「見慣れぬ遊戯」亭

ゲームが趣味のテキトー人間が綴る備忘録+駄文。
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紹介/ボードゲーム/「アイランド」

2018年10月05日 02時01分16秒 | アナログゲーム紹介
 沈みゆく島からボートで脱出というのは燃えるシチュエーション。
 火山噴火で全部ドッカーンする前に出来るだけ逃げましょう。「アイランド」のご紹介です。


 原題: The Island
 日本語タイトル: アイランド(日本語版:ホビージャパン)
 デザイナー: Julian Courtland-Smith
 発売: 1982(米)
 可能人数: 2~4人
 プレイ時間: 60分程度
 ボックスサイズ: 300×326×47(mm)

 「脱出」「アクションポイント」「」

 付記:
 放課後さいころ倶楽部4巻掲載タイトル


 

 「放課後さいころ倶楽部」で扱われていたこのゲーム。たまに「Survive」と呼ばれていることもありますがよくあるタイトル変更(Survive → The Island)ですから気にしません。
 副題に「Escape from Atlantis!」とあるように舞台はフトランティス大陸。これが沈みそうなので早く近くの安全そうな島に逃げ込みましょうというお話。

 

 プレイヤー1人につき最大10体の隊員コマを使います。

 

 底部分に1~6の得点が掘りこんであります。脱出した隊員の得点の合計が勝利点となるわけですな。見て解る通り4~6は1人ずつしかいないので優先的に脱出させたいけど「いきなり突出させるとみんなに狙われるなぁ」とか考えるわけですね。ついでに言えばこのアトランティス大陸…

 結構崩壊のスピードが早いですので逃げ遅れると大体助かりません(笑)

 

 セットアップはこんな感じ。ボード中央の指定範囲に陸地タイルをランダムにおいて「島」を作りましょう。

 

 なんか真ん中に変なのがいますが……守り神「だった」んですかねぇ?

 

 島のタイルの1つにつき1体の隊員コマが配置されます。この時だけは先にコマが配置されている場所には配置出来ないので島のタイル全てに1個ずつ隊員が配置されます。その後にボートも配置されます。 
 あと、ボードの隅にある陸地っぽいのは「安全な島」ということで、隊員たちがここまで逃げられれば得点になります。
 なお、この「隊員の配置」を行った後は「ゲーム終了時の得点計算」を行うまで各隊員の得点を確認することは出来ません。脱出しようと死のうと点数は確認しないままで取り除きましょう。

 ゲームは手番制で、ゲーム終了のトリガーが引かれたら即終了で得点計算に入ります。

 手番でプレイヤーがやることは大きく3つと、最初に任意に1つ追加することもあります。

 

 まず、プレイヤーは自分の色の隊員コマを「合計3マス」移動させます。1つのコマを3マスいっぺんに移動させても、3つののコマを1マスずつ移動させるのも構いません。

 

 また、ボートに乗っている自分のコマが最も多い場合…もしくは誰も乗っていない場合も「1マス移動」の権利を行使して移動させることが出来ます。ボートには最大で3体までの隊員コマを乗せることが出来、いっぺんに移動できるので移動としてのコストパフォーマンスが良いのですが、狙われやすくもあります(笑)

 

 次に、島のタイルを1つ取ります。上に隊員が乗っていようと構いません。そしてこのタイルの裏側を手番プレイヤーが確認します。タイルの裏にはいろいろな効果のアイコンが描かれていますので「即座に効果を発揮する」ものであれば即座に、「後で使用するもの」の場合はしかるべき時に使用します。

 

 また、取り除くタイルは種類によって順番が決まっています。まずは左の砂浜から選んで取り除き、砂浜がなくなったら中央の森、そして右の岩山と取り除かなければなりません。
 
 

 最後にサイコロを1つ振って、出た目の害獣を1つ選び移動させます。
 害獣とは周辺の海にいる「鮫」「鯨」「海獣」の3種類。海獣だけはセットアップで配置されてます…はい、島の中央とゴールとなる周囲の島々に配置されていたアレです。鮫と鯨はセットアップではいませんでした。
 じゃあその害獣はどうやって登場するかというと…タイルの効果によって出現します。

 

 例えばこのタイル。これを引いた場合、このタイルがあったマスに鯨が出現します。

 

 というわけではい、どーん(笑)。
 なお、鯨は同じマスに隊員が泳いでいても気にしません…が、船があると体当たりして壊します。船体は真っ二つに裂け
、乗っていた隊員たちは全てその海マスに投げ出されるでしょう。
 ちなみに隊員が海に投げ出された場合は泳げるそうなので「即座に危険はありません」
 ただし、泳いでいる隊員は1手番で1マスしか移動できない、再び陸地に上がることは出来ないなどの不利な条件があります。ただしボートに乗ることはて出来ます。1マス移動として扱われます。
 ……この黄色の隊員、次手番でボートに乗りたいでしょうが…今は出来ません。なんでって…1マス移動してから船に乗る(1マス移動扱い)なので2マス移動が必要だからですね。しかし、隣のマスに船を壊す鯨がいるこの状況で船が待っていてくれるとは…ねぇ?(笑)
 なお、ボート側から引っ張り上げるということは出来ません。

 

 また鯨の登場と同じような感じで鮫も出現します。こちらは船にはなんの影響もないんですが…隊員が同じマスにいると喰われます。

  → 

 そして鯨と鮫の両方の性質を持つのがこちらの海獣。ダイスで産み獣の目が出たらどこかの海獣コマを1つ選んで1マス移動させます。

 

 でもってその移動先に船があったら壊します。
 そして乗っていた隊員は喰われます。こんな凶悪なモンスターなわけですが、ボード上には5匹もいます(笑)自分の隊員が逃げようとしている島の近くからは移動させた方が良いでしょう。
 どう遠ざけるかって…海獣の出目を自分で出して明後日の方向に移動させればいいんですよ。同じ方向に進むプレイヤーがいたら暗黙の了解で協力してくれるかもしれません。あくまでも希望ですけどね。

 

 こんな鮫とか海獣を操る他の悪意(と書いてプレイヤーと読む)を潜り抜け、脱出先の島に被って描かれているマス(各島に2マス用意されています)に辿り着き、島に上陸(1マス移動でマス外へ移動)したならば、その隊員は脱出に成功したことになります。ひとまず勝利点の確保は出来ました(笑)

 

 で、ゲーム終盤になると上の写真のように陸地はほとんど無くなります。
 ゲームの写真を撮られる場合は開始前の完全な島の姿、もしくは少し経った頃の写真を撮られた方がインスタ蠅するでしょう。

 

 ゲームはタイルを捲った時にこの火山タイルが出た瞬間に終わります。
 得点を合計して最も高いプレイヤーがへ勝者となります。

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 自分のコマのどれが得点の高いヤツか(6点は隊長と呼ばれることが多いです)、覚えてないとどれ動かしていいのか解らなかったりする記憶要素もあり、他の自分のコマを優先して動かしたりして1点隊員を狙わせたりと言ったブラフの要素も入って来ますが基本的にはポイントムーブの脱出もの。
 ボートをどれだけ活用できるかが勝負を決めます。
 ……写真では結構自分の色だけでボートを独占しているモノが多いですが、出来るなら1人位別のプレイヤーのコマを乗せてあげても良いと思います…だって、そのプレイヤーからは多分害獣を差し向けられたりしないでしょ(笑)


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