年越し派遣村に対しては,大部分が共感,或いは激励,応援の意見が大勢を占めていると思う.その一方で、メディアの中には派遣切りにあった労働者の自己責任を問う発言も見られた.
僕は,派遣労働者当事者の生活実態が知りたいと思った.彼らもそして私も時代の厳しさは日々働きながら感じていただろうと思う.しかし,このように急激に職を失うという事態は予想だにしなかったであろう.
メディアに登場する派遣労働者を私が見た限り全員男性なのだ.女性がインタビューや記事になったものを僕は見たことが今までにない.
これは僕の予想なのだが,僕も親の仕送りに甘えて学生時代を送ってしまったので,今思うのだが,特に1人暮らしの男性は意識しなくても金銭感覚が緩くなりがちなのである.
大部分の男性が当てはまるのではないだろうか?食事をはじめ,「面倒くさい」ことは金を払えば他者がやってくれる時代.思わぬところで出費をしているのではないのかと思うのだ.
今、その場にお金があれば,すぐに買ってしまう.そんな暮らしをしてこなかっただろうか?
派遣労働者という不安定な身分の中では待遇という部分が決定的に違う.健康保険は分からないが,年金負担や賞与,その他いろいろなものを自己負担していかなければならない.また,各種税金は給与天引きになっているだろうか?財形制度もないところが多いだろう.(うちの職場もそう.)個人年金はかけていたか?
さらにその上で,貯蓄をしていたのか?ということが最大の疑問である。男一人の生活で貯蓄をすることは大変なことではないだろうか?
私もそうなので,財布の管理は一貫して妻に任せている.毎月定額の中で僕の生活が成り立ち一定の貯蓄が成されるようになっている.
貯蓄をしていれば,そのお金で,次の職を探すまで,食いつなぐことが出来るし,場合によってはキャリアアップを目指すことも出来る.
追い詰められれば人間,結構頑張れるものだ.お金さえあればの話だが・・・
正社でも派遣でも男の一人暮らしは意外に無駄な出費が多いような気がするのだ.