悠の食虫植物 ネペンテス普及委員会 (和名 ウツボカヅラを世に広める会)

食虫植物のネペンテスを広めていくためのブログ。

ネペンテス栽培記 287 質問コーナー

2016年09月17日 02時55分43秒 | 悠のネペンテス栽培記
えー、

植物の取り込みをしていましたら、

もう夜中の2時になってしまいました。


眠すぎて、

ときどき意識が飛んでしまい、

何をしてるかよくわからなくなってきました。


今日はブログ更新を中止しようかと思っていたのですが、

なんと普及委員会にですね、

またしても栽培に関する質問を頂いてしまいまして、

これは回答しないわけにはいかないでしょう。



アンゴウさんから頂いた質問なのですが、

ちょっと時間がないので、

さっそく内容です。



早速ですが質問です
最近シブヤンエンシス✖️ベントリコーサが袋の調子がおかしいのです。
袋が大きくなる前に2センチくらいの大きさで蓋が開いてしまい、すぐに枯れてしまうのです。
本で見ると、ダニの影響かなと思っているのですが、悠さんはどんな対策されていますか?
本ではサンマイトフロアブルか、ベニカが効くとのコトですが、サンマイトフロアブルが近くのホームセンターで売っていないので、ベニカもたくさん種類があるし、どれがいいのかなと。オススメの薬剤ありますか?




ズバリ、

結論から参りましょう。



普及委員会、

ていうか悠はですね、

薬剤関連を使用したことが、

ほぼありませんので、



えー、







知識0です




以上です。


ありがとうございました。





ではでは、

また次回、

お会いしましょう。




チャララ~♪






って、








オーイ!!!








結論はやすぎぃ!




でも本当のところですね、

へぇ、

ダニに効く薬なんてあるんだ、

へぇ。




という低レベルな有様でして、

すみません、

お力になれそうにありません。





でも確かにですね、

普及委員会でも、

そのような症例は確認できております。




原因はまだはっきりとはしていませんが、

一応、

根になんらかのダメージがある、

株の充実具合が未熟である、

この2つが仮説として検証したデータがあります。



その中の一つ、

株の充実について、

お話ししますね。



時間がないので、

要点だけいきますが、

まず株が充実した状態とは、

どんな状態か、

ということです。



これはですね、

葉を観察することでわかります。



種類によって違いますが、

以下の点を総合的に見て判断していきます



1 特徴がよく出ている

2 ツヤがある

3 張りがある

4 色合いが良い

5 サイズ

6 葉脈の肥大化



特徴とは、

トランカータやラフレシアナ、

アンプラリアやローウィなど、

それぞれ葉が結構違いますので、

それがわかるくらい形がしっかりしているかです。


ツヤはその通りで、

張りもしっかりしたものが当然、

調子がいいわけです。


種類によっては毛があったり、

ツヤがあまりなく、

柔らかい葉だったりもしますので、

そこは見極めていく必要があります。


色合いに関しては、

ちょっと難しいところですが、

パッと見で良ければ、

OKと思っていいとおもいます。







まぁこの辺まではですね、

ただの調子を観察する、

日ごろの栽培基本ですが、

大事なのは、

サイズと葉脈の肥大化です。



葉のサイズは、

もちろん大きければ良いわけですが、

充実度が一番良くわかりやすいのが、

ジャンプアップです。



いっこ前の葉よりも、

1,5倍から2倍以上のサイズの葉が出てきましたら、

かなり充実してる株と見て間違いないと思います。



これは購入時の目利きでも使えるテクニックで、

見てすぐわかるネペンテスの基本的な特徴ですので、

おぼえておいて損はないと思います。



いやそんなのは知ってる、

常識という方もいらっしゃるでしょうが、

じゃあなぜ未熟な状態の袋ができてしまい、

すぐ枯れるのか、

これは説明できますでしょうか。



まぁ病気や害虫といった要因であれば、

そこで話しは薬剤で終了ですが、

普及委員会には他の仮説があります。



それは株本体内の栄養濃度と、

袋側の吸収比率、

その関係上、

葉の本体でのエネルギー生成で見た場合、

どっちが生存戦略の上で正解なのか、

という、

高度な駆け引きによるものだと考えています。



つまり、

株側の濃度が薄いと、

袋側の液体の方が濃くなってしまい、

うまく吸収できなくなる、

浸透圧のジレンマが生まれてくると思うんですよね。



さらに、

その状態では、

むしろエネルギー的に負担になる袋に頼るより、

葉の方で光合成を行った方が、

よっぽど効率がいわけですね。



そうなりますと、

光合成で、

ブドウ糖やらなんちゃらを生成して貯め込み、

株を充実させたあと、

袋につながる葉脈を太く密度を濃くし、

捕虫によって高濃度となった液体を吸収しやすくするという、

そのなんちゅーの、

眠くて頭がまったく回りませんが、

あのあれなんですね。




それにしても、

未熟な株が、

不要に近い袋を、

いちいち作り始めるという、

なぜそんなめんどくさいシステムを採用しているのか。



これにはですね、

ネペンテスの生息地、

貧栄養地帯でのサバイバル術が、

深くかかわっているんですね。



ええ、

眠くてもう終了ですが。





えー、

なので解決策ですが、

とにかくですね、

今ついてる葉を大事にして、

枯れかけた袋はすぐに切り取ってください。



あと光は強めで、

照射時間を増やしてください。



自然光を採用している場合は、

用土はピートモスはやめて、

鹿沼土をご検討ください。



LEDライトなどを使用の場合は、

1日の照射時間を10時間以上に設定してください。


必要以上に湿度を高くするのはNGです。



温度は25度以上が理想ですが、

冬季などで難しい場合は、

照射時間をとにかく増やしてください。



まずは株を充実させ、

植物本来の力を取り戻し、

ジャンプアップをさせないと、

いつまで経っても大きくなりません。



あと袋の扱いに関してですが、

すみません、

もう寝ます。




ではでは、

また次回、

お会いしましょう。





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4 コメント

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Unknown (シにし)
2016-09-17 05:18:34
これは確かに気になりますね〜
自分も支障が出てる訳ではないんですが
ダニなのかカイガラムシなのか何かが付いてる時があるんですよね
葉水して流してますが、悠さんは虫とか問題ないんですか??
返信する
あ! (アンゴウ)
2016-09-17 09:41:40
ごめんなさい、
そういえば部屋へ移動してたのですね。
忙しい時に変なコト聞いてごめんなさい。
悠さんはダニ対策されてないのですね!
意外です。さぞかし栽培環境がいいのでしょうね。

拝見してて思い当たる節があります。
支柱に結束したのですが、その時に無理に草体を斜めにした時に根を傷めてしまったのかなと思いました。
あと、ベランダで栽培してるのですが、日の傾きで日光に当たらなくなってきているのか?
ミニ温室で栽培していたので湿度が高すぎたのか?

そこらが原因かもしれません。

昨日ワーディアンケースが届いたので、日光は改善されるのかな?
傷んだ根が回復するように、ちょっと様子見てみます。

自分のためにこんな長文。ありがたいです!
頑張って素晴らしい袋を目指します!
返信する
シにしさんへ ()
2016-09-19 01:13:33
こんばんは!


すみません、

昨日は寝てしまい、

返信が遅くなりました(^ω^;)



ぶっちゃけですが、

白っぽい虫のようなものがついたネペンテスは、

もうほとんど諦めるようにしています(´・ω・`)


葉水はかなり効果的で、

夏場は毎日行うのですが、

それはあくまで予防のようで、

白いものや黒いものがついてしまうと、

もう手遅れだと覚悟を決めます(^^;)
返信する
アンゴウさんへ ()
2016-09-19 01:29:28
こんばんは!


寝落ちして返信遅くなりました(^^;)


いやいやいや、

忙しいというか、

夜中に一人でコソコソと部屋の片づけをしているだけなので、

全然気にせず、

またコメントを頂けるとありがたいです(^ω^)


当栽培場は、

環境が良いのではなく、

病害虫にやられたネペンテスは、

役割を終えたのだと、

あっさりと見送るようにしております(^^;)


でも、

ただ弱ってるだけな場合、

環境が落ち着けば、

手遅れでない限り、

ネペンテスは必ず復活いたします(`・ω・´)


コレクションが増えたり、

設備投資したり、

他の方が育ててるネペンテスを見てしまうと、

競争意識に似た感情がどうしても先に立ってしまう時がありますが、

ネペンテスは本来、

じっくりと腰を据えて、

時間をかけて変化を楽しむ、

一生ものの趣味の一つだと思っております。



焦らずにじっくりと観察して育てましょう(^^)



立派な袋を期待しております(^ω^)
返信する

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