goo blog サービス終了のお知らせ 

Rising斬 the侍銃士

音楽のこと、時代小説、映画を中心にしていくと思います。タイトルは自分のHNの由来になったゲームから

MYSTERY NIGHT TOUR 2005

2005-10-13 00:19:54 | アート・文化
10/7、25:00(深夜1時)怪演、川崎クラブチッタで行なわれる 稲川淳二 の怪談ライヴ、「ミステリーナイトツアー2005」に参加した。
彼の全国ツアーの中でも2箇所しかないオールナイト、大人気のため前売りを買ったときはすでに座席は売り切れ、立ち見チケットしか買えなかった。
会場奥に陣取り、地べたに座ろうとしたとき異変が起きる。
「すいませんお一人で来たんですか?立ち見ですか?」と女性に声をかけられ、「え、あ、ハイ。一人で立ち見です」と答えると、
「実はチケット余ってるんで一緒に座ってください」だそうだ。
俺オタクっぽくしてなくて良かったよ。このライヴに来る人は良い人だ。まあ彼女にしてもあのライヴを隣に誰もいない状態で見るのは酷だったろうし。
散々お礼した挙句、ドリンクチケットを差し上げた。それで買ってきた食いもんは俺も食わしてもらったけど。
ブログ見せたいからアドレス教えろとか、怪談好きなら兄貴のサイト教えるとかしたかったけど、ライヴ終わったら彼女はとっとと帰ってしまい、この件ではアニキからも「おまえ、電車男以下だぞ!」「ネットで醜態をさらしてやる!」とさんざん罵られ災難だった。
別な奴からは「頼りになる所を見せればよかったんじゃないですか」と言われたが、こっちはこっちでガタガタ震えたりゾクゾクしたり「うわー」と言ったりで忙しかったし、こういうとき我慢してもつまらないからね。

そんなわけでこの人のライヴは怖い。周りにも半泣きでおびえる人がいたりする。
話自体は、後で人に話してみると大した事なかったりもするんだが、淳ちゃんの話し方はものすごい緊張感がある(テクニック向上の割にネタのレベルが下がっているのがファンの悩みでもあったりするのだが)。
あの独特の話し方で、なんでもないしぐさでも何かあるような気にさせられる。
幽霊が擦り寄ってくるのは彼が話すと「幽霊がズーーッと擦り寄る」になり、「ズーーッ」の間だけエコーが入る。幽霊として話すときと人間として話すときで照明も変わる。トークライヴにもかかわらずリハーサルの入念さがわかる。何を話すかはスタッフにも明かさないらしいけど、どんなからくりなのかな?
テレビでよく起きるみたいに、話している最中機材が「ボン!」とかするのを期待しているのだが、今回もこの話をすると出るって話でも何も起こらず、まだ一度もそういう経験をしていない。俺は怖がっている割にマジでそういうのが起きると逆にはしゃぐ方だから、バカらしくて幽霊も来てくれないのかも、ゴメンナサイ。
終わりぐらいになって、女性の「ウウウウウウ」て声がかすかに聞こえたけど、多分観客がうなっていただけだろう。やめて欲しいねこういうの。

内容に関してはツアーも終わってないから言えないが、彼の最高傑作の後日談も聞けたし、それの写真も見れたし、チッタはチャリンコで行けるけど雨だったから電車で行き、これもライヴの内容的には正解だった。
今回は癒しがテーマにあるらしく、亡くなった人が残された人達に優しくする話もある。
実は俺も去年から仲間が何人か死んでて、俺には霊にもならなきゃ夢にも出てきやしないけど、なんか、ちょっと気が利いていて、ちょっと嬉しかった。まあ後半はそうでもない話もあったが。
それに、チケットの件もあったけど、このライヴは観客に常連さんも多く淳ちゃんにも重要な場所って事で暖かみがある雰囲気。
そしてもう13年も続いていると協力してくれた人やお客さんにやたら感謝する淳ちゃんの姿。
なんか、見終わった後の俺は、見る前の俺より少しイイ奴になれた気がする。

休憩があるとはいえ4時間に及ぶ壮大なライヴ、せっかく怖い思いをしたのに終われば朝だから帰るのがそんなに怖くない。これは次の夜アニキと散々ライヴの感想やらお互いの心霊話で盛り上がって補った。怒られたりもしたけど。


コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。