たぬきの美術研究室

たぬきによるたぬきのための、美術の考察だったり好きなものを紹介したり日常についてつらつら語るための場所。

グランド・ジャット島の日曜日の午後(スーラ)

2011-02-13 | 美術(西洋)

今日の一枚は後期印象派の画家ジョルジュ・スーラ(1859-1891)が

1884~86年に描いた「グランド・ジャット島の日曜日の午後」です。

これは教科書に載るべき名作ですね!

日曜日とタイトルにあるだけに、絵の中の皆さんは午後の休日をのんびり堪能しているようです。

彼はこの大作に2年を費やしました。結果1886年の印象派展で話題を集めたんだとか。

登場人物は50人ほど、色は全て点描画、色の点をぽちぽちとのせる画法で描ききっています。

拡大すると絵がつぶれるので断念しましたが・・・

実際は赤や黄色や青などといった原色の点の組み合わせで、光や陰の明暗を描き分けています。

スーラは「色=光の粒の集まり」だと考えていたので

絵の具の色を混ぜなくても、組み合わせれば目に見える鮮やかな色彩を再現できるはずである!

と日々研究を重ねていた画家でした。

 

この絵はアメリカ・シカゴ美術館に収蔵されています。

気が遠くなるような作業の末完成したと思われるこの大作、

点々の密集したカンバスの表面をじっと見つめてみたいなぁ。

 

 

 

<たぬき>


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2 コメント

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Unknown (おでん)
2011-02-14 11:08:19
これ好き^^
午後の日差しがキラキラとしてるし。
スーラの色の捉え方もすごい良いと思う><
 
構図も渦を巻くようになってて、奥行きと空間を感じます~!
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お返事 (たぬき)
2011-02-15 21:30:30
ねー!キラキラしてるよね(*´∀`*)

おでんちゃんの言うとおり、
奥へと続く人の配置が活かされて奥行きもしっかり感じます。
部屋に飾ると気持ちがよさそう。

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