【半休中】Beyond talk to oneself

子どもや日常、スポーツ回顧、時事の疑問に世の声の1人として触れていきます。競馬予想はあくまで履歴と仲間向けです。

【ロンドン五輪】【男子サッカーGL】 vs スペイン

2012年07月27日 23時42分07秒 | サッカー日本代表
まず予想から書く。
私の予想はとにかく日本の負け。きっと0-4とかでやられるかと。
だからこそ昨日のなでしこの記事の最後にもドローだったら値千金だと
勝ったらではなくドローでもそう思ったのだ。
それは昨今の試合内容による。
トゥーロン国際ではエジプト、そして五輪予選敗退のトルコに負けた。
そして敗戦同様のニュージーランド戦で村松が戦犯になってしまったドロー、
さらにはあの手も足も出ない特に格が高いわけでもないメキシコに
スコアでは勝ったが内容ではこてんぱんだったことからだ。

ところが昨日の五輪代表…なんだよあれ!?同じチームか!?
やればできんじゃん!!!とでもいいたくなるような
全く私が知らないチームだった。
もちろん個々の顔は知ってるし名前も知ってる。
でもそういうことではなく、見たことが無い知らないチームだった。
本当にこのチームは常に裏切られる。
期待すれば勝てずに裏切られ、期待できなければ凄い結果を出す。
先般のトゥーロン国際でもグループリーグ最大の相手である
オランダには点の取り合いを制して勝ったのだから。
それでいて予選敗退とは情けない限りだった。
逆に今回もそれをしないことを強く切望する。
いわゆるこの後のモロッコとホンジュラスに負けるということだ。
特にオランダ以上にA代表ではランク1位のスペインだけに
バーンアウト症候群になりかねない。
ふんどしの紐を引き締めなおして気合を入れてもらいたい。
完膚なきまで叩きのめすつもりで。

試合の中身に触れていくと、まずスペインにボールを持たせるのが
その手段だと思った。なので引いて守ってのカウンターだと思った。
ところがそうじゃないというのは開始早々から積極的に仕掛け、
2分には上手くしたら入ったかと思う永井のダイレクトボレーの
シュートがあった。これがイケイケの狼煙だったと思う。

とりあえずスペインは引いて来る日本はメキシコとの前哨戦を見ても
想像できるので、その積極性非常に驚いたと思う。
そりゃこっちが焦ったぐらいだから、相手は飛ばないニワトリが飛んだ感覚。
OAの3人のうち、チェルシー在籍10番のマタはさすがに上手さがあったが
全体的にボール支配率は高かったものの、
これまでの日本側の課題を見ているかのような、
最後のところでのプランや…というか、終わりがないプロセスだけの
つまらない話を見ているのと同じだった。
だから運ではなく実力で勝ったと言われたいとか、
特に相手を怖いと思わなかったなどのコメントが
結果を得たからでもなく選手たちからも出ているし、
見ていたこっちもそう思ったのだと思う。

それ以降もボールはスペインだが日本が押せ押せで
積極的にボールを奪いに行く。プレスに行くのではなく奪いに行った。
これがこれまで見たことのないことだった。
これは90分通して終始行った。フィジカル的に凄いことで、
特に永井のドーピング検査が、尿が出なかったのかもしれないが
3時間もかかったのはなんとなくわかる気がした。

さすがにスペインも幾度もチャンスを作るが、
一番危険だったのは前半25分のマタのミドルだったか。
他には後半のゴール前での大混戦で押し込まれそうだったときぐらい。
後は怖いというような場面は無かった。



逆に日本は必要なパス回しも恐れずに行い、
相手に持たれれば積極的に奪いに行き、バイタルエリアに入れさせない。
そして縦への意識を強く持ち、ワントップの永井の特徴を活かすべく
くさびではなく、DFのライン裏を狙った仕掛けを何度も打っていく。
でも潰されたり、永井が入れたクロスは山口に合わなかったりと
得点には繋がらないが、永井のその存在感もこれまでに無い印象だった。
そんな印象を持った前半の34分が、今日各局何度も放映していた
あのCKからの大津の値千金のゴールだった。
倒れている相手DFと引っ張り合いなどの競り合いを制して前に出て
この瞬間の直前に軸足の左が妙な形になって痛めてしまったらしいが、
それだけココイチという激戦があって、そんな思いをしながらも
その競り合いに勝ったからこそのゴールとなった。



別角度だが、香川のチームメイトであるマンUのGKデヘアが
反応をしているのだが、股抜きされたようにも見えるが、
ボールのほうが奥にあって、反応したが間に合わなかったのだ。
これは痛い思いをして決めた大津が、小児喘息という私と同じ幼少期を過ごした
そんな親近感もあり(実際私は当時死ぬかと思ったし、サナトリウムのような
子どもらが全国から集まって生活している施設に入る直前だった)
そういう共有できる辛く苦しい思いを知っている分、
こんなに肉がついて逞しくなってと(喘息の子は主にがりがり)
その幼少期を知りもしないのに、そう思い込めてしまうし、
異端児的で一時期招集されなかったことなどからも、
大迫が最後に弾かれても残ったFWの一角としては、
それ以上の仕事をしないとならない宿命も背負ってしまったし、
そういう点でも非常に良いゴールとなった。
でもその大津が褒められるのなら、扇原はその倍褒められてもいい。
何故ならあのボールの軌道をもう一度見てよ。
凄い勢いで落ちてきたんだぜ!?往年の野茂や大魔神のフォークみたいに。
普通なら大津がヘッドで競るようなボールのはずが急落してああなった。
ということは、ヘッドだったら体勢も崩したし決まったか解らない。
足元に来たので競って前に出たことが活きたし、
崩れて倒れ気味の姿勢から押し込むことが出来たんだ。
なので半分扇原の得点といってもいいぐらい。
だから前半終了間際のFKも扇原が蹴ったが、
得点のときのイメージがあったために大きく上に外したのかと。
同じように落とせると思って蹴ったんだと思うけど、
今度は思うように落ちなかったということかと。

そして後半は大津に代わって斉藤が入り、又違ったテイストが出来た。
それでまたしても違う展開で慌てさせたかったが、
それ以前に斉藤がやや入れ込んでた感じで、イエローも貰ったし
ちょっと危なっかしかった。スタメンで出たいアピールがそうさせたんだろう。



他に怪我といえば酒井宏樹の自ら志願の交代は心配だが、
大津ともどもそんなにひどい状態ではないらしく、ひとまずほっとしたが、
この日はとにかく大津ではなく永井デーだった。
それだけ永井は目立っていたし、今まで見た中で一番評価できた。
もちろん決められなかった。点を取れなきゃFWとして失格。
しかもあんなにも好機があって、1回も活かすことができないなんて
もはやFW失格といわれてもやむをえない。
でもひとつには右利きなのに、左からの展開ばかりだったこと。
崩しやすい場所やエリアがある程度決まったので仕方ない流れだった。
でも右足のアウトに掛けてみるとかアイディアも有ってよさそうだが、
余裕がないのか、出来ないのか、正直なのか、全て左足だった。
そこが残念だった原因のひとつかも?
だけどくさびではなく自分はスピードを活かした裏を取るプレーだと
何度も仕掛けたからこそ、前半41分に相手にレッドが出ることになった。
それだけ永井の速さは最初からスペインの脅威になっていたし、
前日のスペインの監督が日本はわれわれと戦えていい経験になるだろうと
完全なる上から目線でリスペクトせずの態度からも全く調べてなければ
その脅威は予想以上に感じたことだろう。
だから相手DFもこれは決定的だと思えば潰すしかなかった。
しかし不運だったのは、本当に決定的な場面だったし、
しっかり服を引っ張っていたし、最後は頭を掠めて蹴るような感じに
なってしまったことで、もはやこれはレッドだと思われたのだと思う。
それだけ必死で止めないとならない危険な瞬間だったといえる。
それを永井が、日本が演出したのだ。

相手が10人になって、戦力的にはほぼ同じになった。
もっとも10人でも基本的にはまだスペインのほうが上。
でもこの瞬間から相手の戦力がやや欠けたということで、
この試合勝つんじゃないかな???そう強く感じた瞬間だった。
勝つかも?とはそこまでに何回か思っていたけど。
後半も永井は裏を取り縦に走り、切り込んだりラストパス貰ったりと
シュートは何本も打ったけど、ボール1個分ずれてた程度の
最大の惜しいものもあったが、まるで決まらない。
結局最後まで点を上げられなかった。
あんなに日本がシュートを打ちまくったのに、終わってみたら大津の
あの得点しかなかったのだ。もっとおなかいっぱいの錯覚もあった。
なのにいつも辛口の私が、永井にダメだししないのか?
W杯の永里は散々言われていたのに。
それはこういう解釈だ。

サッカーにおける、最上級の攻撃は最大の防御なりの実践。

こう解釈した。
どういうことかというと、点を取ればそれが攻撃であり、
点が入った事実からもそういいきれる。
しかし点が入らないのは下手であるが故。
でも90分あんなに走りまくったんだよ。
そんな選手にお前はダメだなんて言えない。
点が取れなかったのは結果論で、結果論とも勝ったから言えるのだが、
相手をバイタルエリアまで絶対入れさせないという
一番高い場所から守備に入った。
守備だから点は入らない。
攻撃は最大の防御なりという言葉の通りに、
点を取りに攻めるという姿勢での防御のスタイル。
そういうことで攻めあがって点を取らずにディフェンスした。
苦しい無理やりな解釈だが、こう思うことが妥当ではないかと思った。
だからダメだしが無いのだ。

ちょっと清武と東に物足りなさも感じたが、
そこももう一歩上がっていけば、もっと凄いことになろうかと思う。
是非そうなって欲しい。



ということで、これはハッキリいわないといけない。
確かにいいほうにも悪いほうにも裏切ってくれるという
大荒れで激走と凡走を繰り返す稀代の実力馬の様に、
評価がしづらいチームだとしても、その評価を下げたことは事実なのだ。
だから「見下してすいませんでした」こう言わざるを得ない。
またこれを言わされたことを、間違いなかったと思わせて欲しい。
それはやはり今後のゲームでもいい試合をして、
納得のリザルトを掴み取ってくれることで、そう思うことができる。



画像(Thank You):gorin.jp

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