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増え続ける外国人観光客 地域経済活性化の鍵に /和歌山
毎日新聞2018年4月24日 地方版
日本では少子高齢化が年々進行し、人口の減少が続いています。労働力が低下し経済が縮小すれば、社会保障制度や財政を持続させていくことが困難になるかもしれない極めて深刻な問題です。
県内も例外ではありません。かつては当たり前だった、空き地で遊ぶ子供の姿をあまり見かけなくなりました。商店街が活気を失い、街のあちこちに空き家がある状況に、国や地域の将来を憂慮する方も多いと思います。しかし、光明がないわけではありません。日本を訪れる外国人観光客が増え続けているのです。観光庁の「旅行・観光消費動向調査」によると、2017年の日本人の国内延べ宿泊旅行者数は3億2346万人で横ばいですが、同庁の「訪日外国人消費動向調査」では、同年に日本を訪れた外国人観光客数は2869万人で、前年から19・3%も増えて史上最高を更新しました。滞在中の消費額は4兆4162億円で、1人当たり15万3921円を使っている計算です。
総務省の家計調査から日本人1人当たりの年間消費支出額は約124万円と算定されており、人口が1人減る分の経済的損失を外国人観光客8・06人で補えるという計算が成り立ちます。年間2869万人の外国人観光客が旅行で使うお金は、日本人約356万人分の消費支出に匹敵するのです。
世界の人口は毎年約8300万人も増えています。国連世界観光機関の統計によると、世界全体の国際観光客到着数も増加しており、2016年は前年比3・9%(4600万人)増の12億3500万人に達しました。日本では人口減少による経済の縮小が懸念されていますが、世界全体の状況は真逆であることが分かります。
県の観光客動態調査によると、県内を訪れる外国人観光客数も年々増加しており、2011年の8万338人から2016には50万191人と、6倍以上に伸びました。「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録から10年以上が経過し、県の積極的なPR活動もあって海外でも知名度が高まったと考えられます。
外国人観光客による消費は、宿泊や運輸など観光関連産業のみならず、第1次産業から第3次産業まで幅広い産業に雇用と経済効果をもたらし、地域経済の重要な柱となっています。より多くの外国人に「訪れる価値のある所」と認めてもらうことは、和歌山のような観光資源の豊富な地域を活性化させる鍵の一つと言えるでしょう。(県調査統計課)
https://mainichi.jp/articles/20180424/ddl/k30/040/410000c
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2017年07月 毛無峠にて
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■ 2009年7月9日
「我が郷は足日木の垂水のほとり」 はじめました。
本稿はその保管用記事です。
■ 2010年3月2日
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