久しぶりのブログ。
どうしても書きたいかもしれないことができましたもので復帰。
今回取り上げますのは巨匠・押井守が最新技術を駆使して製作した新作映画ですね。
タイトルの「Sky Crawler」は直訳しますと「空にはう生き物」「空にへつらう者」。
近未来の世界ではキルドレと呼ばれる、殺されない限り死ぬことも年を取ることもない若者(?)達が航空機での戦争を繰り広げている。
彼らは戦争をするために生きている民族。この世界では航空機で戦争をするのは全てキルドレ。全てといっても例外がたった一人?だけいますが…。
とりあえずこの映画を見ると、ブルーレイディスクを買うか本気で考えたくなりますね。
とにかく画面が綺麗だ。
「うお!最近の映画は虫まで飛ばせるのか!?」と思ったらそれはただその映画館にいた虫が映写機の窓に張り付いていただけだったようですが。
ほんとに、万博にでも行くつもりで現在日本のアニメ、いやさジャパニメーションがどこまでできるか確かめてみるといいです。
それと個人的には作中に出てくる犬が某「崖の上の」魚の子を始めとするシリーズと明確なる差別化を図りたくて仕方なかったように見えて好きだ。
しかし、(ここから今回世の中に訴えたいこと)
どうやら主人公には俳優を起用したようなんですけど…。
近年某ホラーの吹き替えや、どっかの死神ノートのスピンオフでも棒読み俳優起用してぶち壊してくれていたし、
いい加減に演技ヘタな人を使うのやめてもらえないかな。
喋っているのが聞きたくなくなるんですよね。後半でヒロインがのたまう「かつて戦争のない時代があったか」云々が特に聞き流しどころでした。ま、それを自覚してか最後だけ重要な事を言い方変えて言ってくれていた気がするが。というか画面の目つきが変わったおかげで「ここは聞かなきゃ」と思えたのでそこは監督ナイス。常に映像と音楽はすごく、演技力のなさをカバーしてますね。
ある程度、脇役チョイ役に使うとかそれを笑いが取れる魅力として許される範囲内であれば棒読みもいいのですけど(たとえば悪魔人間の映画とか・・・、ってそういえば早く観なきゃ)
どう考えてもこの映画は違うでしょう。
彼らは感情が薄い設定と言うのはわかる。
だが、感情が薄いというのは、演技をしなくていいのとは違う。(「~というのはわかる。だが、」ってジョジョのギアッチョの影響ですな。どうでもいいんですけど)
演技をしないのではなく、感情がないと言う演技をしなければいけないんじゃねぇか!なめやがってクソックソッ。
思えば、「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイも感情を抑える感じでしたが、彼女を演じるのにもやっぱり演技力が必要なんですよね。
はっきり言うが、役者がちゃんとした演技をしないのは製作者の妥協でしょ。
ちゃんとした演技ができる役者を選んで欲しいし、選べないのであればちゃんとした演技を指導して欲しい。
なんか、近年俺の中で邦画がノッているだけに、役者が若干着いていけてない、というかそれに見合う役者を起用していないことがすごく残念です。
それに、映画自体、けっこう好きな感じだったのにな。
小説で全5巻のシリーズの1巻だけを映画化したそうで、いい意味で消化不良。
気になる部分、「もしかしてこういうことか?」と考えたくなる部分がとっても多いです。
ぜひ見た人たちとそれを語り合いたいですね。
色々と分かった部分ができてくると、始めから見直したくなる。
なにより、「こいつはこうしたらなんとかできないか?」を一生懸命考えたい。
自分が考えていたことが合っているかどうか、答えはなんなのか、小説を読んで確かめたい。
けっしてオススメ映画とはいえないけど、そんな魅力がありますね。
まあ、途中で気づいた手塚治虫先生の「火の鳥」の何かからの強い影響。
そういえば、火の鳥でもなんか意見している奴がいたような。そしてそれをどうするかを決めるのは主人公の権利で、もちろん決めないのも主人公の権利なんですかね。わかる人だけわかればよくて、多分誰もわからない話ですが。
ところで主人公達を称するキルドレとは薬を開発している最中偶然できたものにその薬につけるはずだった名称を付けたと言われていますが、
まあ由来の一つは「チルドレン(Children=子供達)」でしょうね。(ンがないのは意味があるのかな?)
もう一つは、「キル(Kill=殺す)」ではなく、恐らく「キルド(Killed=殺される)」。
そうすると「キルドレ」とは「殺されるためにいる子供達」という意味か?彼らの悲しい運命がここにも象徴されている気がする。
どうやら途中でヒロインが言う「同情なんかで彼らを侮辱するな!」と言うのは深い意味があるらしいけど、これと関係あるんだろうか?
そして、最後に主人公が言った言葉が力強くて好きだ。
そして仲間にもいるけど、悲しい運命とわかっていても、だからといって暗くなる義務なんてない。明るく羽目を外す権利だって彼らはあるし、某漫画でも思ったけど「人生は選べなくても生き方は選べる」と思う。
むしろ、これから、変えられない物をなんとか変えていこうとするんですかね。すごく楽しみで仕方ない。
最後に若干のネタバレにして、気づけてけっこう感激した部分。
主人公達は何故か戦闘機に乗っている間は英語で喋る(そして主人公は何故か英語のときは演技が上手い、というか感情表現が豊かになっているような)。
で、英語で喋っているときは画面下に日本語訳が出る。
しかし、俺が気づいたのはたった一箇所だが、字幕と言っている英語が違う。そしてそこで言った英語、すごく深い意味があるというか、俺はそこで何かわかったよ。
そこが「うおお!うますぎるぜ!」とえらく感激した。痺れた憧れた。
それと検索した俳優のファンに叩かれるのが怖いので通常知られているカタカナタイトルは伏せましたので、その辺はわかってください。
こんにちは。おじゃまします。僕はまだスカイ・クロラの映画は観ていないのですが小説は短編集を含めて全部楽しんで読みました。静かな雰囲気が魅力だと思うのですが、わがままを言いますと、あと5・6人凄腕のパイロットを登場させて欲しかったです。
初めまして。コメントありがとうございます
映画も静かな雰囲気は出していたと思いますよ
他にも凄腕のパイロットがいるのであれば、俺も小説版を読んでみたいとますます思いますね。
小説の売り上げに貢献できると思えば、ファン的には納得の映画なんじゃあないですかね
こんにちは。おじゃまします。フューチャーフィルムフェスティバル・デジタル賞(長っ)とりましたねー。良かった、良かった♪
レス遅くなりました
賞取ったんですね~!
自分のブログを見ると微妙な評価に見えますが映像はかなり買っていたのでそこが認められるのは嬉しいです
情報ありがとうございます
おかげでいい夢が見れそうです