が新しい小さな星に届いた」と、着地成功を喜んだ。
はやぶさ2は21日午後1時15分頃、神奈川県相模原市にあるJAXA管制室からの指令で、高度20キロ・メートルから降下を始めた。地球との通信には片道で約20分かかるため、高度500メートル以下になった後は、はやぶさ2が自ら判断して降下する自動制御に切り替えた。
高度45メートルからは、リュウグウ地表面に投下しておいた光を反射する目印を頼りに、大きな岩がない赤道付近の着地点(直径6メートル)に接近。22日午前7時29分に着地に成功した。数秒後には急上昇し、リュウグウから高度20キロ・メートルの定位置に向かった。
はやぶさ2は、着地とほぼ同時に、機体下部にある筒状の試料採取装置から自動的に金属製の弾丸を地表面に撃ち込み、舞い上がった石や砂を機体内部のカプセルに取り込む。弾丸の発射が確認されたことから、試料の採取にも成功した可能性が高いとみられる。
はやぶさ2は今年7月末までに最大であと2回、試料の採取に挑む。うち1回は、上空から強力な弾丸を撃って地表面にクレーターを作り、風化していない地中の砂を採取する世界初の実験を試みる。今年末にリュウグウを離れ、20年末に地球に試料を持ち帰る予定だ。
小惑星は、約46億年前に誕生した太陽系初期の状態が残っているとされ、なかでもリュウグウは、生命に欠かせない水や有機物を含んでいる可能性がある。JAXAは今後、はやぶさ2が持ち帰る試料を調べ、太陽系の成り立ちや生命の起源の解明などに役立てる。
初代はやぶさは05年にイトカワに着地し、10年に地球に微量の砂を持ち帰ったが、エンジンが故障し、燃料が漏れるなど様々なトラブルに見舞われた。探査期間も3か月と短かった。
後継のはやぶさ2は、エンジンを強化するなど機体を改良。探査期間は1年半に延ばした。今回の着地は当初、昨年10月に行う予定だったが、予想以上に地表面に岩石が多いことが判明。着地点を慎重に見極めるなど安全対策に4か月かけた。JAXAは「初代を踏まえて機体を改良し、探査期間にも余裕を持たせたことが成功につながった」と話している。
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190222-OYT1T50182/
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■ 2009年7月9日
「我が郷は足日木の垂水のほとり」 はじめました。 本稿はその保管用記事です。
■ 2010年3月2日
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