娘、ハイキングを満喫する。

　写真を撮りに行く時は、旦那と娘と私―――必ず、このメンバーで行動します。
　何故って？
　写真を撮りに行くような観光地って、きちんと地面は舗装整備されていて、車も来ないようにきちんと仕切られているし、子供を遊ばせるにはもってこいなんですよね～。私が写真を撮っている間に、旦那が娘を遊ばせる―――そういうスタイルが、近頃すっかり定着してしまった私達。本日は、アップダウンの激しい土地である南伊勢町へ行ってきました。
　気付けば、娘の体重は１２キロ近く・・・これって太りすぎっっ？？！っていう危機感もあって、今日は思いっきり歩かせてみるという計画に出ました。
　何とまぁ、訪れる場所は長い長い階段ばかり。頂上は何処っっ？？というような場所ばかりで、私はカメラの重みもあってヘトヘト・・・。旦那もかなりお疲れの様子。超元気印の娘も、さすがに足取りが重そうでした。それでも、必死になって階段を降りる娘。私達に置いていかれまいと、頑張って歩いていました。
「でも、こうやって撮影ドライブに付き合ってくれるのも、いつ頃までやろうなぁ・・・」
　そんな娘の顔を見つめながら、旦那がポツンと一言。
　ああ、そうだよね～。そのうち、「○○ちゃんと遊ぶから、私行かないっ！」とかって言い出すんだろうね～。まだまだ先の事なんだろうけど、そんな事を考えたら、少しだけ寂しくなってしまいました。
　もしかしたら、ちゃんと育たないかもしれないと言われた娘。そんな娘に、少しでも綺麗な景色を見せたい―――少しでも美味しい物を食べさせたいと、そんな思いも合わさって始まった、この撮影ドライブ。この３人で伊勢志摩を訪れられるのは、一体いつ頃位までなんだろうねぇ・・・。
　今では、横綱級の体重と怪獣のような泣き声で、当時のか弱かった面影など微塵も残っていない娘。
　綺麗な風景も見飽きる程見たかもしれないけれど・・・美味しいモノも、おじいちゃんやおばあちゃん達に沢山食べさせてもらったかもしれないけれど、もう少しだけ、このまま家族３人でドライブを続けていたいな～と、ちょっとだけそう思った、ある平日の午後でした・・・。