悠の食虫植物 ネペンテス普及委員会 (和名 ウツボカヅラを世に広める会)

食虫植物のネペンテスを広めていくためのブログ。

ネペンテス栽培記 463 緑の手を持とう

2018年06月15日 02時07分05秒 | 悠のネペンテス栽培記
いやー、

昨日はまいりました。


書こうとおもったらこれですもんねー。


まぁしょうがありません。


また今日から、

続けていきます。




で、

表題の件、

緑の手ですが、

決してホラー的な意味ではありません。



むしろ言葉としては、

かなり有名なんじゃないでしょうか。



要は、

植物を育てるのが上手い人を、

医療で言うゴッドハンド的な意味合いで、

敬意の念も込めて、

緑の手と呼ぶそうですが、

まぁ、

そうなると、

いつも枯らしてしまう人は、

茶色の手となってしまうわけで、

色の対比でみると、

悲惨な情景が目に浮かぶわけです。



あ、

こんばんは、

普通の手の色を持つ男、

悠です。



それでですね、

正直、

だいたいの人が、

自分はどっちかというと、

茶色だなと思ってしまわれると思うんですよ。



ま、

これはね、

もうしょうがないと思うんですよ。


なぜなら、

植物を育てるには一定のルールがありますので、

それを何も知らないのであれば、

茶色とか以前の問題になるわけですね。



そもそも、

おぼえる気もなく、

興味もないのであれば、

それはますますしょうがないことでありますが、

もしちょっとでもやる気があるようであれば、

ぜひご一読ください。



というわけで、

本日はですね、

疑似的な緑の手を手に入れつつ、

いつか本物の緑の手を手に入れるための、

最初の道しるべとなるお話しをいたします。



以前に、

ネペンテス関連で、

3大問題について書いてやる、

と豪語しておりましたが、

マジでめんどくさくなった

問題の本質がご理解頂けない可能性があるなと、

勝手に判断いたしまして、

今日の流れになったわけです、

はい。



私の睡眠タイマー的に

書けるのがあと15分くらいだと思うので、

寝たらすみません、

はい。



で、

その疑似的な緑の手が何かと言うと、

ルールを理解した上で、

ルールを守って植物を育てる、

これが疑似的な緑の手になるわけです。



日本人はまじめなので、

ルールを守ることに関しては、

けっこうキッチリしてると思うのですが、

ルールを理解してしているかどうかとなると、

ちょっと怪しいところがあると思うんですよね。



いや何も、

ルールの隙をつけとか、

反則ギリギリを攻めろとか、

そういう勝負事的な意味合いではなく、

なぜその必要があるのか、

ということを簡単に理解しておくだけで、

臨機応変に対応できるメリットがある、

ということです。




いや、

ちゃんとルールもわかってるし、

理解もしているという方がいらっしゃいましたら、

植物の育て方の本や、

育て方を書いた記事に必ずと言っていいほど出てくる、

「水やりは、用土の表面がかわいてから、たっぷりとやる」

この意味と理由をきっちり説明できますでしょうか。




実はこの部分こそが、

緑の手の本質であり、

極意そのものでもあるのです。



そう、

これを理解するだけで、

緑の手が簡単に手に入ってしまうわけですね。




時間がないので、

どんどんいきましょう。



これから書くことは、

とても大事なことです。




ではまず、

コケと藻をイメージしてください。



区別がつきにくい方は、

湧き水と泥水でも大丈夫です。


光が通りやすいか通りにくいか、

その程度の認識で大丈夫です。


さて、

コケは風と水を、

藻は空気をあらわしています。



もっと簡潔に言うと、

風と水は流動を、

空気は停滞をあらわしています。



何が言いたいかと言いますと、

だいたいの植物は、

コケの環境を好み、

藻の環境は苦手だということです。



つまり、

室内であり、

鉢植えにされている植物は、

藻の世界で生きることを強いられている、

ということなわけなのです。



別に藻をディスっているわけではなく、

あくまで、

藻が発生しやすい条件が揃っているということです。



なぜコケの環境が植物にいいのか、

二酸化炭素や光合成、

毛細管現象など細かい話になるので省きます。




つまり、

我々は、

コケの世界から隔離されてしまった植物に、

疑似的にコケの世界を再現してやる必要がある、

というわけです。




そうなってくると、

土の表面が乾いてからというのは、

水で濡れている状態と、

乾燥を交互に行うことによって、

ちょっと強引ですが、

疑似的に、

水の動きを再現してあげるということになります。


常に湿っているということは、

水の停滞を意味してますからね。


この疑似的な水の動きの再現が、

植物の生態サイクルに、

とても大きな好影響を与えます。


なぜなら、

考えるまでもなく、

植物はコケの世界からやってきたので、

元の世界と同じように生長できるわけです。



じゃあ風は、

となると思いますが、

これは光と温度で代用するしかなく、

ちょっと眠いので省略します。



さて、

そうなると、

次の、

たっぷりと水をやる、

というのは、

コケの世界から来た植物にとって、

どういう意味があるのか。



まず自然界では、

地面が湿った状態が多少続いても、

植物が根腐れするという現象は、

あまりおきません。



人間が植えた野菜や、

開墾地など、

人為的な手が加わっている場合は別ですよ。


鉢植えだと一発で根腐れしそうな状態でも、

なかなかそうならないのは、

自然の大地では、

水が染みているのではなく、

染み渡っている、

つまり、

水がそこに留まっているわけではなく、

ゆっくりと全体に広がって移動している、

流動しているということなのです。


鉢内では、

限られたスペースになるため、

この染み渡るという現象の再現が難しく、

まずはいったん表面だけ乾かし、

上からまたしみ込ませるという作業が必要になります。


この時、

なぜたっぷりと水をやらなければならないのか。



これは、

透明な容器で見るとすぐわかります。


上から水を勢いよくやると、

重力の影響で、

水がすぐに流れ落ちます。


この時、

土中に水が流れていない、

空白地帯が出来る時があります。


これが慢性的に続いてしまうと、

用土の種類によっては、

いったん乾いてしまうと、

水を吸収しにくくなるものがあるんですね。


これが植物にとって、

大ダメージとなってしまうわけです。


自然の大地では、

水は染み渡り方式なので、

このような不自然な空白地帯が出ることは、

あまりありません。


あったとしたら、

植物は生えてない、

不毛地帯になっているでしょう。


さらに、

水が下まで十分に行き渡ってない、

または、

常に全体が湿って水が停滞している状態だと、

根の成長が途中で止まってしまいます。



鉢内の水は、

根から吸収させることによって、

植物自体に、

鉢内で循環を再現をしてもらわなければならないのに、

肝心の根が下まで伸びてないとなると、

これはもう致命的と言っていいでしょう。



なので、

水はゆっくりと、

用土全体に沁みわたらせる感覚で行うことが、

理想的になってくるわけですね。





これらを元に考えると、

鉢は大きすぎない方がいいとか、

受け皿の水はすぐ捨てた方がいいとか、

肥料は植物の状態を見ながら最小限にとか、

様々な注意事項が、

それぞれ意味があることがわかってきます。




ここまでくると、

水は植物のために霧吹きでよくやりますとか、

水やりは曜日を決めて忘れないようにしてますとか、

なめてんのか

緑の手と差がどこでついてきているのか、

なんとなくご理解いただけたのではないでしょうか。



ちょっと眠すぎるので、

猛ダッシュな解説になってしまいましたが、

今日のところはこの辺で。



また次回、

お会いしましょう。
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2 コメント

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こんばんわ ()
2018-06-16 20:54:19
水やりのタイミング…
本当にコレで悩まされてきました。
最近は合ってるかどうか分からないのですが
悠様のアドバイス通り
頑張って育てて行こうと思います‼︎
大きくなってくれると嬉しいなぁ(°▽°)
返信する
蛙さんへ ()
2018-06-17 01:56:46
こんばんは!


水やりのタイミングは、

正直、

何年やっても私は迷ってますね(;'∀')


変な話しですが、

この水やりはうまくいったな、

と思った瞬間が、

一回もないですね笑


この試行錯誤の繰り返しが、

水やりの本当の極意かもしれません(;´∀`)


私の育て方が合ってるのかどうかわかりませんが、

置き場所に困るくらいは成長させるスキルはあるつもりですので、

参考にして頂くと、

やべーくらい大きくなってくれると思います笑
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