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「安全」説明に異論噴出 志賀原発で専門家ら

2012年07月18日 08時38分03秒 | 保管記事


 

  記事の紹介です。

 

 「安全」説明に異論噴出 志賀原発で専門家ら

  北陸電力志賀原発(志賀町)直下の亀裂が活断層である可能性が高まった問題で、17日に経済産業省原子力安全・保安院が開いた専門家の意見聴取会では、北電の「原発の安全性を脅かすものではない」との説明に対し、専門家から「いいように解釈しすぎ」などと異論が相次いだ。

 志賀原発1号機周辺では現在、防潮堤の建設工事が行われている(17日撮影) 北電は、志賀原発の敷地地下に8本の亀裂(シーム)があり、1、2号機建屋の直下に2本の亀裂があるとしている。聴取会では、このうち1号機南西角の亀裂について、地層のずれは「波の浸食作用により形成された」と説明した。ところが、専門家からは異論が噴出。東北大大学院理学研究科の今泉俊文教授は「典型的な活断層だ。よく(建設許可の)審査が通ったと思う。北電の説明は全く理解できない」と憤った。北電の「専門家の判断だ」との説明にも、今泉教授は「そんな判断の仕方は初めて。いろんな人の目を通すべきだ」と一蹴した。

  産業技術総合研究所活断層・地震研究センターの杉山雄一主幹研究員は「個人的には地震を起こすものではないように思える」としつつも、「ずれる可能性があり、それが建屋の下にあるなら、きちんと評価すべき」と現地調査を求めた。

  京都大防災研究所の遠田晋次准教授は「北電は自分にいいように解釈しすぎで、腑(ふ)に落ちない」と切って捨て、亀裂が形成された年代などの再評価を求めた。

  今回は時間切れで2号機下の亀裂の説明ができなかったため、北電は次回に改めて説明する意向を示し、「説得力のある資料などを探し、丁寧な説明をしていきたい」として、現地での説明会も検討するという。

 ◇北陸電「薄い層、活動性ない」

  北陸電力地域広報部「1号機の下の岩盤にシームと呼ばれる薄い層があることは確認しているが、これまでの採掘や堆積物の調査で活動性はないと認識しており、国も問題はないと判断している。17日の意見聴取会で出た内容については、しっかりと適切に対応する」

 ◇志賀町長「不安大きく」

  志賀原発の原子炉建屋直下に活断層がある可能性が明らかになった17日、県内でも驚きと疑問の声があがった。

 

 志賀町の小泉勝町長は、町内の浜開きの式典後、報道陣に対し、「専門家による意見聴取会の結果を見守る」とした上で、「町民の不安は間違いなく以前より大きくなった」と戸惑いの表情を見せた。

  設置許可申請が出された当時の国による審査については「安全面で駄目だったものを認可してしまったのか、駄目じゃなかったのかは分からないが、疑問は残る」と述べた。

  谷本知事は、「科学的に分析、検証し、内容を明らかにして国民に伝えることが大事だ」と徹底した調査の実施を国に求めた。「安全性の確保は国の責任のもとにある。北電もしっかり資料を提供し、冷静に議論すべきだ」と付言した。

  共産党の佐藤正幸県議らは、橘幹広・県原子力安全対策室長に、県が独自に調査することを申し入れた。

  申し入れ書では、渡辺満久・東洋大教授(変動地形学)らの調査で活断層の可能性があることが分かった「富来川南岸断層」についても、北電が活断層ではないとしていたことに触れ、「北電の安全軽視の体質は根深いと言わざるを得ない」とした。橘室長は「一義的には保安院が調査しており、注視していきたい」と述べた。

  志賀原発の運転差し止めを求める訴訟で原告団長を務める北野進・珠洲市議は、問題になった亀裂について「すでに1988年に提訴した1号機訴訟でも指摘しており、以前から注目してきた断層だ」と指摘する。「国も結論ありきで審査していたのではないか。原発の直下に活断層があるということになれば立地不適格となり、設置許可は取り消して廃炉にするべきだ」と話した。

  金沢大の平松良浩准教授(地震学)「少しでも可能性があるならしっかり再調査しないといけない。そもそも電力会社が調査するというのが、おかしいのではないか。その点から見直すべきだろう」

 (2012年7月18日  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20120717-OYT8T01752.htm

 

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