AJF2006夏 スパロボOG

毎年８月中旬の金、土、土深夜、日にアニメジャパンフェス（AJF）というイベントがあり、俺はだいたいどれか１つには出ていたんですが、今回は上司の承認もあって３つに参加することができました。

で、まずは8/11(金)の「スーパーロボット大戦15周年記念 "ORIGINAL GENERATION LIVE"」。

会場に行く際、電車のトラブル等もあってスムーズには行けず、結局会場に着いたのは開始時間20分後。
「たのむショッカー（いつも司会やるショッカーＯ野）、今日はオープニングでいっぱい喋れ！」と祈るような気持ちでした。
で、到着時は
「鋼の魂」（水木一郎、影山ヒロノブ）が終わるところ。（どうやら1曲目は「熱風！疾風！サイバスター」でこれは2曲目）
ここから参戦です。

イベントのタイトルを見たときは「マジンガーＺ」等ロボットアニメの主題歌かと思っていましたが、これはゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズでオリジナルに作られた歌だけのライブだそう。
これだと「HEATS」聞けないなというのが少し残念、しかも知らない歌が多かったですが、結果的にはこれはこれでよかったです。

先の歌の後、水木さんが
「戦友(トモ)よ」
を歌い、次にゲストで「スーパーロボット大戦」のプロデューサー寺田貴則さんが登場。水木さんとトーク。
実は水木さんは「スーパーロボット大戦」をやり込んでいて、初めて寺田さんと会ったときに開口一番「あそこはどうやってクリアするんだ」とかマニアックな質問から入ってきたそう。
スパロボのスタッフ的には「いつか本人達の歌も入れたいけど、夢だよね」と言い合っていたが水木さん的には「早く頼めよ」状態だったそうで、実際ゲームやりながら曲に合わせて歌っていたらしいです。緊張していた寺田さん的には一気にほぐれたらしいです。
むしろやり込んでる水木さんから次回作への提案もいろいろ出され、採用されたものもあるらしい。

そういったやり取りを経て、次は寺田さんの好きな
「我ニ敵ナシ」
「龍虎天昇～我等ニ敵ナシ～」
を。
そして次に、待ってましたの１曲！
影山ヒロノブさんの「VANISHING TROOPER」
これがとにかくよかったです。
この企画ならかかるな、と思ってすぐにかかり、イントロから鳥肌でした。
この曲はボーカルもいいけど、ギターがとにかくかっこいいですね。
なんか様式美なギターソロが好きだったんです。これが生で聴けたのは嬉しかった。ただ、もうちょっとソロのときはギターの音量上げて欲しかったな。
この歌、「あそこで必殺技でも叫べばいいのに」と思っていましたが影山さんも「ＵＡ－－－－！」と叫んでました。

miqねえが「ICE MAN」、ミッチー姉さんが「鋼鉄のコクピット」を歌ったあと4人でＭＣ。
このＭＣがまた長かった。
15周年記念アルバムを出したそうで、「そういえば出すとか言ってたな」と思い出した俺。で、この4人で一緒に録音したのは今回が初めてだそうです。
アニキの千曲ライブの話になり、実は影山さんと遠藤さんが途中から温泉に入り、酒も飲んで明け方再度ライブ会場に来て「アニキー！」と手を振ったら、水木一郎が疲れた顔をして
「おまえら、ずっと見ていてくれてたのかー！」
と喜んでいたそうで、それがとってもいたたまれなかったらしいです。
そうこうしているうちにショッカーＯ野が登場。
で、「カゲちゃんを中心に結成したユニット」というところでおお！それ来るか！と嬉しい瞬間が訪れました。

JAM Project（メンズ）登場！

1曲目は「GONG」
いや盛り上がった盛り上がった。観客もめちゃ嬉しそうでした。
実際メンズで何歌うかはまったく予想できてなかったんですけどね。「レクイエム」程度かな、とか。この選曲はマジで嬉しかった。
女性パートは観客が歌えばいいのか？と思わせられたがどうやら福山芳樹さん、福ちゃんが忘れていたらしい。この後もJAMは歌詞飛びまくりでしたが観客はずっと大合唱で、逆に観客の声が聞けてよかったんじゃないかと俺なんかは思っています。
さすがに武道館と比べたら、かもしれないですけどね。周囲の喜びようで補えています。

そして次に「POWER」
これを歌うのは意外でしたね。しばらくライブで歌ってなかったから。
で、聞きながら、「アレ？あそこ誰歌うんだろ？本人いるから頼めばいいのに」とか思っていたら！水木アニキ登場！
これは大興奮、超感動でしたね。
そして歌終了後、アニキがメンバーとがっちり握手。
水木さんがJAMと共演したのは何年か前（水木さんは去年と主張したが正確には一昨年らしい）にベルファーレでやって以来らしいです。
ファン的には悲願のアニキ復活でしたね。泣いた人もいるんじゃないでしょうか。俺だって泣きたかったよ。

ここでもカゲちゃんと遠藤の千曲ライブでの失態が話題になり、2人は申し訳なくてその後２４時間起きていたそうです。
そしてもう1曲、ここでの主役は水木さんなので影山さんが他メンバーに指を指しながら「ＹＯＵたちはゲストだ！」といったのが妙に受け、遠藤さんがダニーにしきりに「ＹＯＵやっちゃいなよ！」を連発。これが後を引くことになりました。

で、次になにをやるかで、水木さんが前日にランチで魚料理を食べたら硬かったそう。そこで遠藤さんが「鋼だったんですね」と振り、
「鋼の救世主（メシヤ）」を
盛り上がりましたよこれは（前振りにも拘らず）。ラストは2006バージョンと同じドラムソロだったし、
遠藤「君が描く愛に満ちた日々へ～～～」影山「エンドーー！」遠藤「ストップ　ザ　ウォ～～～～～～～～」
てやり取りがえらくかっこよかったです。
ライブバージョンや2006バージョンでも満足していましたが、彼らにとってはまだまだ改良の余地があったんですね。

ただ、この歌で今度はカゲちゃんが出番を忘れしばし沈黙。しかも歌詞忘れ常習犯の福ちゃんが疑われ、大部分の視線が福チャンに集中したそう。本人も「日頃の行いがこういうときに出るね」と苦笑していました。
余談ですがどうしてこうJAM Projectは歌詞を忘れるのでしょう？観客が丸暗記しているのに比べてやけに歌への思い入れが小さい気がしますね。彼らにとってはよりもっといい歌を作る、ということが何より重要で、名曲とはいえ過去に作ったものに思い入れを持つ、というのは主義に合わないのかな、などと俺が苦しいフォローを考えてしまいました。

話を戻して、とにかくここがこの日のハイライトでしょう。水木さんの特別参加は、個人的にはエイズ撲滅や被災者支援を訴えるためくらいにしか実現できないはずの企画だと思われる、そのくらい贅沢な演出でした。
無理して参加した甲斐がありましたよ。

アニメロと同じで３曲だけ、しかも定番の「SKILL」も「VICTORY」もない。だけどやたら満足できました。やると期待していなかったとはいえ。
やっぱり「鋼の救世主」はかっこいい。

こうしてこの日最も熱い時間は過ぎ、次の出演者。
水木さんが「フレッシュな女性たち」と言うと遠藤さんが「フレッシュ？」と突っ込み、
コーラスのアップル・パイの「ACE ATTACKER」
アップル・パイも結成15周年で、今年は初のフルアルバム発売だそうです。

次には遠藤の「EVERYWHERE YOU GO!!」
水木さんの「熱き血が勇気に」
確かここだったかな？水木さんのＭＣで「面白い事言う奴には周りに気を使う奴が多い。遠藤はああ見えて人に気を使う奴なんです」と言っていました。
そして次に影山さんを呼んで
「鋼の戦神」
そして本編ラストにmiqねえとミッチー姉さんを呼んで4人で
「時を越えて」
を歌いました。

そしてアンコール合唱。
ここで２階席を振り向くとショッカーＯ野もアンコールに合わせて踊る。
早く前行けよって感じでしたが、この日のショッカーはお客さんの一人的な扱いで、それほどＭＣもなかったです。にしてもどいつもこいつもよく喋る。

アンコール１曲目は水木さんの
「鋼の方舟」
これのコーラス、というか川島上叢子（和子）さん張りのスキャットは圧巻でしたね。これアップル・パイが歌ってるの？と思ったがREMIという人らしいです。
さらに予断ですがそのスキャットにあわせて男性コーラスが「ザン　ザザザザン」とか歌うのがちょっと変な気分。普段俺を「斬theザーン」と声に出してよぶ人はあまりいないんですが。

メンバー紹介も水木さんが担当。ガンちゃん（岩田康彦）のツーバスと須藤賢一さんの要塞のようなキーボードセットに驚いていたが、すべてJAM Project用のセットです。
そして最後に水木さん作詞、須藤さん作曲の
「HEART OF STEEL」
で終了。ああそうそう、ラストのドラムロールをジャンプで止める奴は寺田プロデューサーがやりました。今年２０キロ痩せたらしいですね。負けた。

それにしてもタイトルに「鋼の～」が多いですね。最後は「～ OF STEEL」だし。
いいセンスです。

しかし、大部分は初めて聴く歌だったんですけど、この日の観客はよく歌ってましたね。素晴らしいファンたちの集いです。出演者も初めて人前で歌う歌が多く、歌詞を忘れがちだったが観客の口の動きで確認していたとかそんな話になってました。
知らない歌が多いながらもセンスはバリバリ俺よりだったのでよかったです。

この日は勘違いをして、仕事が終わる時間にはライブが始まっている状態に当日朝気付きました。上司に相談し、仕事を早く終わらせる事もできたので早退させていただくという多大なご配慮をいただいてしまいましたが、それだけの価値があるライブでよかったです。やっぱり俺も一人で生きてるわけじゃないんだなあと、職場出るときはほろりと行きそうでしたよ。
ホント人様の協力を得ていい時間、いい一日が過ごせました。ありがとうございました。