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フランス:空母、空爆参加へ…対イスラム国、大統領が表明
毎日新聞 2015年01月15日 11時32分
【パリ宮川裕章】フランスのオランド大統領は14日、仏軍がイラクで実施しているイスラム過激派組織「イスラム国」に対する空爆作戦に、仏海軍の主力空母「シャルル・ドゴール」を参加させる意向を表明した。仏議会が13日に攻撃継続を承認議決したのを受け、同艦上での軍向け新年あいさつで明らかにした。仏政府は週刊紙「シャルリーエブド」襲撃事件後、「テロとの戦争」を改めて宣言しており、空母派遣は象徴的な意味合いを持つが、過激派の反発からテロ再発の可能性が高まるリスクもある。フランスは昨年9月以降、米軍のイスラム国空爆作戦に参加。仏軍機は、主にアラブ首長国連邦の仏軍基地やヨルダンの基地を拠点に空爆を実施している。仏政府によると、シャルル・ドゴールはペルシャ湾近海に展開する計画で、艦載戦闘機による攻撃や、早期警戒機による偵察、情報収集などが想定されている。またイエメンを拠点とし、シャルリーエブド襲撃事件で犯行声明を出した国際テロ組織アルカイダ系団体「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)をけん制する意図もあるとみられる。
オランド大統領は同空母について「我が国の独立と政治、軍事、外交力の象徴」と位置づけ、「イラクでの作戦をより強力に、効率的に実施することができる」と述べた。大統領はまた、一連のテロが引き起こした「例外的な事態」を受け、フランス軍が当初予定していた人員削減計画を見直す意向も示した。報道によると、仏軍は今後3年間で3万4000人規模の削減を検討していた。
シャルル・ドゴールは全長261メートルの仏海軍唯一の大型空母で、航空機40機を搭載できる。議会がイスラム国への攻撃継続を承認した13日に仏南部トゥーロン港を出港した。
http://mainichi.jp/select/news/20150115k0000e030228000c.html
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