日光国立公園内にある湖である。
中禅寺湖の西方 2㎞ほどの位地にあり、かつては中禅寺湖と繋がっていた。今では 千住の森 と呼ばれる部分に、柳沢川とか外山沢川が流れ込み、運搬してきた土砂などで、この部分の中禅寺湖が埋め立てられてしまった。この土地は緩やかな扇状地になり、西方の湖部分を隔絶してしまった。この様にして取り残された湖が、今では西ノ湖と呼ばれる、小さな湖である。西ノ湖に注ぐ南沢は水量が少ない。それで普通は、柳沢川へ繋がる部分は、枯れている。ところが、雨が引き続いて大量に降れば、柳沢川の作った扇状地の森が、高いので水はそれを乗り越えられる水位まで、かなり上昇してしまう。
渇水期と雨の多い時季では、その様子がまったく別の湖のようになる。
かつては、柳沢林道を通って自動車でも近くまで行けた。今では自然保護の為に、一般の車両は、この林道を通行できない。低公害バスが赤沼駐車場から出ている。なので、このバスを使うか、徒歩や自転車で行くしかない。人があまり行かぬので、幻の湖といった趣ではある。
ただ、生徒の野外活動などに出くわすことがある。途端に賑やかになる。
此処【地図】からは徒歩で行く。
2018 07 30 岩淸水にて撮影。外山沢川。
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奥日光の地図です。