しました。
四月から止まってた記事だったのでようやく更新できて一安心。
なんだかPCの調子が悪く、タイピングやクリックの反応が遅いため更新するのに1時間もかかったけど・・・
寿命なの?(´・ω・`)メモリがいっぱいいっぱいなのもいけないのかなー
たくさんの画像を扱いたいのでもっと容量があってさくさく動くのが欲しいです。
<たぬき>
しました。
四月から止まってた記事だったのでようやく更新できて一安心。
なんだかPCの調子が悪く、タイピングやクリックの反応が遅いため更新するのに1時間もかかったけど・・・
寿命なの?(´・ω・`)メモリがいっぱいいっぱいなのもいけないのかなー
たくさんの画像を扱いたいのでもっと容量があってさくさく動くのが欲しいです。
<たぬき>
今日の一枚は、19世紀末のフランスを生きた貴族出身の画家、アンリ・ド・トゥール・ロートレックが1891年に描いた
「ムーラン・ルージュに入るラ・グーリュ」です。
両腕を引かれている女性は、世紀末のフランスで一斉を風靡したキャバレー「ムーラン・ルージュ」のトップダンサー、ラ・グーリュです。
「ムーラン・ルージュ」は現在もフランスのモンマルトルに存在するキャバレーで、
今回の作者はキャバレーに訪れる客やダンサー達を描き続け、お店の宣伝用ポスターで
画家としての脚光を浴びた人物でした。
しかし、この女性の顔・・・なんか、悪意があるように思えませんか?(笑)
普通、肖像画や自画像って、本人より美形に描かれることが多いものですが
ロートレックは決して女性を美しく描くことは無かったそうです。
キャバレーやナイトクラブで客を待つ、いわゆる娼婦の姿を描いた作品もありますが
皆体つきや顔はお世辞でも「美人」といえるような感じではありません。
なぜ、そんな描き方をしたのでしょうか。
ロートレックは裕福な家庭に生まれ、たいそう恵まれていましたが、
当時富裕層に多かった「近親婚」により、病気がちでひどく虚弱な体だったそうです。
そして、2度の事故で足の成長が止まってしまうという悲劇があり、身長は153cmほどしかなかったとか。
見世物小屋で見かける「小人症」の人にわずか及ばない、”一般人”とみなされるにはギリギリの体型だったそうです。
そのせいか、普通の生活を送る人にはあまり目をむけなくなりました。
代わりに、アンダーグラウンドで暮らすキャバレーのダンサーや、娼婦に対して強い関心を持つようになり、ムーラン・ルージュや娼家に通い続けるようになりました。
そして、生来好きだった絵で暮らしていくことを決めたロートレックは
通いつめたキャバレーで人物画を描くにあたり、醜い部分を包み隠さず表現してゆくスタイルを貫いたそうです。
ロートレックと親交の深い人々を描いていたのですから、そこに悪意は決してなかったと思います。
でも、そのような描き方ですから、キャバレーの女優さんやダンサーには
肖像画を描いても否定されたり、受け取ってもらえなかったことも多かったそうですが
ロートレックの描く人物像は、皆相応に活き活きとした生命力が感じ取れると思うのです。
有名絵画の美女のなかには「ほんとにこんな人間いるのだろうか?」と思いたくなる絵がありますが
ロートレックの描く人々は、「時代を生きてる」というリアルな姿が浮かんで見えるんですよねー。
味わいのある顔つきがロートレック絵画の魅力なんですね。
<たぬき>